食物アレルギー検査 小児と成人

1) 食物アレルギーの検査とは

採血では大丈夫なはずなのに、食べるとお腹が痛くなったり、逆に、食物アレルギーだと言われたものを食べてもなんともない、もしくは、医師にそんなアレルギー聞いたことないと言われ、どうしたら良いのか悩んでいませんか?

食物アレルギーは、「特定の食物摂取によりアレルギー症状が誘発され、それが特異的IgE 抗体など免疫学的機序を介する可能性を確認することによって診断」されます。

つまり、「何かを食べて、症状が出て、初めて食物アレルギー」です。

体調が悪い、原因が良くはわからない、だけど「採血して食物アレルギーが原因だとわかった」は、アレルギー科では絶対にありません。

#ないこともない

#どっちなの

実際の現場では、子ども以外は自分でわかります。

つまり、大人は自分で何となくでもわかることが多い。

典型的には、「パスタ食べると毎回お腹が痛くなる気がしたので、一切食べないと症状がでない。で、うどん食べたらお腹が痛くなった。これ、小麦アレルギーですか?」

一方で、採血の数値の判断は、研究結果の知識と数多くの患者さんを診ていないと判断ができません。

#それぞれの項目で細かい判断が必要

#その人の症状と合っているかも大切

例えば、1歳を過ぎると、卵や牛乳は採血の値と症状の強さは相関しなくなっていきます。

このため、「数値が低いから大丈夫」は通用しません。

なのでいったん食物アレルギーになると「採血の数値だけで、症状は軽い、食べてもよい」とは、ならないのです。

つまり、アレルギーの採血は、年齢、食べ物、症状、合併するアレルギーによって、見るべきポイントと対応が全く違ってくるので、幅広い経験と知識が必要です。

2)検査の種類

食物アレルギー検査の種類は3つです。

子どもの場合は治せる可能性のあるアレルギーがたくさんあるので、子どものアレルギー検査は治療方針の決定がセットです。

なので、単に検査することはありません。

例えば、採血。

4~6ヶ月間隔で定期的に採血し、治るための方法に向かうために、今の治療で良いのかを結果を見て考えます。

採血、皮膚テスト(プリックテスト)、(経口)負荷試験があります。

①採血

「免疫学的検査には特異的IgE 抗体検査、皮膚プリックテストなどがあるが、感作の証明だけで除去を安易に指導しないようにする」

つまり、「採血の値が上がってるだけで、アレルギーとは診断しちゃだめよ」とゆうこと。

#そもそもできないし

そもそも、採血の値が低い高いは、食品、年齢、アレルギー症状の有無でまったく変わってきます。

我々アレルギー医は、特定の食物に関しては、「何歳の時に」、「どのくらいの採血の値なら」、「何%くらいの確率で症状が出る」とゆう表があって、アレルギー症状が起きる確率を予想しています。

これが使えるのは、卵や牛乳、小麦などのメジャー食品です。

一方、果物、野菜、ソバ、ゴマなどは採血の精度がとても低いです。

例えば、小児の場合、ソバやゴマは採血の数値が動いてなければ、アレルギーである確率はほぼありません。が、少しでも数値が動いてしまうと、食べてみないと症状が出るかは全くわかりません。

#そばアレルギーは珍しい

#モモは使える

#アレルギー医以外は判断するのはムリ

ちなみに、採血は検査法により測定結果や評価法の解釈が違ってますし、我々アレルギー医は、Jug r1やAna o 3などのアレルゲンコンポーネントとゆう、アレルギー医しか検査しないような検査を行います。

#根本的な研究データを知らないとダメ

#遅〇型アレルギーみたない採血がまた流行ってる

②皮膚テスト

プリックテストとも言います。

①アレルギー成分が検査薬としてあるので、検査薬と検査の器具を肌に押し付けます。すると、アレルギーがあると腫れてくるので、それで判断します。

この検査のよいところは、「肌についただけでこんなに腫れるのだから、食べられないよね(じきに、食べられなくなる可能性ある)」とゆうところが見てわかるところです。

果物・野菜アレルギーも、採血では判断できないことが多いので、皮膚テストを使います。

#そもそも検査項目にない果物が多い

③(経口)負荷試験

「何かを食べて、アレルギー症状が出るのが、食物アレルギー」

つまり、これだけが、完全に確定できる検査になります。

体調によってアレルギー症状が出ないこともありますが、どちらかとゆうと珍しいです。

食物アレルギーの中には、食べて運動して初めて症状がでる「運動誘発型」とゆうタイプもあります。

多くは、アナフィラキシーなどのひどい症状が出現します。

#公園で痙攣してたりするよ

#運動には歩くだけもはいる

このため、普通に食べる検査と、食べてから運動する運動負荷試験があります。

ほとんどの方が、食べてすぐに症状がでますが、中には数時間たってから症状がでることも、翌日以降に皮膚が荒れてくる人もいます。

俗にゆう、「遅延型」もこの負荷試験でしか確定させることができません。

3)住んでる地域が関係ある

食物アレルギーは地域性が強いです。

成長する子どもでは、採血で、現時点で考えられる未来を判断するのが重要です。

例えば、北海道に住んでいて花粉症があると果物・野菜のアレルギーを起こす可能性が高いです。

しかし、東京では違います。シラカバの花粉症は果物・野菜アレルギーを起こしますが、スギはそうでもないです。

例えば、ナッツはどうでしょう?

ナッツで言えば仙台より南はピーナッツですが、北はクルミアレルギーが圧倒的にに多いです。

クルミアレルギーがあると、約50%の確率で他のナッツアレルギーも合併しますが、北海道の子はカシューナッツ、マカダミア、ピスタチオアレルギーは非常に高い確率で合併します。

このため、我々アレルギー医は、Jug r1やAna o 3などの一般の先生方が行わないようにな特別な項目で判断します。

逆に言えば、この特別な採血がなければ判断できません。

【参考文献】

札幌市保育所等における食物アレルギー対応マニュアル

②近藤 康人. 日小ア誌 2014;28:867-881.

③赤ちゃんとお母さんのためのアレルギー読本. 周産期医学 Vol.48 増刊号. 2018.

④症例を通して学ぶ年代別食物アレルギーのすべて

⑤食物アレルギーガイドライン2021

⑥症例を通して学ぶ 年代別食物アレルギーのすべて

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