コロナワクチンが心配な人達からの質問集(医療者向け)

アメリカや中国では、予防接種を受けた人にインセンティブ(特典)があります。

ドーナツが無料だったり、人気アイドルグループが予防接種を呼びかけています。

ホワイトハウスはマッチングアプリを巻き込んでのコロナ予防接種を促進を進めており、Tinderでも、ワクチン接種修了者はプレミアムにバージョンアップされます。また、接種修了者は未接種者より14%もマッチ率が高い傾向にありました。

フィリピンでは、ワクチン接種完了者に毎週米25㎏が抽選で当たり、毎月牛1頭がプレゼントされます。

しかし、日本はインセンティブがありません。

このため、「じゃあ、打とうかな」と思ってもらう仕組みが必要です。

1)打って大丈夫なのか、わからないから心配

「ワクチンが良くわからないから心配」は、30~40代の方に良く言われます。

ワクチン、特にmRNAワクチンを理解するには、例えば「mRNAの働き」のような知識の前提条件が必要です。

難しいことを学ぼうとすると、よくわからなくなるのでやめましょう。

そもそも、前提知識のある人は「良くわからない」とは言いません。

しかし、これは建前。

「打って大丈夫なのか、誰も答えてくれないから不安」が本音です。

人間の身体なので、合う合わないはあります。100%絶対に大丈夫だはウソになりますが、

「大丈夫。打たない方でコロナに感染する方が、全然ヤバいから」

が、相手にとって一番安心する答えなんだと実感しています。

#「コロナ感染後の後遺症は、治らないのに知られてないよね」はこちら

また、若い人には「無問題、無問題(モーマンタイ)」など外国語を混ぜると、場がなごむ印象です。

一方、ウソは1つもありませんが、高齢の方に刺さるフレーズとしては、

「コロナに感染すると、後遺症がひどいからね」

「打った方が良いじゃなくて、打たないと死ぬよ」1)

「打てない持病じゃないから、大丈夫だわ」2)

などは好まれる文句で、自分のキラーフレーズをいくつか用意しておくことをお勧めします。

2)「高血圧で打って良いのかわからない」から心配が最多

「高血圧の薬飲んでるけど、打って大丈夫か?」は本当に良く聞かれます。

#コロナ感染が起こす、心・脳血管、腎臓の病気はこちら

「打った方がじゃなくて、打たないとダメだわ」

「飲んでて打てない薬は無いから、大丈夫だわ」

と答えてあげましょう。

さしたる理由はなく、「なんとなく心配だから聞いているだけ」だそうです。

3)筋肉注射は大丈夫なのか?

テレビで、接種時の映像が流れ、高齢者は不安になるそうです。

すべての予防接種において、筋肉注射じゃないのは日本だけ。

私はアメリカ帰りの上司のもとで研修していたため、うちの子ども達の予防接種は全て筋肉注射です。A型肝炎からガーダシル9まで全て筋肉注射で行いました。

「普通の予防接種も日本以外は筋肉注射、これが普通だから」

「こんなんでバアちゃんが怖がってたら、お孫さん達も怖がるべさ」

は、高齢者に刺さるフレーズです。

4)ワクチンではなく、「許可証」です

コロナ予防接種は、「パンデミック前と同じ生活をして良いですよ」といった許可証です。

現にアメリカやイスラエルなど、接種が進んでいる国では2回の予防接種が終わった人に限り、コロナの規制がなくなり、パンデミック前に戻っています3)。これからクルーズ船の旅行なども再開されることを期待し、クルーズ船会社、旅行やレジャー関連の株価は2021年5月の時点で好調です。

自粛に飽きている人には、「人と集まれること」、孫にいつまで会えないのかと思っている高齢者には「孫と遊びに行けること」が、刺さります。

「ワクチン打って、お孫さんの晴れ姿見に行かないとならんべさ」

「この注射打ったら、120歳まで畑できるわ」

「〇〇(地域)の人達みんな元気だから、コロナになってるヒマないもね」

は、高齢者に人気のフレーズです。

5)他人のために、ワクチン打つ自分って素敵

彼らから話を聞いていると、「ワクチンは良く分からないから怖い、だけどバカだと思われたくない」が本音のようです。これは若い人ほど顕著な印象を持っています。

コロナに感染した場合には、後遺症のリスクが高すぎ、ワクチンを打たない国際的な不利益が高すぎて、打たないとゆう選択肢はありません。

が、彼ら彼女らは正論を求めてはいません(そもそも、後遺症が続くことや、ワクチン接種証明を持たないことのダメージの大きさすら知りません)。

#コロナが起こすこの病気が怖いはこちら

ここでのポイントは、「誰もバカだとは思ってないのに、彼ら彼女らはそう評価されることを怖がっている」です。

話している内容は理論的に破綻しているので、論破するのは簡単ですが、彼らはワクチンとゆうより「ワクチンを理解できないので、怖がっている自分を周囲に知られることを、怖がっている」だけなので、論破や説得は無意味です。

つまり、打つ理由があれば良いし、主治医が「大丈夫だよ」と言ってあげれば良いのです。

とゆう訳で、ワクチンを打つ理由を作ってあげましょう。

「そうだよね、怖いよね。だけど、私たちが打たないと子ども達が外で遊べないから、私は打つね」

「そうだよね、怖いよね。だけど、うちのお父さん飲食やってて、これ以上自粛させたくないから、私は打つね」

「そうだよね、怖いよね。だけど、留学できないから、私は打つね」

「そうだよね、怖いよね。だけど、結婚式にみんなで集まれないから、私は打つね」

「そうだよね、怖いよね。だけど、自分がクラスターの原因になって、他の人に後遺症残すの嫌だから」

「他人のために、ワクチン打つ自分って素敵」を作ってあげるのも、我々医者の義務です。

6)だから、これが必要です

①「大丈夫だ」を求めています

どうやら「大丈夫だから」と、言ってもらいたいだけのようです。

②「膝に注射している人が、なに言ってんのさ」

整形外科通院中の高齢者には、鉄板のフレーズです。

③他のワクチンと一緒に打てる?

これから子どもが始まりますが、他のワクチンと同時に打っても大丈夫です。

 

参考文献

1)COVID-19糖尿病患者の2割が入院後4週間以内に死亡

2)Kennedy NA, et al. Gut 2021;0:1–10. doi:10.1136/gutjnl-2021-324789

3)コロナ規制、大半を解除へ 入国制限は維持―イスラエル

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