娘が4歳のとき、東〇ハンズで見失ったことがある。
結局オモチャコーナーにいたのだが、それはそれは焦った。
この時は単にオモチャが見たかっただけだった。
これを脱走と言わずしてななんと言おうか。
子どもによって脱走の理由は違う
脱走の状況と理由を考えることで、予防策が大きく異なります。
子供はなぜ脱走するのか?
脱走へ対策として、日常で出来ることを考えておきます。
【脱走で困ること】
脱走で困るのは、その後の迷子を含めた事故や事件。
脱走の理由を検討し、行動療法学的にアプローチする効果はConnie らによっても報告されていますが、理由を個別で考えることが原則です。
一般的にはこうだはあまり意味なし。
では、どういった方法が脱走対策には効果があるか考えてみます。
① 当然、緊急時には捕まえる
道路に道路に飛出しそうになった、高所から飛び降りそうになった時には抱きしめるなどで捕まえる必要あり。
これは当たりまえ。
② 安全ルールを教えておく
安全のためのルール(信号など)を教えておく。
まずは、信号の意味について教えることが大切。
信号を守らずに道路に飛び出すとどうなるのかなどを、ただ言葉で説明するだけでなく、その子にとってわかりやすいように教えます。
盲導犬の訓練では、車の前に飛び出して、その後イヌに覆いかぶさる。で、車の前に出るとダメなんだと覚えてもらう。
子どもにも効くかも?
③ 言葉での指示が守れるようにする
とっさの時や脱走しそうな時の予防のために「言われたことを守る」を練習しておきます。
この時に注意しなければいけないのは、日本語では表現が様々なので混乱してしまうことがあること。
例えば英語では“No”でも、日本語では”しちゃだめ”、 ”やめなさい”、 ”いけない”などの多くの表現がありますから。
うちの姪っ子たちはフランスと日本のミックスなので、日本語だと混乱すること間違いなし。
注意する言葉を決めておくと良いですね。
また、子どもが言ったことが守れない状況(興奮しているなど)はどんな時なのかも知っておくと便利。
片側に絵、反対に文字のように、1行で書いてある絵本や紙芝居などを作って教えることも面白いかもしれません。
例えば)
P1 ミキちゃんは歩道を走るのが好き
P2 お母さんは心配だし、悲しい
P3 走る前に周囲に注意して、角では止まる
P4 皆楽しいし、安全!
みたいな。
こちらの言うことが、守れたら 必ず「褒める」こと、守れなくとも「叱らない」ことはかなり大事。
何事も準備が必要ですね。
【参考文献】
・Connie Anderson,et al. Occurrence and Family Impact of
Elopement in Children With Autism Spectrum Disorders.
Pediatrics 2012;130;870
・Paul Law. Elopement and Wandering. IAN Research Report
April 20, 2011・Irene van der Zande.“Managing Wandering
for People With Autism”kidpower http://www.kidpower.org
・”Take Me Home” AUTISM SOCIETY http://www.autism-
society.org
・Irene van der Zande. “What If I Get Lost?“ kidpower
http://www.kidpower.org