アトピー性皮膚炎の治療はちょっと違う

アトピー性皮膚炎は、毎日薬を塗り、段階的に減らしていくのが主流で、きちんと治療していれば、症状が無いもしくはほとんど無い日常になります。

あなたが良くならなかったのは、これまでは治療の選択肢が少なすぎたから、本来なら良くなるはずのものを治せていなかっただけ。

本当はたくさんの、さまざまな症状にあった効果的な薬と使い方があって、症状を無くし、最終的には薬自体を使わなくてもよい状態を目指すのが私たちの行う現在の世界標準です。

症状を無くして薬を使わなくても良くするために、これまでの経緯をよく聞いて、あなたの症状に対して薬を選び、これまでとは違った角度で血液検査の分析を行い、あなたのアレルギーを全く別の方向から見直すことで、じっくり治療方針を立てましょう。つまり、まったく別の方向からアプローチし、これまでにない結果を一緒に目指しましょう。

1.毎日薬を塗り、段階的に減らしていくのが主流

「3~5日程度で症状(特に痒み)が無くなる薬の強さ」が、あなたに合った強さです。まずは、短期間で一気に症状をなくす必要があります。

治療開始の時には、「徐々にではなく、一気に症状を無くす」です。

アトピー性皮膚炎や蕁麻疹では、ストレスと睡眠不足が、症状の悪化を招くスイッチなので、症状を短期間で無くすことで、痒みによるストレスから解放し、睡眠を十分にとれる状態に出来るだけ早くもっていかなければなりません。

肌は22時~2時の間に回復しますので、この時間には寝ます。特に子どもは早く寝なければ回復しません。

これは、大人でもでも変わりありませんが、さらに子どもでは睡眠不足は成長障害につながることがあるので、出来るだけ早く治療を開始、できれば皮膚が悪化するのを予防するのがベストです。

早く治療すればするほど、それは可能です。

2.治療していれば、症状ゼロ

アトピー性皮膚炎や蕁麻疹の治療において「良くなった」とは、「症状がゼロ」の状態を維持することです。

「今までよりも良くなった」は、我々アレルギー医の定義では「良くなった」になりません。

アレルギーに関与する免疫細胞は非常に記憶力が良いので、塗って「症状が良くなった程度」で、薬を止めるとすぐに元に戻ります。これは、以前ステロイド離脱、再発と言われていたものです。

しかし、これは単に火事が完全に治まっていないのに、消火を止めただけ。

消えてない火がぶり返しただけです。「ステロイドを止めたから」ではなく、「おさまってないのに、治療を止めたから」です。

アトピー性皮膚炎の治療では、まず1週間以内を目標に、あなたの症状がゼロになる薬を選びます。

これは、ダイエットと同じ。

症状がゼロになってから、やせてからその体型を維持することから始まりです。

3)だから、プロアクティブ療法が必要

プロアクティブ療法は、症状がない状態を保ちながら、徐々に薬を塗る日数を減らしていくこと。

症状がゼロを保ちながら、段階的に薬を減らし、必要最小限で無症状を維持するのが、プロアクティブ療法です。

一方で、平成元年頃は悪化した時だけ、薬を使っていたそうです。

「リアクティブ療法」と言います。

これまでのあなただったかもしれませんが、これをやっている限り、薬から自由にはなりません。

今日から違う方法を選んでみてはいかがでしょう?

ちなみに、薬を塗る日数を減らすことが、プロアクティブ療法ではありません。もう一度ですが、「症状がゼロを保ちながら」薬を減らしていくことがプロアクティブ療法なのです。

例えばですが、毎日使っていた薬で症状がゼロを維持できることが分かったら、週2回薬を止める、1日置きにするなど、その人の状態によって薬の減量程度、維持日数を変えていきます。

薬の強さを弱くしていくこと、塗る回数を減らすこと、がプロアクティブ療法ではありません。薬の弱さを弱くした方が良いのか、薬はそのままで塗る日数を減らした方が良いのか、塗る期間などは、すべてその人によって変わります。

#全てはあなたに合ったオーダーメイドにしないといけない

4.微調整を繰り返す必要がある

保湿だけで症状がない。

この状態になるのが目標なので、ステロイドやプロトピック、コレクチムはその間のつなぎです。

しかし、治療中、すべてが順調にいくことはありません。時にいつもの部位が悪くなったり、今まで大丈夫だったところが悪くなったり。薬を減らせたと思ったら、ダメだったり。

将来薬を止め、本当の自分を取り戻すために、微調整を繰り返すことが必要です。しかし、半年~数年後には症状が無い状態を保つために、自分で調整できるようにします。

#常に主治医と話し合いが要ります

5.身に着けて頂きたいことは3点

1. 悪い時だけ薬を塗るのはもうやめる

リアクティブだと、いつまでも症状や薬から自由にはなれません。

2. 悪化しやすい場所と要因を知る

悪化要因と対応を知らなければ、ずっと薬が続きます。

3.自分で対応できるようにする

ビジネス、受験、人生はすべて同じ。山あり谷ありです。自分で対応できる能力を身につけましょう。

あなたのことを考えれば、治療期間が終了した後は、主治医とは2度と会うことがない状態が理想です。

なぜなら、基本的には症状はゼロで、悪化したとしても自分で対処できるのが理想ですから。

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