薬は「自分にあった強さ」で

これまで、のべ5万人の方を診察してきましたが、アレルギーが良くならない方は、「薬の選び方と使い方、ライフスタイルに対する方針」が間違えているからです。

良くならない方は、一般的な強い弱いで決めた薬を悪い時だけ塗る。

もしくは、最初から自然の力を信じて薬を使わない。

しかし、これだと基本的に悪い状態がさらに悪くなったときだけ薬を使う羽目になるので、どこの病院に行っても同じ事の繰り返しです。

アレルギーでは、毎日薬を使い、段階的に減らしていくのが主流で、きちんと治療していくことで、症状が無いもしくはほとんど無い日常を目指します。

 あなたが良くならなかったのは、これまでは治療の選択肢が少なすぎたから、本来なら良くなるはずのものを治せていなかっただけ。

本当はたくさんの、さまざまな症状にあった効果的な薬と使い方があって、症状を無くし、最終的には薬自体を使わなくてもよい状態を目指すのが私たちの行う現在の世界標準です。

1)「弱い薬を出しておきましたから・・・」

特にステロイドは、大きな間違いが世間のイメージで通っています。

薬の強さは、「その人の症状に対して、強いのか弱いのか」で、決まります。

薬があなたに合っていなければ、残念ながら良くなることはありません。そもそも、その病院に来る患者さんの層が軽症の方であれば、一般的な「強い」は強いかもしれませんが、あなたには弱いかもしれません。全ては、あなたに合っているかどうかです。

基本的には3~5日程度で症状が無くなる薬を選びます。

2)世の中での間違いは、「1990年代」から続いています。

ステロイドはそもそも体内で作られているもので、足りないので外から補充しているだけ。

多くの方は、昭和の時代からの間違いのことがほとんどで、1990年代は保存剤が悪かったので色々と問題があったようです。残念ながら、この時代の間違いが長々と続いています。

なお、ネットで検索できるステロイドの副作用は、全身投与(飲んだり、注射したり)した場合と混同されています。ステロイドを大量に使わないと命を長らえない子達が、副作用と引き換えに命を伸ばしている場合の副作用しか出てきません。

3)私は「早く治療して、必要ない状態にする」と思っています。

とはいっても、日本では「間違い」が、一般的な常識となっていました。

「やっぱり、ステロイドは怖い」とゆう方もいるかと思います。

しかし、きちんと時間をとって、医師と話をしなければ、自分で治療方法をえらぶとしても、選べるだけの情報を得ることは出来ないでしょう。長い時間をとって話合うのは、現在の保険診療上の問題で無理です。

なので、早くから治療し、予防し、出来るだけステロイドが必要のない体になるのが一番です。治療していれば、アトピー性皮膚炎は症状が無いのが普通です。

4)現に、こういうことが起きています

「ステロイドの副作用が怖いので、悪い時だけ塗っています」

「とりあえず、弱い薬を使っています」

副作用を心配されるあれば、「悪い時だけ使う」、「弱い薬で、長い期間使う」のが最も副作用がでます。

治らない

なので、ずっと症状が続く

なので、薬を止めることができない

「脱ステロイド」や「悪い時だけ薬を使う」と思われてきた方は、元から「薬がイヤだった」訳ではありません。ステロイドや薬を使った治療をしていたけど、色々なことで上手くいかず、治らないままに、今の状態になっているだけ。

身体もそうですが、どちらかとゆうと心の方がもっと傷ついている方が多いのが現状です。

5)だから、これが必要です

①とにかく、ベストを見つけるために話し合う

本人にとってベストな状態を得るためには、これまでの経過、ライフスタイル、悪化因子、合併するアレルギー、生活環境などで全て変わります。

誰か他の方と同じことはありません。

②その日から日常を変える

「これから、どうしたら良いのか」が解かれば、多くの方は、その日から日常を変えることができます。

アレルギーの治療は、薬を使うことではなく「症状を無くして、これからどうなるのかを知ること」なのです。

③ゴールに向けて、一緒に調整していく

自然な状態で、何の症状もないのが理想です。

しかし、これまでの経過が長ければ長いほど、あなたに合った薬の種類、強さを決めていく必要があります。

一緒にやっていく、一緒に調整していく、感覚が大切なのです。

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