親にとって、子ども同士の関係(対人関係)が最も気になるところです。
社会性とは、人とかかわること(目を見る、視線を合わせる、手をつなぐ、体に触る、同時に何かの対応をするなど)や急な予定や計画の変更に対応するなどがあります。
得意な事と不得意な事の差が大きい時にも問題になります。
コミュニケーションには言語的と非言語的の2つがあり、言語的には話す、聞く、読む、書くなど、非言語的には表情や声を理解する、視線を合わせる、身振りや手振りを理解するなどになります。
また、こだわりが強い子もいます。こだわりは物や対人関係にもあります。
ある年齢になっても想像が難しい子もいて、例えば「目はくちほどに物をゆう」が理解できなかったり、静かにする場所かなどの理解ができないことにもつながります。
子ども達の発達を考える時には、年齢的なものや発達の度合いを十分に考慮しなければなりません。
こういった考えがなければ、その子を「暖かく見守る」ことになります。
これは、何もしないことであり、手助けが必要な子供の成長に適した時期を逃します。
様子を見ていればなんとかなるではなく、その子が必要なことを考えてみましょう。
参考文献
1)平岩幹男:自閉症スペクトラム障害―療育と対応を考える
2)Landa, R, Garrett-Mayer, E: Development in infants with autism spectrum disorders a prospective study. J Child Psychol Psychiatry 2006; 47:629.
3)Johnson, CP, Myers, SM: Identification and evaluation of children with autism spectrumdisorders. Pediatrics 2007; 120:1183.