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コロナワクチン5-11歳:副反応

[2022.02.24]

札幌市南区のアレルギー科・小児科(アレルギー)のアルバアレルギークリニックです。
5-11歳のコロナワクチンの副反応について、考えてみたいと思います。
コロナワクチンは発症予防効果が90%以上と報告されていますが、この年齢のコロナ感染の一番の問題は後遺症です。

コロナ感染の後遺症

後遺症を防ぐ手立ては、感染しない・発症しない、つまり現在はコロナワクチンしかありません。

1)コロナワクチン5-11歳の副反応

「接種している人数が大人に比べて少ないので」とも言えますが、他の年齢よりはかなり低いようです。
ちなみに12~15歳の副反応は、腕の疼痛(90.5%)、倦怠感(77.5%)、頭痛(75.5%)、悪寒(49.2%)、筋肉痛(42.2%)、発熱(24.2%)、関節痛(20.2%)、接種部位の腫脹(9.2%)、接種部位の紅斑(8.6%)、リンパ節腫脹(0.8%)、吐き気(0.4%)がありますので、参考にしてください。
心筋炎も報告されていますが、0.003%です。
2)副反応の期間
大人と比べて、短いです。
基本的に1~2日で終わります。
ちなみに、2回目の接種でプラセボ(ワクチンですと言って違うものを打った:たいてい水)の9.2%の人が何らかの副反応を訴えていました。ちなみに本物のワクチンを打った人で副反応を訴えたのは10.9 %、つまり変わらないとゆうこと。
思い込めば、なんらかの症状が出るものなのです。

3)副反応は軽め

最も多いのは、注射部位の痛み(71~74%)です。
倦怠感 (0.9%)、頭痛 (0.3%)、悪寒 (0.1%)、筋肉痛(0.1%) は2回目もほぼ同じ割合です。
100人いて1人もいない感じです。
ただ、蕁麻疹が注射7日後から出てくることがあります。12歳以上の場合には3日後が多いので、より遅い時期に出てくると思われます。

4)熱は翌日には下がります

発熱は、1回目も2回目も同じくらいの8.3%と言われています。
つまり、10人いたら熱が出るのは1人いるかいないかです。
解熱・鎮痛剤は飲んでも大丈夫です。
ただし、これはあくまでも5-11歳でアメリカで行われた結果です。
成人もそうでしたが、当然日本では異なります。

5)アレルギーは、この子が起こりやすい

ただし、コロナワクチンアレルギーは、小児のアレルギー結果があまり出ていなので、これまでと同じと考えると、以下の人が起こしやすいことは研究結果、経験からも確かです。
特に小児の場合には、呼吸に症状が出ると、窒息してしまう時間が短いので、十二分に対策しておきましょう。
私は、これまでにとても、とても、多くの命に係わるアレルギーであるアナフィラキシーや最重症の喘息の子どもたちを治療、救急の現場で対応してきました。

「この子は死ぬかもしれない」と、何度思ったか数知れず。冷や汗をかきながらやってきました。
この経験から、当院での接種不可の基準を設けています。
・「アトピー性皮膚炎」の症状が残っている
・「気管支喘息」を治療していない
・「食物アレルギー(特に咳など呼吸に症状が出た)」を持っていて、事前に対策してない
・「以前に何かでアナフィラキシー」を起こした
アナフィラキシーとは、「急速に進行するアレルギー症状で、命の危険性があるもの」をさします。
注意事項を読まず、自己判断で「うちの子は大丈夫だと思った」と考えるのは危険です。


【参考文献】
・日本小児科学会. .5~11歳小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方」.
・Emmanuel B Walter, etal. Evaluation of the BNT162b2 Covid-19 Vaccine in Children 5 to 11 Years of Age. N Engl J Med. 6;386(1):35-46, 2022.
・CDC COVID-19 Response Team. Allergic Reactions Including Anaphylaxis After Receipt of the First Dose of Moderna COVID-19 Vaccine — United States, December 21, 2020–January 10, 2021.
・CDC COVID-19 Response Team. Allergic Reactions Including Anaphylaxis After Receipt of the First Dose of Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine — United States, December 14–23, 2020.
・Interim Clinical Considerations for Use of mRNA COVID-19 Vaccines Currently Authorized in the United States.
・Mariana C. Castells, etal. Maintaining Safety with SARS-CoV-2 Vaccines. NEJM. 2021; 384:643-649.
・厚生労働省ワクチン分科会報告
・ナシ摂取後に重篤な喘息発作を起こした1例. 小児内科. 52(5):709-711. 2020.
・妊娠中に憎悪した気管支喘息発作を薬物療法にてコントロールしえた1例. 産婦人科の実際. 68;13. 1593-1596. 2019 .
・「気管支喘息吸入指導に応用行動分析学の手法が有用だった自閉症スペクトラム障害を抱えた1例」 小児科診療 69;2:231-234.2016.

 

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アトピー性皮膚炎は毎日薬を塗り段階的に減らしていくのが主流で、きちんと治療していれば、症状が無いもしくはほとんど無い日常を目指しています。

あなたが良くならなかったのは、これまでは治療の選択肢が少なすぎたから、本来なら良くなるはずのものを治せていなかっただけ。本当はたくさんの、さまざまな症状にあった効果的な薬と使い方があって、症状を無くし、最終的には薬自体を使わなくてもよい状態を目指すのが私たちの行う現在の世界標準です。

早くから知っていれば大きく生活が変わるアレルギーの治療が健康保険でも多くあります。悩み続けている私の患者さんには受けてほしいと思っています。

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