エピペンの使い方

【典型的なシチュエーション】

離乳食で卵を食べさせたら、全身に蕁麻疹と咳、意識がもうろうとして病院に運ばれた。アレルギー科を掲げている病院に通っているけど、説明されても専門用語ばかりでよくわからず。

時々採血されても様子を見ましょうと言われ、何年も治療が進まず。

来年幼稚園の年長になるのに、卵が含まれているものは食べると口が腫れ、時々全身蕁麻疹が出て病院にいかなければならないほどになる。

小学校が不安になり、どうしたらよいのか不安になって、相談したら「エピペン」を処方された。詳しい使い方を聞いても、良く分からない様子で、余計に不安になった。

採血の値が低くても全く卵が食べられなかった友人の子どもの話から、アレルギーの採血結果で話が盛り上がったところ、友人の子どもは少しずつ食べる治療を行い、去年には卵は食べられるようになっていたが、念のためにエピペンは持っているとゆう。

詳しい使い方も知っていて教えてくれたが、そもそも注意点をまもっていれば、自宅でアレルギー症状が出ることにはならないとゆう。

1.緊急時につかう薬 エピペン

エピペンは、重症のアレルギー症状アナフィラキシ―の時に使う注射です。

治らない成人の食物アレルギーや、特に食物アレルギーで食べてならす治療を行っている子ども達には必須の薬になります。

一方で、処方されても使い方を説明されていないこともありますので、詳しい使い方を説明させて頂きます。

エピペンの「オレンジの部分」から薬がでますので、

「オレンジの部分」を太ももの正面、外側1/3くらいの部分

に押し当てます。

2.エピペンの使い方

①プラスチックのケースに入っていますので、取り出します。

注射針が出るオレンジの部分は下に入っています。

②利き手にエピペン、反対の手で青いピンを外す

ここがポイントです。

例えば、利き手を「右手」とします。

左手で持ち、右(利き手)でピンを外すと、必ずエピペンを使う時に利き手(つまり右手)に持ち替えることになります。

すると、この時に最初に左手に持った人の10人に1人は、持ち替える時に上下を逆さに持ってしまいます。

正しい状態

逆さに持った状態


逆さに持つと100%の人が、針がでる「オレンジ」の部分を押す



エピペンは作業服の上からでも打てるようになっているので、針が出る部分を指で押すと指の骨に刺さります。アレルギーに対する薬は子どもに使えなかったのに、針が刺さった人は手術に準じた方法で指から針を抜かなければならない状態になります。

必ず「利き手」にエピペンを持って、利き手じゃない方の手でピンを外しましょう。

③子どもは寝かせます

年齢によって座ったまま、保護者の膝に座らせたままでも大丈夫ですが、寝かせたまま2人で抑えるのが安全です。

この時立って歩かせたりしないようにしましょう。

④子どもは脚の付け根と膝を上から押さえます。

脚の付け根は前後左右に動きますが、膝は前にしか曲がりません。

子どもの場合はここを抑えると動かせないので、騒いでも安全です。

⑤「オレンジの部分」を太ももの正面外側にエピペンをバチッと音がするまで押し当てます

振り下ろすイメージがありますが、バチっ音が鳴るまで押し付けるだけで大丈夫です。
この時、内側を手で押さえると、エピペンを使いやすいのと同時に、大きな血管や神経が走っている内側に押し付けることがなくなります。

子どもに「苦しいの取る薬を使うからね」と声をかけます。

黙ったままだと、何をされるのか解らないので、不安からものすごく暴れます。

この時、「注射」、「打つ」、「針」などの単語は厳禁です。暴れます。

上からみた場合

映像で確認しましょう(押し付けるのが10秒となっていますが、5秒で十分です): 0:52頃から


⑥ニードルカバーが伸びていれば、薬が出たことになります。

エピペンはアナフィラキシーの第一選択の薬です。

心配だと思ったら必ず使用するようにしましょう。

 

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