コロナワクチン 副反応はこんな感じ

いよいよ、日本でもコロナ予防接種(mRNAワクチン:モデルナ社、バイオンテック・ファイザー社)で開始され、現段階(2021年2月)では医療関係者から接種開始されます。

世界的にも16歳以上が接種の対象、妊婦はデータがないので接種を推奨しないとなっています。15歳以下と妊婦さんについては、これから研究が進んでいきますが、アメリカでは治験の段階を含めて、医療従事者の妊婦さん1万人以上が、すでにコロナ予防接種をしていると報告されています。

現段階のコロナ予防接種は、モデルナ社、バイオンテック・ファイザー社、アストラゼネカ社が2回、ジョンソン・エンド・ジョンソン社は1回接種、いずれも筋肉注射となっています。

コロナでの予防接種アレルギーの詳しい話は、3)からです。

今回はmRNAワクチンの話です(2021年5月10日追記)

1)アメリカでは約1ヶ月で人口の1割の人が予防接種を受けています

アメリカでは、2020年12月末からPfizer・BioTech社と モデルナ社の新型コロナ予防接種(mRNAワクチン)が開始されています。このため、すでにアメリカの人口の約1割が予防接種を完了、2021年2月からは接種の数を加速させるため、スーパーマーケットや薬局でも接種が出来るようになります①)

世界では新型コロナ予防接種を、複数国で共同購入し、公平に分配するための国際的な枠組み「COVAX」があり、2021年末までに190か国に23億回分の供給を目指しています②、③)

日本では、2月末から医療関係者への接種が始まる予定で④、⑤)、日本でも、イオンが全国290カ所にコロナ予防接種会場として、自治体に会場提供する名乗りを上げており、世界では急速にコロナ予防接種が広がっています。

#予防接種会場での対応はこちら

2)コロナ予防接種をしないと、何もできなくる時代です

現在解っているコロナ予防接種、とくにバイオンテック・ファイザー社製は「発症予防率が95%」のとても効果の高いmRNAワクチンです⑥)

その効果は、予防接種1回目の12日後には52%の人に予防効果が認められており、予防接種2回目の7日後には95%の人に発症予防が認められていました⑥)。つまり、接種すると早い段階から効果が出て、2回目の予防接種7日後、つまり約1ヶ月ちょっとでワクチンの効果が最大になります。

また、コロナ予防接種した人とプラセボ(比較するためのニセの薬)の人では、コロナに感染しても重症化率に大きな差がでており、コロナ予防接種で重症化も防げると予想されています。

#「mRNAワクチンはこんなワクチンです」はこちら

現在コロナ検査の陰性結果を示すデジタル証明書が、ワンワールド、スカイチーム、スターアライアンスの3大航空連合で使用されています⑦、⑧)。さらに、今後は、予想されていた通りコロナ予防接種歴の証明が必要になってきます。マイクロソフトなどの巨大IT企業連合が、コロナ予防接種ををスマホで証明できる世界共通の国際電子証明書「ワクチンパスポート」を開発しています⑥、⑦)が、この流れはテック大国である中国や台湾でも一般化するでしょう。

日本では、マイナンバーに紐づけられると思われます。

つまり、この予防接種証明が、今後は日常生活に必須となります。

この証明証がないと海外旅行ができない、イベントに参加できない、QRコードで管理されてるショッピングモールに入れないなどが考えられます。そして、接種証明がない(接種していない)人はもちろんのこと、重篤なアレルギー反応でワクチン接種が出来ないなどの証明がなければ、相手国に入国できない(もしくは、そもそも出国できない)、入国出来ても今と同じくPCR陰性の証明、14日間隔離されるなどの対応がなされると思います。

より多くの人が打てば打つほど、集団で免疫が付きます。現在はイギリスで変異したウイルスにも、既存のワクチンで効果が出ていますし、今後変異したウイルスが出たとしても、mRNAワクチンであればプログラムを書き換えるように作り直せるので、すぐに対応することができます。

つまり、コロナの予防接種をする人が多ければ、今後はロックダウンや自粛は無くなるでしょう。

もし、接種者が少なければ?

2021年2月現在で、コロナウイルスのパンデミックから1年以上が経過しています。コロナウイルス感染者は自然には減っていません。つまり、予防接種者が少ない地域には、風土病のようにウイルスが残ると思います⑨)

3)打った後はこんな感じです

副反応について、予防接種のように免疫を調整する薬は、一部の人はどうしても身体側が反応します。これを副反応として考えるとわかりやすいです。

そもそも予防接種は、事前にウイルスを体に覚えさえて、体の中に入ってきた時にやっつけるための弾丸(免疫)を作らせるもの。体が反応しないと逆に効果が出ない、つまり免疫が作られません⑩)

言われている(報告されている)コロナ予防接種の副反応は、どの予防接種にも当てはまることであり、特別コロナ予防接種に出やすいものではないと覚えておきましょう。

つまり、「副反応」ではなく、「通常反応」と言っても良いと思っています。

ちなみに約70%の人に副反応を認めており、もっとも多いのは注射部位の痛みです⑥,⑪,⑫)。しかし、これは世界では筋肉注射が主流であり、日本以外だと当たりまえと思われてもいます。

インフルエンザの予防接種を心配せずにするのと同じです。

コロナ予防接種は、副反応でも軽度なものが多いです。

注射部位の痛みなどの局所的な反応は1回目71.9%、2回目68.5%、頭痛などの全身的な反応は1回目13.5%、2回目22%で、全身的な反応は2回目の方が多いかなと思います。

