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ニキビの飲み薬:イソトレチノイン

ニキビの飲み薬:イソトレチノイン

札幌市南区のアレルギー科・小児科(アレルギー)のアルバアレルギークリニックです。

イソトレチノインとは

イソトレチノインはビタミンAの一種で、重症のニキビ治療に特化した飲み薬です。

  • イソトレチノインは、重症のニキビへの効果が高い治療薬です。
  • 日本では認可されていない飲み薬で保険適用外となっていますが、アメリカやカナダなどではニキビ治療のスタンダードになっています。
  • 1日1回の内服で効果が期待でき、20週間の服用を終えた後には、3~5年間ニキビが出来にくい状態が続くことが報告されています。

【説明】

イソトレチノインは、アクネ菌に対する抗菌作用と抗炎症作用を持ち、炎症性のニキビに対して高い効果を発揮します。

また、イソトレチノインは、皮脂分泌の抑制や細胞の正常化により、毛穴の開きや毛穴のつまりに効果的にアプローチします。

1日1回の内服で効果が期待でき、20週間の服用を終えた後には、3~5年間ニキビが出来にくい状態が続くことが報告されています。

このため、ニキビ治療において、イソトレチノインは治りにくいニキビに悩む多くの人々にとって、効果的な選択肢となります。

商品名としては、「イソトロイン」「アキュテイン」、「ロアキュタン」、「アクネトレント」などがあり、いずれもイソトレチノインを主成分としています。

欧米では、イソトレチノインは重症のニキビ治療において基本的な薬剤として広く認知されており、30年以上の長い歴史を持ちます。

特にアメリカやカナダなどの先進国ではニキビ治療に必要不可欠な薬として位置づけられていますが、日本ではまだ厚生労働省の承認が得られておらず、保険適用外となっています。

※ビタミンAとニキビ

ビタミンAは皮脂腺の機能を正常化し、肌の健康を維持するために重要な役割を果たします。

このビタミンは過剰な皮脂分泌を抑制し、肌が乾燥している時には皮脂の分泌を促進することで肌のコンディションを整えます。

また、肌細胞のターンオーバーを正常に保ち、肌の生まれ変わりを促進することで毛穴のつまりを防ぐので、ニキビ痕のケアにも効果的です。

皮脂腺に作用してアクネ桿菌の増悪を引き起こす皮脂の分泌を調整し、ターンオーバーを促進することで毛穴を詰まらせる原因となる角質の厚みを取り除くことができます。

これらの特性により、ビタミンAは肌の健康を維持し、美しい肌を保つために不可欠な栄養素です。

イソトレチノインの治療をお勧めするかた

イソトレチノインは、一部の患者さんにとって非常に有効な治療薬です。

この薬が特に向いている方は、

最重症のニキビを持つ方:

様々な治療法で改善が見られなかった、非常に重度のニキビを持つ方です。このようなケースでは、イソトレチノインが効果的な選択肢となりえます。

背中など広範囲にニキビがある:

外用薬の塗布が困難な広範囲にニキビが存在する場合、イソトレチノインの内服が有効です。

繰り返しニキビができる:

治療を3ヵ月行っても改善がみられない場合、それ以上の改善は難しいと思います。

抗生物質などの長期間の使用により効かなくなるリスクがあり、ニキビが繰り返し出現する方に適しています。

ニキビ跡ができやすい:

ニキビができた際にほぼ確実にニキビ跡になる方は、ニキビを一切形成しないようにするためイソトレチノインを使用することが望ましいです。

・塗り薬や飲み薬を使っても3ヵ月で治っていない

・顔だけじゃなく、背中など全身に出ている

・ニキビ跡が赤みのように残ってしまった

ニキビ治療で来院される8割の方は、3ヶ月以内の保険治療で良くなります。

逆に言えば、3ヵ月で決着がつかなかった場合、保険の治療ではこれ以上の改善は望むことが難しいことになります。

しかし、特に重症のニキビの方は、もともと体質的に皮脂腺が多く、塗り薬と漢方薬だけでは対応しきれません。

そこで、重症のニキビの方には、体の中から増えすぎた皮脂腺を退縮させる治療法をおすすめしています。

どうして効果があるの?

