動物アレルギー これがポイント

採血では大丈夫なはずなのに、一緒にいると目が痒くなったり、逆に、ネコアレルギーだと言われたのになんともない、もしくは、医師にそんな動物のアレルギー聞いたことないと言われ、どうしたら良いのか悩んでいませんか?

実は、動物アレルギーの採血は、年齢、動物、症状、合併するアレルギーによって、見るべきポイントと対応が全く違ってくるので、幅広い経験と知識が必要です。

1)動物アレルギーになりやすい動物がいます

アレルギーになりやすい動物は、イヌ=ネコ、ウサギ、ハムスター、モルモット、馬の順番で、患者さんの数が多いです。

つまり、飼育されている数が多い動物がなりやすいのです。

このため、私のところに受診する患者さんで多い動物アレルギーが、飼育数が日本で一番多いネコです。

一方で、最近目立っているのがうさぎアレルギーです。

私のところに受診した患者さんだと、飼育していればアレルギーになりやすい訳ではなく、実際にはアトピー性皮膚炎があるかどうかの方が関連しています。

また、動物は採血の値だけで判断はできないです。イヌ、ネコは経験的にも数値から重症度が予想はできます。

が、ハムスター、馬、ウサギに至っては、メーターが振り切れるくらい値が上がっていれば別ですが、そうでなければ、数値だけでアレルギーのあり・なしは判断できません。

ほとんど採血の値は、逆に上がっていれば重症のことが経験的には多いです。

イヌ、ネコは、飼育していれば採血の値は上がります。

この場合、「飼育していてもせいぜいが10以下」です。

採血の値が10を超えると、多かれ少なかれ症状はでます。

ただし、動物の採血はアレルギー症状が出る確率を予想しているだけなので、数値が高いから重症とゆうわけでもありません。

経験的な判断をしたり、イヌやネコから離れてみて(旅行するなど)症状が消えるか、でしたかアレルギーの判断はできません。

逆に言えば、飼育している場合いくら採血で値が高くても症状がなければ、アレルギーではありませんので、大丈夫なのです。

#採血は治療方針を決めるためにあるはこちら

2)世の中では、掃除をすれば大丈夫だと思われています

実は、掃除をすれば大丈夫だとゆう訳ではありません。

イヌとウサギは部屋掃除をすれば結構いけますが、ネコはダメです。

ネコの毛は48時間は空中に浮いていることが解っており、掃除をしたから大丈夫は通用しません。

また、ネコの場合は重症のネコアレルギーになると、動物園のライオンやトラの前に行くと眼がかゆくなります。

つまり、空気清浄器も意味はないです。

また、人の洋服についているネコの毛で症状がでることもよくあります。

電車に乗って急に眼がかゆくなったは、これかもしれません。

さらに、動物アレルギーは症状の出方に違いがあり、触れ合ってすぐに症状が出るタイプ、時間が経過してから出るタイプ、嘗められなければ大丈夫の3つに分かれます。

ネコのいる家で、初日は大丈夫だけど1泊した翌日から身体が痒い。ハムスターが部屋にいる分には症状を感じないけど、小屋の掃除をしたら眼が痒くなる。乗馬をして、帰るころになると呼吸が苦しくなってくる。など、個人によって症状や症状が出る時間も様々です。

一方で、圧倒的に多い症状は眼の痒みです。

動物と触れ合って眼のかゆみがあれば、ホコリや気のせいではありません。

3)治らないけど、方法はあります

残念ながら、動物アレルギーは先進国では日本だけ健康保険で治療することが出来ません。

日本以外の国では、動物のアレルギー成分が薬をしてあるので、それをちょっとずつ注射して体を慣らしていきます。

以前は脱感作と言われていた方法で、免疫療法と呼ばれます。

運が良い方だと、飼育しているうちに症状が無くなることがあります。

ただし、これは医師が個別にその人を判断し、スケジュールを立てて治療していく免疫療法と違い、飼育している動物が死去した後、しばらくして新しい子を迎えた時にまた症状はでます。また、自分の家では大丈夫だけど、他人のペットで症状がでるのはかなり多いです。

さらに、運が良い方だけです。

日本では、アレルギーのある動物を避けるしか治療はありませんが、アレルギー症状を一時的にでも回避したい時に唯一出来るのが、抗アレルギー剤を飲むことです。

飼育しているうちに動物アレルギーになってしまっても、すぐには手放せない。

とゆう時にも、内服を継続することで症状を避けることができます。

ポイントは、アレルギー症状が出てからではなく、出る前に飲んでおくことです。

例えば、ネコを飼育している祖父母の家に行くなら、前日から帰宅した翌日まで内服が必要です。

ちなみに、目・鼻の症状が内服でも予防できない場合には、予防的に点眼、点鼻を追加しないと間に合いません。

つまり、飼育している間はずっと薬が必要です。

4)アトピー性皮膚炎の治療が必要です

肯定否定の研究結果がありますが、経験的には、湿疹が無いか早期に治療した場合、生まれる前から(つまり出産前から)飼育していると、動物アレルギーにはなりにくいです。

祖父母が飼育しているかどうかも関係ありません。

私のところに受診した子たちでは、動物アレルギーの方の94%がアトピー性皮膚炎を、87%の方がアレルギー性鼻炎を持っていました。

未来への不都合を無くすために、赤ちゃんの肌荒れとアトピー性皮膚炎は絶対に治療しておくことをお勧めします。

#肌の治療がアレルギーには最も大切

5)だから、これが必要です

①アトピー性皮膚炎は治療しないとダメ

動物アレルギーになりやすいです

②なってしまったら、なおりません

我慢しても、治りません。

③けど、方法は沢山あります

内服するなどの方法が、症状を回避しなければいけない時には有効です。

 

 

【参考文献】

①堀口高彦. 耳喉頭頚. 91; 1;61-67. 2019.

②吉原重美、他. Modern Physician. 38; 10; 1077-1078. 2018.

 

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