アトピー性皮膚炎の子どもに合う日焼け止めの選び方|紫外線吸収剤・塗り方・受診目安も解説

子どものアトピー性皮膚炎では、紫外線による刺激や汗、日焼け止めの成分、落とすときの摩擦などが重なり、かゆみや赤みが出やすくなることがあります。そのため、「アトピーでも日焼け止めを使ってよいのか」「紫外線吸収剤不使用を選ぶべきか」「子ども用と大人用は何が違うのか」と迷う保護者の方は少なくありません。
結論からいうと、アトピー性皮膚炎の子どもでも、肌状態に合う日焼け止めを選び、正しく塗って、やさしく落とすことが大切です。ただし、湿疹や赤み、かゆみが強い部分に無理に塗ると刺激になることがあるため、肌荒れを繰り返す場合は、日焼け止め選びだけでなく、アトピー性皮膚炎の炎症コントロールも確認する必要があります。
この記事では、アトピー肌の子どもに合う日焼け止めの選び方、紫外線吸収剤・紫外線散乱剤の考え方、保湿剤や外用薬との順番、プールや外遊び時の紫外線対策について解説します。
結論:市販品ならこれです
湿疹やかゆみが続く場合、日焼け止めの成分だけでなく、アトピー性皮膚炎の炎症が十分に落ち着いているかを確認することも大切です。
詳しくは、アトピー性皮膚炎の診療ページをご覧ください。
アトピー性皮膚炎の子どもに日焼け止めは必要?
アトピー性皮膚炎の子どもでも、紫外線対策は必要です。
紫外線、汗、乾燥、衣類のこすれなどは、肌の状態によって刺激になることがあります。
特に夏場の外遊び、通園・通学、プール、海や山での活動では、日焼け止めだけでなく、帽子や衣類、日陰を組み合わせて紫外線を避けることが大切です。
ただし、湿疹が赤くなっている部分、じくじくしている部分、かき壊している部分に日焼け止めを塗ると、しみたり、かゆみが強くなったりすることがあります。その場合は無理に塗らず、衣類や日陰で紫外線を避け、皮膚の状態を整えることを優先しましょう。
1)アトピー性皮膚炎の日焼け止め
アトピー性日皮膚炎と日焼け止めは、切っても切れない関係にあります。
以前のアトピー性皮膚炎の悪化が原因で色素沈着した部位は、日焼けをするとプリントアウトしたように残ります。
頸部の色素沈着はさらに取れにくくなりますので、絶対に日焼けはしたくないところです。
一方で注意をしなければならないのは、自分の肌に合わない製品です。
目安として、
「植物・食物成分なし」、「ウォータープルーフなし」、「グリチルリチンなし」
まあ、子どもならぬりやすいミルクローションでしょう。
ローションより少し濃い感じです。
2~3時間おきに塗り直すことも必要です。
日焼け止めの効果が切れるので、2~3時間おきに塗り直します。
ちなみに、塗るときは塗りこむのではなく、置くように塗ります。
子どものプールや海辺なら「ラッシュガード」もOKでしょう。
うちの子どもたちが子どものころはアマゾンで買えず、オーストラリアから取り寄せていました。
それくらい日焼けは嫌なのです。
プール・外遊び・汗をかく日の紫外線対策
プールや外遊び、汗をかく日は、日焼け止めだけに頼らず、ラッシュガード、帽子、日陰、時間帯の調整を組み合わせることが大切です。特にアトピー性皮膚炎の子どもでは、汗や塩素、砂、衣類のこすれが刺激になることがあります。
汗をかいた後は、可能であればシャワーで流す、濡れた衣類を長時間着たままにしない、帰宅後は日焼け止めをやさしく落として保湿する、といったケアを意識しましょう。
アトピー性皮膚炎の人は肌がデリケートですが、どれが合わないかは人それぞれ。
上記の製品は、これまで合わなかった(=使ったら荒れた)人がまだいません。
アトピー肌の子どもが日焼け止めを選ぶときのチェックポイント
| 見るポイント | 選び方の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 形状 | ミルク・ローションタイプ | 塗り広げやすく、摩擦を減らしやすいため |
| 成分 | 植物・食物由来成分が多いものは慎重に選ぶ | 肌状態や体質によって刺激になる場合があるため |
| 耐水性 | 日常使いでは強いウォータープルーフにこだわりすぎない | 落とすときの摩擦や洗浄負担が増えることがあるため |
| 使用感 | しみる・赤くなる場合は中止する | 肌に合っていない可能性があるため |
| 落とし方 | やさしく落とせるものを選ぶ | 洗い残しや洗いすぎを防ぐため |
2)紫外線吸収剤不使用・ノンケミカルは選ぶべき?