イソトレチノインはビタミンAの一種で、皮脂の分泌を抑え、アクネ菌に対する抗菌作用と抗炎症作用を持っているため、炎症性のニキビに対して高い効果を発揮します。

【皮脂抑制と毛穴縮小:体の中から皮脂腺を減らします】

イソトレチノインは皮脂腺を効果的に退縮させ、皮脂分泌を大幅に減少させます。毛穴を縮小し、アクネ菌の定着を防ぎます。これにより、ニキビの原因となる菌の数を効果的に減らすことが可能です。これにより、ニキビの発生や炎症の進行を防ぐ効果があります。

【肌細胞再生と肌質改善:ニキビで傷んだ肌を治します】

イソトレチノインは皮脂腺細胞や表皮細胞に作用し、これらの細胞の正常化を目指します。 この作用により、毛穴のつまりや肌の異常な角化が防がれ、ニキビの改善に繋がります。

【免疫調整による抗炎症効果:ニキビの赤みを静めます】

イソトレチノインは免疫反応を調整し、過剰な免疫反応によって引き起こされる炎症を抑制します。 これにより、ニキビの赤みや炎症を静める効果があり、ニキビやニキビ跡、毛穴の問題などの解決を目指します。

どのくらいで効果がでるの?

早い人では服用開始から約1ヶ月で感じられます。

服用から2~3ヶ月でニキビの改善が見られることが多く、4ヶ月経過するとより効果を実感できます。

20週間の服用を終えた後には、3~5年間ニキビが出来にくい状態が続くことが報告されています。

完全にニキビがゼロにならない場合もあります。

ニキビが2~3個できる程度なら合格としましょう。

イソトレチノインは、ニキビができにくい肌質への改善だけではありません。

服用を終了した後も皮脂の分泌が減少し、長期的にニキビができにくくなる可能性もあります。

これにより、長期的な肌の健康維持に寄与することが期待されます。

効果の実感には個人差がありますが、早い人では服用開始から約1ヶ月で感じられ、一般的には、服用から2~3ヶ月でニキビの改善が見られることが多いです。

4ヶ月経過すると、より効果を実感できますが、完全にニキビがゼロにならない人もいます。

※好転反応

治療の初期段階、特に最初の1~2週間でニキビが一時的に悪化することもありますが、これは「好転反応」と呼ばれ、薬の効果が現れ始めている証拠である可能性があります。

この反応は、体が正常な状態に戻る過程で一時的に症状が悪化する現象とも言われています。

費用

イソトレチノインはビタミンAの一種で、重症のニキビ治療に特化した飲み薬です。

イソトレチノインは、日本では認可されていない飲み薬で保険適用外となっていますが、アメリカやカナダなどではニキビ治療のスタンダードになっています。

札幌市南区のアレルギー科・小児科(アレルギー)のアルバアレルギークリニックでは、医師が治療のために輸入しています。

22,000円(30日分)

上記は税別

途中で止めるとどうなりますか?

引っ越しなどの事情で、6ヶ月間の服用ができなかった場合であっても、もとに戻るだけで特段、問題はありません。

イソトレチノインは、ニキビができにくい肌質への改善を目指す薬であり、その効果は内服を終了した後も長期間にわたって持続することが期待されます。

最も効果が顕著な場合、内服を終了した後も皮脂の分泌が減少し、ニキビができにくい状態が維持されることがあります。

内服終了後1年以上経過しても、ほとんどニキビができない肌質が維持されることが多いです。

しかし、個人差があり、一部の人では数ヶ月後に再びニキビが出現することもあります。

イソトレチノイン治療前の状態まで戻ることは稀で、多くの場合、内服前よりも改善された状態が長期間持続します。

外用薬を用いることで、良好な状態を維持することも可能で、再発したニキビは通常軽度であり、塗り薬で対応することが一般的です。

全体的に、イソトレチノインは長期的なニキビ治療において有効な選択肢であり、多くの場合、持続的な改善をもたらします。

どんな副作用がありますか?

【皮膚や粘膜の乾燥】

体の中から出る脂の量を減らす薬なので、逆に唇や肌が乾燥すぎることもあります。あまりにひどい場合には、薬の量を半量に調整することもありますが、基本的には、保湿すればじゅうぶんです。

