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果物・野菜アレルギー 救急搬送される人はこの人

果物・野菜アレルギー 救急搬送される人はこの人

「数年前からリンゴやナシを食べると口が痒い気がしていた。自己判断で食べていたが、いつもと同じナシを食べただけなのに、突然呼吸が苦しくなって、咳で話もできない。救急車で運ばれたが、死ぬところだったとゆう」

受診した病院で、「うちでは検査出来ない」と大学病院を紹介されたが、そちらでも、「うちで対応する病気ではない」と言われ、症状が出たら救急車を呼ぶようにと言われただけ。

日常生活で何を食べて良いかわからず、常に不安に思っていたら、友人の同じ状況を解決してくれたアレルギー医を紹介された。

どうやら、これまで気管支喘息、複数院に通院するも、抗ヒスタミン剤やステロイド外用剤、吸入ステロイド薬を有症状時のみ使用するように指示されていた。

採血では大丈夫なはずなのに、食べるとお腹が痛くなったり、逆に、食物アレルギーだと言われたものを食べてもなんともない、もしくは、医師にそんなアレルギー聞いたことないと言われ、どうしたら良いのか悩んでいませんか?

実は、食物アレルギーの採血は、「年齢・食べ物・症状・合併するアレルギー」によって、見るべきポイントと対応が全く違ってくるので、幅広い経験と知識が必要です。

1)果物・野菜アレルギーは、口がかゆいだけじゃない

果物・野菜アレルギーは、口の中がかゆいと理解されていますが、命に係わるアナフィラキシーを起こす人も少なくありません。

特に北海道では、花粉症に関連した果物・野菜アレルギーである花粉・食物アレルギー症候群(Pollen-Food Allergy syndrome : PFAS、以下PFAS)が多く、重症の人が全国的にみても明らかに多いです。 

食物アレルギーは死亡することは稀ですが、死亡する事例もあとを絶たず、常に念頭に入れています。

日本でも、平成24年に調布市の小学生が学校給食を誤食、学校内で死亡していますが1)、その他にも死亡する子がいることを忘れてはいけません2)

 食物アレルギーで死亡する74%は小児で、そのリスク要因としては、気管支喘息、ピーナッツも含むナッツアレルギー、最近では牛乳アレルギーの重症化に伴い牛乳アレルギーがあげられています3)

牛乳は早くから治療しないと本当に治りにくいのです。

 一方で、食物アレルギーで死亡した患者の85~96%は気管支喘息があり、特に気管支喘息が未治療である場合は危ないです9)

 私が治療した「果物・野菜アレルギーが原因で救急搬送されるなどの重症な患者さん」で、気管支喘息を持っている人の1/3は、果物・野菜でアレルギー症状が起きた時に気管支喘息発作を起こしており、気管支喘息未治療だった人はほとんど救急搬送となりました。

気管支喘息を治療しているかどうかが最も大切な要因であることがわかります。

2)すべての果物・野菜が原因になる

バラ科が有名ですが、バラ科だけではありません。

バラ科は、リンゴ、モモ、ナシ、サクランボなどですが、すべての果物・野菜が原因になります。

このほかでは、ニンニク、ショウガ、ネギ、ニンジン、キャベツ、レタス、さつまいも、セロリなど様々な食べ物で症状が起きます。

症状もバラバラで、ニンジンを食べると鼻血が出る、ショウガで頭痛がするなどもあります。

アレルギーの人は少ないですが、ブドウ、サツマイモ、レタスはひどく、ブドウは顔が誰だかわからないくらい腫れ、サツマイモとレタスは痙攣を起こすなどして、救急搬送されます。

最近北海道で増えているのはトマトアレルギーです。

3)「加熱して食べられる」

また加熱すれば食べられる、とゆうのはあくまでも「多くの人が」とゆうだけ。

珍しい野菜のアレルギーほど、加熱してもアレルギー症状を起こしても、アレルギー成分が無くなりません。例えば、ネギやジャガイモはその典型で食べられないです。

なので、「加熱して食べられるから軽症」と自信満々にお話しを頂戴することが少なくありませんが、「加熱しても食べられないのは重症」で間違いないですが、その反対は成り立ちません。

4)「重症」とは、あなたが思っているのとは違う

重症で有名なのは、大豆、モモ、ナシのアレルギーです。

一方、アレルギーが重症かどうかは、医学的なルールで決まり、あなたの感覚では決まりません。

  • 「重症じゃないと思った」
  • 「何年も前だから大丈夫だと思った」
  • 「アレルギークリニックなら打ってくれると思った」
  • 「救急車で搬送されなかったから大丈夫だと思った」

ご自身が大丈夫だと思っているだけです。

例えるなら、「ビール1本なら飲んだうちにはいらない」と言い張っているようなものです。

酒気帯び運転は、「呼気1リットル中アルコール0.25mg以上」もしくは「呼気1リットル中アルコール
0.15mg以上0.25mg未満」と呼気濃度で決まっており、あなたの感覚で飲んだか飲まないかでは決まらないのと同じです。

一方、重症かどうかの判断の目安があります。

①救急車で搬送、症状が強くて病院に行かなければいけなかった:わかりやすい

②呼吸苦、胸部圧迫感がある:呼吸、心臓に来るのは非常に良くないです

③口がかゆい以外の症状がある:多くの人が口がかゆいだけなのに、違う症状は危ないですよね?

④気管支喘息の症状が少しでも残っている:一気に呼吸が詰まります

また、みんなとは違う症状が危ないのです。

5)だから、これが必要です

①珍しいアレルギーもある

症状がひどくなる傾向にあります

②人と違う症状は危ない

口の中がかゆい以外の症状のことです。

③食べていると酷い目にあう

救急車で運ばれてくる人は、「普段は口がかゆいだけだった」とみんな言います。

【治療内容】

治療内容:果物・野菜、花粉症に関連した採血を分析。結果をもとに個人に合った対策を行います。

費用:保険診療の範囲内。

考えられる副作用:特にありません。

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記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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