アトピー性皮膚炎や敏感肌向けの日焼け止めでは、「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」といった表示を見かけることがあります。紫外線吸収剤は紫外線を吸収して別のエネルギーに変える成分、紫外線散乱剤は紫外線を反射・散乱させる成分です。
ただし、「紫外線吸収剤不使用なら必ず肌に合う」「紫外線吸収剤が入っているものは必ず悪い」とは言い切れません。アトピー性皮膚炎の子どもでは、成分表示だけでなく、現在の湿疹の状態、乾燥の程度、汗をかく環境、落としやすさまで含めて選ぶことが大切です。
| 種類 | 特徴 | アトピー肌での考え方 |
|---|---|---|
| 紫外線吸収剤 | 紫外線を吸収して別のエネルギーに変える成分 | 使用感はよいものが多い一方、肌に合わない場合は避ける |
| 紫外線散乱剤 | 紫外線を反射・散乱させる成分 | 敏感肌向け商品で使われることが多いが、白浮きや乾燥感が出ることもある |
| ノンケミカル | 一般的には紫外線吸収剤不使用を指す表現 | 表示だけで判断せず、実際に肌に合うかを確認する |
では、少しだけ成分をみてみましょう。
よく「紫外線吸収剤不使用を選ぶ」と書かれていますが、いまどきは「紫外線散乱剤」がほとんどで、売ってないです。
ただし、ジェルタイプは紫外線吸収剤が多いこともあり、避けるのが無難です。
①紫外線散乱剤と吸収剤
「紫外線散乱剤」とは、酸化亜鉛や酸化チタン(大抵、一緒に入っている)のことです。
散乱剤を入れると白くなり、使用感が固くなります。
サーフィン用のものはおしろいレベルです。
「紫外線吸収剤」とは、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルのことです。
ちなみに、ドラッグストアに行くと「紫外線吸収剤不使用」と書いてあるので、皆さんは覚えてもなんの役にも立ちません。
ちなみに、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルはオキシベンゾンと共に、サンゴに有害な成分との理由で、ハワイ州では使用を禁止されていますが、日本はハワイではないので結構入っています。
②「ノンケミカル=紫外線吸収剤不使用」
ブランディングなので、あまり意味はないです。
すべての成分は化学物質です。
③グリチルリチン酸ジカリウム
グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草から抽出される植物由来の抗消炎物質で、リコリスって子どもの家庭用の薬もあります。
花粉症がある場合、かゆみがでることも結構あります。
避けることが無難です。
そもそも日焼け止めに必要な成分かは不明です。
④肌に優しい、子ども用
肌にやさしい成分とは、印象的には疑似セラミドと呼ばれる「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」や「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」が多い印象です。
そもそも、アトピー性皮膚炎の場合保湿は「保湿剤で行うべき」で、日焼け止めは荒れなければなんでもよいです。
軽度の保湿力の可能性を求め、植物・食物成分配合を選ぶのはやめたほうが良いです。
3)子ども用と大人用の違い
結論ですが、違いはありません。
調べても「肌にやさしい」程度の表現しかなく、成分を見ただけでは違いがわかりませんでした。
何をもって、「肌にやさしい」としているのかを聞いてみたいと思い、30種類ほど成分を比較してみました。
結果、「子ども用は、肌には優しいとされている保湿が高めの成分が配合されてる」くらいでした。
結局、大人用と子供用に違いはなかったです。
我が家は自宅、車、各人のカバン、など常に5~6個の日焼け止めと保湿が常備されていますが、子どもたちは全部大人用です。
ですが、アトピー性皮膚炎の子に言えるのは、
「植物・食物成分なし」、「ウォータープルーフなし」、「グリチルリチンなし」
これが、アトピー性皮膚炎の子の肌に優しいと言える製品です。
食物・植物成分入りの製品は、高い確率で皮膚から吸収されて、そのアレルギーになります。
だから、ダメです。
ウォータープルーフは文字通り、水をはじくので取れにくい。
つまり、強めのクレンジングもしくは何度か洗わないといけません。
皮脂が持っていかれ、洗い残しは肌荒れの原因になります。
うちの子どもたちは、乳児のころからSPF50とPA++++、ラッシュガードを使っています。
紫外線の増加と今後の寿命の長さを考えると、これくらいは必要だと思うからです。
ちなみに、保湿力で言うなら、うちのシルキーガールは、セラミドを3種類入れています。
飲む日焼け止めは、あまり意味がありません。
保湿剤・外用薬・日焼け止めはどの順番で塗る?
