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コラム

じんま疹は断捨離が必要

じんま疹は断捨離が必要

腕と体を中心にかゆくて赤い湿疹が突然出るようになった。

自分ではじんま疹だと思っているが、その後も治まらず数ヶ月続いている。

特に、疲れる、生理、入浴剤すると必ず悪化してかゆい。

病院で出された薬を飲んでも、現状維持が精一杯で、時々悪くなり改善しない。

周囲の人からは病院を変えるようアドバイスを受けたが、良い病院がわからず。

通える範囲の病院をいくつか変更してもこれ以上やる事はないと言われている。このままずっと薬を飲み続けなければいけない上にこの状態が続くのかと、かゆくなるたびにいつも不安に思うようになった。

じんま疹で、長年同じような薬を飲み続けていませんか。

お医者さんに相談しようにも薬を飲みなさいと言われるだけ。

良くも悪くも良くもならないまま、こんなものだと諦めているかもしれませんが…実は、どんな症状が出るかによって、薬の組み合わせを変えることで、じんま疹をゼロにすることが、現代の医学では可能です。

けれど、きちんと薬を組み合わせるためには、しっかりと時間を作って医師と話す必要があります。

1)じんま疹は治らないので、薬を飲み続けるもの?

蕁麻疹を含めたアレルギーは、早く治療すればするほど、治りやすいです。

逆に、治療するのが遅ければ遅いほど、治りにくくなります。

蕁麻疹は出始めてから1ヶ月以内を「急性じんま疹」といい、ここでがっちり治療するれば、大抵は症状が出なくなります。

2)世の中では、薬を飲むのが治療だと思われています

がっちりとは、「症状が無くなる治療を選ぶ」こと。

そして、治療とは、薬を飲むことではなく、「蕁麻疹が無くなる方向に調整していく」ことです。

蕁麻疹の治療は、基本的に2種類で、

①自分の症状に合った薬を選ぶ

②悪化する状況を作らない

この2点が絶対に必要です。

全てのアレルギーは、症状がないままに薬を止められること。

この2点の対応をしなければ、数か月~2年後に薬を止めることが出来ません。

ずっと飲み続けていませんか?

3)私はこう思います。

じんま疹は「症状がゼロ」を保たなければ、治りません。

じんま疹の時に飲む抗アレルギー剤(正確には抗ヒスタミン剤)は、何種類かありますが、じんま疹の出方と本人に合った薬が存在します。

症状が出なくなる薬が決まるまでに時間がかかる方もいますし、場合によっては2~3種類組み合わせて内服します。

しかし、経験的には2種類以上必要な時(最大3種類)には、薬を増やしても効果は見込めず、生物学的製剤と呼ばれる特殊な注射の併用が必要です。

この注射は、オマリズマブ(ゾレア®)と呼ばれ、1年以上の使用をお勧めしています。健康保険が効きますが、

4)症状がなくなればすぐに治療をやめる?

自分に合った薬や悪化要因が排除できる、注射を使って症状を一切なくします。

個人的な経験ですが、症状が無くなると、治ったのですぐに内服やオマリズマブ(ゾレア®)を全て中止したいとお話しされる方がいらっしゃいます。

しかし、あくまでも薬やライフスタイルを調整して、じんま疹が出なくなっているだけ。

経験的に、オマリズマブ(ゾレア®)使用開始1年以内に中止した場合、じんま疹の再発率は100%です。

しかも、使用期間が短ければ短いほど、元に戻るのも早いです。

5)だから、こういう指導をしています

①出来るだけ早く症状をゼロにする

じんま疹を含めたアレルギーは、症状が出ている期間が長ければ長いほど、症状が出れば出るほど治りにくくなります。

早めに治療して症状をゼロにしましょう。

②数ヶ月から2年程度は治療を継続する

最終的には症状も薬もゼロを目指します。

このため、内服が数種類に及ぶ場合には、数か月から1年かけて徐々に薬を減らしていきます。できるだけ、長めの治療をお勧めします。

③悪化要因を排除する

当院は女性が多いので、悪化要因としては3つです。

睡眠不足

生理

ストレス

これらはびっくりするくらいじんま疹が悪化します。

そして、これを調整しない限り、薬をやめる状態にもっていくことは出来ません。

睡眠不足は、ほとんどの場合が、やることが多すぎて寝る時間が遅くなるパターンです。

SNSを含めた「日常生活の断捨離」が必要です。

本当に必要だと思うもの以外は、思い切ってすべて捨てる。

このためには、瞑想やヨガなども良いでしょう。

生理は、生理前日~数日前にかけて悪化が始まる方が多く、悪化する時期も固定しています。

これは、「悪化前から内服を増やす」ことで対応します。

生理中のじんま疹は難治性かつ重症化することもあり、話し合いでピルで生理を止める場合もあります。生理がとまれば、じんま疹も止まります。

ストレスは、仕事とゆうか人間関係が原因です。

そして、そのストレスは頻回におきます。

相手は変えることはできませんし、自分も変わる必要はありません。

しかし、自分の考え方や立ち位置をちょっとだけ変えることはできます。

このためには、専門用語でゆう認知の歪みをとる作業、瞑想や思考の転換が必要です。

とにかく、じんま疹は出てないがないのが普通の状態。

「だいぶ出なくなった」では、本来のあなたに戻っていません。

じんま疹が出てるのであれば、あなたに合った治療ではないので、こんなものだとそのまま続けずに変更が必要です。

これまでの考え方を断捨離してはいかがでしょう。

 

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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