病院でスキンケアをしてと言われても、3人兄弟の世話を自分ひとりでやらなければならず、時間に追われ、いつもイライラ。
子育てだけでも大変なのに、アトピー性皮膚炎で子どもが痒がっても見ているしかなく、悲しくなる。
治療してないのに、病院に通う意味もわからなくなって全てが嫌になった。
アトピー性皮膚炎のスキンケアには、その子その子にあったポイントとやり方があり、年齢や正確に応じて変わります。
あなたにはストレスがたまり、お子さんも良くならなかったのは、兄弟が多い場合のポイントを知らなかったからです。
1.スキンケアは「1人だけ」か「全員」かでやり方が違う
兄弟がいる場合、アトピーのスキンケアを「1人だけ」に行うのか「全員」に行うのかで、その方法は大きく違ってきます。
1人の子にスキンケアをするのであれば、作業が一つ増えるのではなく、①スキンケアをする、②その間の他の兄弟の対応、③スキンケアをする時間の確保のためのマネージメント、と3つ仕事が増えることを意味します。
つまり、ワンオペでは無理。
ここでは、この負担をマネージメントするために、どうすれば兄弟が多い場合に、アトピー性皮膚炎の治療の中心であるスキンケアを成功させることができるのかを考えてみたいと思います。

①アトピーの子を優先にするのが正解
この場合、年齢・反抗期などの条件は置いておくとして、親が兄弟の面倒をみて、アトピーを持つ本人にスキンケアを任せると失敗します。
そもそも、親子でスキンケアが初めてなのに、子どもが一人でスキンケアを行うのは無理です。
え、これくらいのこと、この年齢なら?下の子が小さい?
一人でスキンケアは出来ません。
わたしは小学生の時から美容に興味があって、夢はモデル、小学生向けのファッション雑誌を欠かさず読み、運動とスキンケアは欠かさない。
小学生なら当たり前でしょ?
親御さんがこんな人生を送ってきたのであれば可能かもしれません、そうでなければ小学生の子どもだけでスキンケアを行うのは無理です。
最初はできてるように見えても、いずれできなくなってきます。
美容であれ、アトピーであれ、スキンケアは「手間」、「暇」、「時間」、「お金」がかかるものなのです。
②絶対に兄弟にジャマをさせない
言い方は別として、1人だけにスキンケアを行う場合には、絶対に他の兄弟にジャマをさせないことです。
スキンケアをやっている時は、大切なことであること、今はあなたの時間ではないので自分のことは自分でやってほしいことを教えます。
当然ですが、この辺は兄弟の年齢を考慮した対応にします。
2歳児にトイレに行けといってもできないのと同じなので、スキンケアの前に兄弟のオムツを替えておくなどのマネージメント、スキンケアの間に遊んでおくための工夫が必要です。
なので、スキンケアをしている間は、他の兄弟はパーティー的なものを考えても良いかと思います。
この繰り返しで、後々にいろいろなノウハウがたまっていきます。
③スキンケアに集中した時間をつくる
スキンケアが必要な子にとっても、親子の特別な時間なのです。
これができないと今まで同じ状況がやってくるだけです。
評判の塾に通い始めました、勉強する時間が作れません、成績上げてください、と同じです。
無理です。
このため、使えるものはなんでも使います。
夫婦で協力してやる、祖父母にお手伝いを頼む、家事は外注するなどの方法があります。
治療の目途が立つまでは、頼めるものや使えるものは全て使います。
なので、1~2ヶ月ほど実家に戻ってもらい、スキンケア以外の家事は全て祖父母にやってもらい、集中して一気に治すこともできます。
兄弟の年齢が離れてる場合には、兄弟も使います。
例えば、一番上と一番下の兄弟のスキンケアは母が行い、中間の兄弟は一番上の兄弟が行います。
スキンケアをしながら、できることはどんどん自分でやる練習をします。
2. 親の教育方針で決める
当然、スキンケアを始めると色んな問題が出てきます。
代表的な問題として、
・子どもが軟膏が服つくと言って塗るを嫌がる
・塗れと言っても塗らない
これ、普通の子どもです。
根本的な問題は、親がどうしたいかです。
スキンケアをしなければ良くなることはなく、今までと同じ状況が続くか、より悪くなるかのどちらかです。
例えば、小学校1年生で勉強が嫌だから、言ってもやらないからと言って放置しておきます。小学校5年生までなにもやらないでリカバーできますか?
残念ながら、なんともなっていないのが今なのです。
家庭の教育方針なので、医者なんかが口を挟める場面ではないです。
ただし、子どもが軟膏が服つくと言って塗るを嫌がるのは、チュビファストのベストとシャツを着る方法があります。
大抵のものはアマゾンで検索すれば、手に入ります。
【治療内容】
【治療内容】:各種採血検査、スキンケアを行います
【費用】:保険診療の範囲内、遠方の方や時間を取って相談を受けたい方は自費が選べます(詳細はこちら)。
【考えられる副作用】:多毛、膿痂疹などの感染症、酒さ用皮膚炎など