【肝機能障害】

まれに肝機能や脂質関連の数値に異常が出ることがありますが、内科的にみると、問題になるレベルではないことが多いです。

また、イソトレチノインは、ビタミンAの誘導体でビタミンAを改良したものなので、多少効果は落ちるもののビタミンAのサプリメントで代替することもできます。

ただし、ビタミンA自体も、過剰に摂りすぎると副作用の危険性があるため、医師のもとでの内服が必要であり市販されていないので、ご相談ください。

【催奇形性】

流産、胎児奇形、死産などのリスクがあるため、服用中および服用終了後は、女性は6ヶ月間、男性は2ヶ月間避妊する必要があります。

【関節痛、筋肉痛、骨の痛み】

まれに、肘・膝などの関節痛がでる場合がありますが、内服中止すると症状は消失します。

【脱毛】

まれに抜け毛が増えることがありますが、内服終了後に回復する場合が大半です。

【頭痛】

症状が強い場合は内服を中止する必要があります。

【精神疾患】

・まれにうつ病、精神病(幻覚、幻聴)、自傷行為、自殺企図などの重大な精神疾患のリスクが報告されています。

このため上記疾患の既往のある方は内服することができません。

・その他: 鼻の粘膜の乾燥による軽度の鼻血、発疹、軽度の痒み、落屑、眼瞼炎、結膜炎、血液中のコレステロール値の上昇、めまい、吐き気などがおこることがあります。

イソトレチノインの副作用は個人差があり、重大な副作用のリスクも含めて、医師の指導の下で慎重に服用する必要があります。

また、副作用が発生した場合は速やかに医師に相談することが重要です。

服用方法

1日1回食後に内服します。

・基本的な服用量:

所定量(126㎎)×体重=6ヶ月で飲み切りますが、患者様の状態により内服量を調整します。イソトレチノインは、通常20~40mg錠を1日1回服用から始めます。体重が多い男性の場合、1日40mgから開始することもあります。

・服用量の調整:

イソトレチノインによる乾燥の副作用が強い場合は、減量する、内服間隔を伸ばすなど服用する方法を調整することもあります。

・服用タイミング:

イソトレチノインはビタミンA誘導体で、水よりも脂肪に溶けやすい成分です。そのため、食後に服用すると吸収が良くなります。朝昼夕のいずれの時間でも構いませんが、食後に服用することが推奨されます。

・治療期間:

通常、1クールで6ヶ月の内服を継続します。ただし、軽症の方や副作用が強い場合は、治療期間や服用量は個人によって異なります。

・定期的な血液検査:

内服前および服用中は血液検査が必要な場合があります。

治療ができない方

以下の方は、イソトレチノインの内服治療ができません。

【妊娠中、妊娠の可能性、妊娠希望、授乳中の方】
イソトレチノインは、流産や胎児奇形のリスクがあります。妊娠した場合は直ちに医師に相談し、服用を中止する必要があります。

 服用中および服用終了後は、女性は6ヶ月間、男性は2ヶ月間避妊する必要があります。

【年齢制限】

15歳未満の女性、12歳未満の小児は治療をお受けいただくことができません。18歳未満の男性の場合には要相談。

【肝機能障害のある方】

【ビタミンA過剰・アレルギー歴】

イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギー反応を示したことのある方は使用できません。

【テトラサイクリン系抗生剤】

頭痛が起きる可能性があり、併用できません。

【精神疾患で治療中の方】

うつ病その他の精神疾患で治療中の方。

【脂質異常症のある方】

中性脂肪、コレステロールが高い方は、イソトレチノインの使用に際して注意が必要です。

【大豆アレルギーの方】

アクネトレントに含まれる大豆油に対するアレルギーがある方は使用をできません。

併用しても問題のない治療

・ニキビの一般的な治療法の多くは、イソトレチノインの内服治療と併用しても、問題ありません。

・抗菌薬、鎮痛薬、アレルギー薬、経口避妊薬(ピル)との併用も問題ありません。

・水光注射などの施術との併用も可能です。

注意が必要な併用治療。

ピーリングとの併用

  • 休薬期間: ピーリング施術の1週間前からイソトレチノインの休薬が必要です。
  • 施術後の使用: 施術当日よりイソトレチノインの使用を再開することが可能です。

医療脱毛などのレーザー治療、ダーマペン4など

服用開始3ヶ月は避けます。

重要な注意点

  • 服用中および服用終了後は、女性は6ヶ月間、男性は2ヶ月間避妊する必要があります。
  • 献血: イソトレチノインの服用期間中および最後の服用から6ヶ月間は献血を控える必要があります。
  • 紫外線対策: 日光の影響を受けやすいため、紫外線対策が重要です。

【限定解除情報】

【主な副作用とリスク】
・肝機能障害、関節痛、脱毛、鬱、胎児の催奇形性など。内服中は避妊が必要です。
※症状の出方や治癒経過には個人差がございます。
・当院医師が治療として、ベトナムから輸入しています。
・参照:https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/index.htm

【未承認薬であることの明示】
日本国内では未承認薬となります。

【入手経路等の明示】
当院医師が治療として、ベトナムから輸入しています。

【同一成分、同一性能の国内承認医薬品の有無】
日本国内にはありません。

【諸外国における安全性等に係る情報の開示】
・米国のFDA(食品医薬品局)など諸外国では承認されています。
・肝機能障害、関節痛、脱毛、鬱、胎児の催奇形性などの副作用のリスクがあります。内服中は避妊が必要です。

【公的救済制度適用】
公的救済制度適用はありません

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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