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妊娠中の食べ物とアレルギー

妊娠中の食べ物とアレルギー

1) 妊娠中の食事

妊娠中の食事は、母親の心身を健康に保つためにとても重要な要素で、胎内環境が胎児に与える影響は計り知れないことは間違いないです。

一方で、母親の食事が気になるのは当たり前ですが、お子さんにアレルギーが遺伝するしないは全く関係ありません。

例えば、サプリメントです。

ビタミンA、B、Cはアレルギーと全く関係なしです。

ビタミンD、E、亜鉛は喘息が低下、マグネシウムは湿疹が低下する可能性ありくらい。

母親が健康志向、伝統的な食事、ベジタリアンなども、小児期の喘息、アレルギー性鼻炎、湿疹とは関係ありませんでした。

オメガ3脂肪酸はアレルギーには関係あるともないとも言われていますが、子どもの脳の発達と網膜の適切な機能に有効とは言われています。

鉄分もアレルギーには関係ありませんが、母親の鉄分不足は、胎児の肥満、高血圧、有害な心血管予後に関連しているとも言われています。

一方で「地中海食」は6-7歳時のアトピー状態を減らすことがいわれていますが、関係なかったとゆう人もいます。

地中海食は、野菜、魚介類、ナッツは多くたべる、チーズやヨーグルト、肉は鶏肉を多めで、牛肉や豚肉は少なめに、とゆうギリシャなどの食事様式のこと。

「究極の食事”地中海食”は本当に有効なの」かはこちら

つまり、「子どものアレルギーはこれで予防」のサムネをクリックする必要はないのです。

母親の気分があがるシャレオツな食事でよいのです。

これ系の気分が上がるレシピを決めたら、旦那に作らせます。

ポイントは早い段階から家事の分担をして、旦那に慣れてもらうことです。

出産後に分担しようとしても、絶対にうまくいきません。

 

2)離乳食が大事

一方で、赤ちゃんが生まれてからは、食事のほうがアレルギーには関係があります。
乳幼児期の食事の多様性を高めると、その後の小児期に喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどの可能性が低下すると報告されています。

「つまり、離乳食で色んなものを食べましょう」とゆうことです。

例えば、生後 6 ヵ月以内の食事の多様性は、2 歳までの アトピー性皮膚炎のリスク、および初期の皮膚症状やアレルギー症状を減らすことが明らになっています。

様々な食品および食物アレルゲンを早期に経口摂取することで、生後10年間の食物アレルギーの発生率が低下する可能性があります。

なので、「なんとなくで、離乳食を遅らせない」とゆうことです。

3)「関係ない」こと

乳製品などは母親が食べても、子どもにアレルギーが遺伝するしないは関係ありません。

魚だけは、オメガ3脂肪酸が子どものアトピー性皮膚炎を減らすのに役立つ可能性があり、ASCIAガイドラインは、乳児に週3回の魚の摂取を推奨している国もあります。

また、ベジタリアンやビーガンといった特定の種類の植物食は、一部の栄養素が足りなくなる可能性があります。

これは、微量元素やミネラルの欠乏や好ましくない妊娠転帰(胎児に影響がある)と関連していることを考える必要があります。

ベジタリアン食はビタミンB12や鉄の欠乏、低体重児出産につながり、ビーガン食はDHA、亜鉛、鉄の摂取不足、子癇前症のリスク増加や胎児の脳の発達不全につながる可能性があります。

しかしながら、ビタミンD、葉酸、ヨウ素、鉄、ビタミンB12、亜鉛、そして魚を食べない場合はDHAを補給すれば、バランスのとれたオボ・ラクト・ベジタリアン食は通常、妊娠中の良好な栄養状態を保てます。

つまり、「ビーガンが悪いわけではないので、胎児に足りない栄養素を知って、補いましょう」とゆうことです。

4)「食べない」ほうがよいもの

基本的には「これをやめればアレルギーにならないよ」とゆうものはありません。

しかし、いくつかは子どものアレルギーだけではなく、健康に関連している食品もあります。
#当たり前のことゆうな

妊娠前に飽和脂肪、炭水化物、デリバリー食品が多いと、妊娠中の喘息コントロール不良と関連しており、その結果、子どもの幸福度に影響を与えるとも言われています。さらに、炭水化物を減らし、運動を増やすこと、母親の食事パターンを変更すると、妊婦の肥満に関連する炎症状態を減らすことが予想されています。

アレルギーでいえば、マーガリンと植物油はアトピー性皮膚炎を増加させる可能性があるとされていますし、母親の喫煙は子どものアレルギー(特に、喘息とアトピー性皮膚炎)に関係しています。
つまり、

・マーガリン
・インスタント食品
・タバコ
・アルコール
・カフェイン

など、「健康に悪そうなものはやめよう」とゆうだけです。

【参考文献】

・Helen A, etal. Early intervention and prevention of allergic diseases. Allergy. https://doi.org/10.1111/all.15006.
・A. A. Beckhaus, etal. Maternal nutrition during pregnancy and risk of asthma, wheeze, and atopic diseases during childhood: a systematic review and meta-analysis.
https://doi.org/10.1111/all.12729.
・H Danielewicz, etal. Diet in pregnancy-more than food. Eur J Pediatr. 2017; 176(12): 1573-1579.

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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