アトピー性皮膚炎の子どもでは、日焼け止めだけで紫外線対策を考えるのではなく、保湿や外用薬との順番も大切です。基本的には、肌を清潔にしたうえで保湿を行い、医師から外用薬が処方されている場合は指示された部位に使用し、その後に日焼け止めを重ねます。
日焼け止めを塗るときは、強くこすり込まず、肌の上にやさしく置くように伸ばします。摩擦が加わると、湿疹やかゆみがある部分では刺激になることがあります。外遊びや汗をかく日は、2〜3時間を目安に塗り直すことも検討しましょう。
日焼け止めで荒れるときは、アトピー性皮膚炎の炎症コントロールも確認を
日焼け止めを変えても毎回赤くなる、かゆみが強くなる、湿疹が長引くという場合、日焼け止めの成分だけが原因とは限りません。アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下し、炎症やかゆみが続くことで、普段なら問題になりにくい刺激にも反応しやすくなることがあります。
アルバアレルギークリニックでは、アトピー性皮膚炎を「かゆみのある湿疹が慢性化しているか」という視点で確認し、湿疹の範囲だけでなく、それぞれの皮疹の状態を見ながら治療を検討します。薬の強さも、一般的な強い・弱いだけで決めるのではなく、その子の湿疹に対して適切かどうかを確認することが大切です。
赤ちゃんの肌荒れが乳児湿疹なのかアトピー性皮膚炎なのか判断しにくい場合や、塗り薬を使っても現状維持が続き、悪化を繰り返す場合は、一度ご相談ください。
湿疹やかゆみが続く場合の治療については、アトピー性皮膚炎の診療ページもご覧ください。
4)アトピー肌の子どもの日焼け止めは、肌状態に合わせて選びましょう
結論、市販品ならこれをおすすめします。
よくある質問
Q. アトピー性皮膚炎の子どもに日焼け止めを塗っても大丈夫ですか?
A. 肌状態に合うものであれば使用できます。ただし、赤みやじくじく、かき壊しがある部分では刺激になることがあります。しみる、赤くなる、かゆみが強くなる場合は使用を中止し、肌状態を確認しましょう。
Q. 紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを選ぶべきですか?
A. 紫外線吸収剤不使用は選択肢の一つですが、それだけで肌に合うとは限りません。アトピー性皮膚炎の子どもでは、成分だけでなく、塗りやすさ、落としやすさ、使用後の赤みやかゆみの有無を確認することが大切です。
Q. 保湿剤と日焼け止めはどちらを先に塗りますか?
A. 基本的には保湿を先に行い、その後に日焼け止めを重ねます。医師から外用薬が処方されている場合は、塗る部位や順番について診察時の指示に従ってください。
Q. 日焼け止めで毎回荒れる場合はどうすればよいですか?
A. 日焼け止めの成分が合わない場合もありますが、アトピー性皮膚炎の炎症が十分に落ち着いていない可能性もあります。日焼け止めを変えても赤みやかゆみを繰り返す場合は、皮膚の状態を確認することをおすすめします。
札幌市南区で子どものアトピー性皮膚炎・紫外線対策にお悩みの方へ
子どものアトピー性皮膚炎では、日焼け止め選びだけでなく、保湿、外用薬、汗対策、衣類による紫外線対策を組み合わせて考えることが大切です。湿疹やかゆみが続く場合は、肌に合う日焼け止めを探すだけでなく、炎症が落ち着いているかを確認する必要があります。
アルバアレルギークリニックは、札幌市南区でアレルギー科・小児科(アレルギーのみ)の診療を行っています。子どものアトピー性皮膚炎や、日焼け止め・紫外線対策でお悩みの方はご相談ください。
よくあるご質問
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乳幼児期の紫外線対策は?
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適切な紫外線対策は重要で、 特に夏の日中の強い日差しの時間帯には、乳幼児を直射日光から守ることが大切です。強い日焼けを避けて、皮膚の老化や病気のリスクを減らしましょう。日焼け止めは、大人用のものでも塗って頂いて問題ありません。
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