しかし、症状は24時間以内に出現、平均持続期間は1.1日で、症状のほとんどが2~3日以内には治っています(一番下のFigure2B参照)。が、ここで注目したいのは、比較するためのニセの薬(プラセボ)でもかなりの割合で起きているとゆうこと。

つまり、副反応がほんものなのかは見分けがつかない。

副反応は、コロナワクチンに特別なものではないと、言い切れると思います。

【コロナ予防接種で報告されている副反応】全て⑥,⑥’参照

◎局所反応:部分的にでる反応。1回目も2回目接種でもあまり変わらない。

☆高齢者は1回目より2回目が軽い、55歳以上の人は若い人より感じにくい

高齢者は1回目の接種では71%の人が、2回目は66%の人が痛みを感じていますが、2回目の方が軽くなります。また、55歳以上の人は若い人より少ない痛みが少ない結果となっています。

筋肉注射なので、痛みは仕方がない部分がありますが、99%の人は軽~中です。1~2日で回復します。

※痛み:軽度(日常生活に差し障りがない)、中等度(日常生活に差し障りがあるが、病院に行くほどではない)、重度(日常生活出来ないので、病院に行く必要あり)

①注射部位の痛みは多い、筋肉注射なので当たり前

10人に1人より少ない

10%以下の人に起こりますが、ほとんどが軽~中等度です。2回目の接種でひどくなる人もいます。接種約6時間後から始まり、1~2日で回復します。痛みがあれば我慢せずに、鎮痛剤を飲みましょう。

※発赤・腫脹:軽度(2~5cm)、中等度(5~10cm)、重症(10cm~)

◎全身反応:部分的じゃない反応。55歳以下の人、女性、2回目接種、コロナ感染既往で出やすい

①頭痛、倦怠感

頭痛は1回目7.8%、2回目13.2%

倦怠感は1回目8.4%、2回目14.4%

55歳以下では、疲労59%、頭痛52%の人が感じています。55歳以上では、疲労51%、頭痛39%と少なくなります。しかし、プラセボ(偽の薬)でも14~24%の人が同様の症状を感じており、どこまでが本物なのかは判断できません。

これも90%以上が、軽度~中等度であり、数日で治まります。強い倦怠感は4%程度でしたが、これは他の予防接種よりも割合は低いです。頭痛も接種6~9時間で始まります。寝ている時にから始まるため、「朝起きたら痛かった」と話される方も少なくありません。

これも、痛みがあれば我慢せずに鎮痛剤を飲みましょう。

※疲労、頭痛:軽度(日常生活に差し障りがない)、中等度(日常生活に差し障りがあるが、病院に行くほどではない)、重度(日常生活出来ないので、病院に行く必要あり)

②発熱、悪寒

100人に11-16人くらい

38度以上の発熱は、55歳以下で16%、55歳以上で11%の人にみられました。40度以上の発熱が見られた人は、2/18660人(0.0001%)でしたが、偽の薬(プラセボ)でも2人が40度以上の発熱を起こしています。

起きたとしてもほとんどの人が39度以下で、これも1~2日で治っています。

これも、接種6~9時間で突然始まり、約60時間で突然解熱します。

我慢せずに、解熱剤を飲みましょう。ワクチンの効果に影響はありません。

※発熱:軽度(38-38.4)、中等度(38.4-38.9)、重度(38.9-40.0)

③リンパ節腫脹

1000人に3人

0.3%の人に見られましたが、10日以内には回復しています。

④嘔吐、下痢

100人に1-2人

嘔吐は1~2%程度、下痢は10%程度の人にみられました。

ただし、日本では、経験的に0.01%程度の印象です。

これも接種した翌日から始まる人しか見たことがなく、ほとんどが1~2回の軽い嘔吐や下痢で終わり、1日で回復していました。

※嘔吐:軽度(1-2回/24時間)、中等度(2回以上/24時間)、重度(点滴が必要)

※下痢::軽度(2-3回の軟便/24時間)、中等度(4-5回/24時間)、重度(それ以上)

⑤筋肉痛、関節痛

100人に20-30人くらい

20~30%の人に見られました。ほとんどの人が軽症です。

4)だから、これを知っておきましょう

①ワクチンを過剰に怖がることはありません

コロナ予防接種の副反応を起こす人は0.2~0.3%、1-2日で治る。アレルギー症状を起こす人も0.00001%です。

②1回の接種でも90%以上の効果がある

例え、1回しか接種できなくても、予防効果は90%以上あります。

③実は、1万人以上の妊婦がすでに接種を受けている
 
また、妊婦も安全性のデータがないために、接種の推奨はしないとされています⑪)が、アメリカでは医療従事者の妊婦さんの1万人以上がすでに接種をしています。
 
 
 
【参考文献】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
⑥Fernando P. Polack, etal. Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine. NEJM. 23; 383; 2603-2615. 2020.
 
⑥’ Cristina Menni, etal.Vaccine side-effects and SARS-CoV-2 infection after vaccination in users of the COVID Symptom Study app in the UK: a prospective observational study. The LANCET inf dis. April 27, 2021DOI:https://doi.org/10.1016/S1473-3099(21)00224-3
 
 
 
 
 

 

 

 
 
 
 

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