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ニキビ:子どもと大人の注意点

ニキビ:子どもと大人の注意点

札幌市南区のアレルギー科・小児科(アレルギー)のアルバアレルギークリニックです。

ニキビで、長年同じような薬を使い続けていませんか?

お医者さんに相談しようにも薬を塗りなさいと言われるだけ。良くも悪くも良くもならないまま、こんなものだと諦めているかもしれません。

しかし、実は、ニキビによって、薬の組み合わせを変えることで、ニキビをゼロを目指すことが、現代の医学では可能です。けれど、きちんと薬を組み合わせるためには、しっかりと時間を作って医師と話す必要があります。

1)ニキビとは

アトピー性皮膚炎とニキビは合併することが多く、当院ではニキビの治療に力を入れています。

ニキビは、肌質の問題です。

ニキビは医学的には、「思春期以降に発症する顔面,胸背部の毛包脂腺系を場とする脂質代謝異常(内分泌的因子)、角化異常、細菌の増殖が複雑に関与する慢性炎症性疾患である」と定義されています。

つまり、「①毛穴に、脂分が多いて詰まりやすい肌質の人が、②詰まった部分にニキビ菌が増える。、③そして、肌質なので繰り返す、④早くしないと跡が残るよ」とゆう意味です。

ニキビには種類がいくつかあって、呼び方もあります。

①開放型、②閉鎖型、③膿腫型の3つです。

「黒ニキビ(皮脂がたまっただけ)」、「白ニキビ(ニキビ菌の増加なし)、赤ニキビ(ニキビ菌増加)と黄ニキビ(膿がたまっている)」、長くなってしまうと「盛り上がって硬くなった」になりますです。

ニキビの最大問題は、繰り返すうちに治らなくなっていくことによる「見た目」と「跡が残ること」です。

ニキビ跡は、傷と同じ。

顔に傷が残った場合、そのままにしておいて治るとは思わないでしょう。

ニキビ跡も同じです。

TikTokやK-POP全盛の今において、「にきび後は青春の証」なんてのは、パワハラ以外の何物でもありません。

2)顔>背中にできることが多い

毛穴の脂分を出すところは、毛包脂腺と言い、脂腺は顔が最も多いですが、背中にも多いです。

なので、ニキビは顔と背中に多いのです。

脂腺が多い少ないは、肌質の問題。

つまり、体質なので、ある年齢までは繰り替えすとゆうこと。

ニキビは10代~30代後半までとも言われており、10代で終わる場合もあれば、30代後半くらいまで続く人もいます。

まあ、イメージ的に、男性は20代がピークですが、女性は結構続くことが多い印象です。

コロナになってからは、「マスクニキビ」とも言われ、年齢問わずに、口周囲が荒れたりします。

調査では、マスクをしていると55%の人に皮膚障害が出現し、31%の人にニキビが出ています。

特に、4~6時間を超える長時間のマスク着用で皮膚障害が出てくる人が激増します1)。

これは、非常に治りにくく、世界中で治療に難渋していました。

今時マスクをつけているのは非常に弊害があり、額は前髪で、頬はマスクで隠れてしまいます。

しかし、問題はマスクをつけているので、蒸れること。

私個人はかゆみがあるので、非常に嫌でしたが、何をしても全く治りませんでした。

「見えないから、まあいいか」と思う方もいるようですが、止めたほうが良いでしょう。

今は、マスクをつけているのは日本くらいですが、もはやマスクが取れないと治らないのじゃないかと思うくらい非常に治りにくいです。

背中に関しては、女性は非常に気になる部位です。

男性よりも背中を出す服装を好まれるからでしょう。

女性の場合、背中の毛が濃いめの方ができやすい印象がありますが、ニキビだけではなく、毛嚢炎と言って毛穴に細菌感染していることが原因のこともあります。

背中に薬を塗ることが必要ですが、背中は範囲が広く、ニキビの数も多いので、塗るのは大変です。

このため、抗生剤の内服を併用することが多い状態になっています。

この場合、「毛がなければよいでしょう?」とゆう理由での医療脱毛や、古い角質を取り除いてしまうとゆう理由でケミカルピーリングが非常に有効な印象を持っています。

3)食事では治らない

食事はニキビの悪化要因にはなります。

よくあるのが、中高生男性の食事で、毎日ラーメンかかつ丼を食べていた子がいました。

ニキビが増えて困っていると。

ラーメンを週2にするだけでも悪化は極端にへりました。

これは、実際にあったわかりやすい例ですが、例えば女の子がこんな生活をしているとは思えません。

女の子はお菓子をよく食べると、ニキビが出てくることはご存じでしょう。

ただ、食事で治るかとゆうと話は別で、もうできてしまったニキビを食事だけで治そうと思っても無理です。

食事はすでにできているニキビを悪くする要因にはなりますのが、すでに出来たニキビが「ヴィーガンになったら急に治った」などとゆう話ではありません。

ただし、個人的にはヴィーガンになるとニキビができにくそうな感じはします。

時代の流れにも乗っており、シャレオツです。

ただし、「ビタミンA」、「ビタミンB」だけは予防になるとも報告されているので、個人的に可能性は感じています。

4)治すには

ニキビの治し方は大きく2つに分かれます。

ニキビの問題点は、跡になるのがすごく早いこと。

ニキビになって1ヵ月もたってないのに、すでに跡になっていることが多い場合です。

現に当院でも、「ニキビが治らない」といって受診される子どもたちの50%以上が、「ニキビではなく、実はニキビ跡になっているので、治らなかった」といったことが問題になっています。

跡になっているので、ニキビの治療をしても治らないのです。

①今出ているニキビを治す

スキンケア、ニキビの塗り薬、抗生剤、漢方(十味敗毒湯など)、ケミカルピーリング。

ニキビの数が多いときはケミカルピーリングでニキビを治療しやすくしてから、外用剤をおこなうと早いです。

②ニキビ跡を治す

漢方(柴苓湯など)、ケミカルピーリング、ダーマペン、レーザー。

抗生剤は塗る場合と飲む場合がありますが、範囲が広い場合には1~3ヶ月の内服が必要です。

今出ているニキビも、ニキビ跡も両方いけるのは、漢方とケミカルピーリングですが、漢方はニキビの塗り薬と併用して初めて効果がでます。

【参考文献】

1)Lim Yi Shen Justin,Yik Weng Yew. Facial dermatoses induced by face masks: A systematic review and meta-analysis of observational studies.

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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