トイレトレーニングはいつから行えばよいのか?
どのくらいで遅れてると思えばよいのか?
子育て本にはさが大きく、気にしないように言われていますが、親としてはどうしても気になるところ。
トイレトレーニングの典型経過を知っていれば、不安は解消されるはずです。
アメリカでは2歳26%、2歳半で85%、3歳で98%、スイスでは2歳で5%、3歳で11%、4歳で77%、6歳で91%が日中の排泄をトイレで出来るようになり、ほとんどの子供が24~48ヶ月までに排泄習慣が出来ていたと報告があります。(1947年は18ヶ月までに出来ていたとの報告もあります)。
つまり、大多数の子供は3~4歳までに排便、排尿のコントロールが出来るようになり、おねしょが止まるのは5歳くらいだと言われています。
日中のおもらしがなくなる(排尿・排便トレーニング)までには、トイレにいけるようになってからさらに排尿で平均6ヶ月、排便で平均6~7ヶ月かかります。夜中の排尿(おねしょ)が完全にコントロール出来るようになるには7~9歳くらいまでかかるとされています。
つまり、それまではあせる必要はないですね。
問題は年齢が大きくなると、おねしょの量も増えることですが・・・
ほとんどの子供は排便習慣の前に、日中の排尿が出来るようになります。
5歳児の20%、6歳児の10%はそれでも昼間に失敗しますが、その後1年で15%程度の子どもは自然に収まっていきます。
おさまらなかったとしても、実は体に病気があった子はそのうち2~3%程度と言われています。
病気であることはほとんど無いとゆうことです。
年齢がより早い段階のトイレトレーニング開始について378人で検討した結果では、2歳3ヶ月より前にトイレトレーニングを開始すると3歳以降で開始するようり余計時間がかかったといった結果になっていました。
トイレトレーニングを早くから開始しすぎると便秘になるとの報告もあり、早く開始するのが良い訳ではなさそうです。
参考文献
・American Academy of Pediatrics : Toilet Training
・ Blum NJ,et al:Relationship Between Age at initiation of toilettraining and Duration of Training : Pdiatrics 151 : 810-814, 2003
・Michel, RS. Toilet training : Pediatr Rev 1999; 20:240.・Parker, S, Zuckerman, B, Augustyn, M (Eds) : Developmental and behavioral pediatrics: a handbook for primary care, 2nd ed, Lippincott Williams &Wilkins 2005.・Seim, HC ; Toilet training in first children. J Fam Pract 1989; 29:633.
・Schum, TR, Kolb, TM, McAuliffe, TL, et al : Sequential acquisition of toilet-training skills: a descriptive study of gender and age differences in normal children. Pediatrics 2002;109:E48
・Stadtler, AC, Gorski, PA, Brazelton, BT : Toilet training methods, clinical interventions, and recommendations. Pediatrics 1999; 103:1359.