シルファーム:当クリニックでの特徴
この治療法は、特に肝斑や赤ら顔、毛穴の開き、ニキビ跡、小じわなどの改善に効果が期待されています。
シルファームとは
シルファームは、微細な針(マイクロニードル)を使用して、その針先から高周波(RF)を照射することで、肌の奥深くまで熱を与えます。
これにより、肌の奥深くからコラーゲン生成やターンオーバーを促進します。
シルファームには、肝斑や赤ら顔に効果的なCW(連続波)モードと小じわやたるみの改善に効果的なPW(パルス波)モードがあり、さらに針の深さを調整できます。
お悩みと部位によってモードと針の長さを変えることで、様々な肌層にアプローチし、肝斑や赤ら顔、ニキビ跡、毛穴の開き、小じわなど、1回の施術でそれぞれ異なる肌トラブルの治療が可能です。
また、 従来のレーザー治療と比較して、シルファームは狙った部分にのみエネルギーを与えるため、ダウンタイムが最小限に抑えられるため、施術後すぐに日常生活に戻ることができます。
効果の持続期間と治療回数
治療開始直後は、4週間に1回程度を数回行い、集中的に肌質を改善させることで、できるだけきれいな肌を目指します。
・最適な効果を得るためには、4週間おきに4~6回程度の治療がおすすめです。
・効果の持続期間は個人差がありますので、2~4ヶ月におきにおこなうことで、より効果を持続させることができます。
シルファームと他の治療法の比較
シルファームとダーマペンの違い
美容医療の世界では、シルファームとダーマペンもよく比較される治療法です。
どちらも肌質改善に効果がありますが、それぞれに特徴があります。
1. 治療メカニズム
- シルファーム:電波を使用して肌を内側から加熱し、コラーゲンの生成を促進、メラニン(シミ)の生成を抑制します。
- ダーマペン:微細な針で皮膚に直接小さな穴を開け、薬剤を直接浸透させます。
2. 効果の持続性
- シルファーム:徐々に効果が現れ、長期的な肌質改善が期待できます。効果が安定しやすく、逆戻りしにくい特徴があります。
- ダーマペン:治療直後から肌のハリや弾力の改善が感じられます。効果の持続性はシルファームに比べて短いため、定期的な治療が推奨されます。
3. 痛みとダウンタイム
- シルファーム:比較的痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどありません。治療翌日からメイクも可能です。
- ダーマペン:麻酔クリームを使用します。ダウンタイムはシルファームより強く1週間程度、特に治療後の1〜3日程度は赤みが生じます。
4. 治療間隔と回数
- シルファーム:1〜3ヶ月ごとの治療を3〜5回程度行うのが一般的です。
- ダーマペン:4〜6週間ごとの治療を、症状に応じて3〜6回程度行います。
おすすめのひと
それぞれの治療法には特徴があり、患者さんの肌の状態や悩みによって最適な選択肢が異なります。
基本的には複数の悩みがある場合は、シルファームから開始するのが効果的です。
イソトレチノインでの治療中などで、ニキビがまだ残っている、大きなニキビ跡が残ってしまった場合には、ダーマペンから開始するのが効果的です。
例えば、シルファームで全体的な肌質を改善しながら、ダーマペンでおおきにニキビ跡の部分を改善するなど、併用するとより効果が期待できます。
シルファームとレーザーの違い
1. 治療メカニズム
- シルファーム:電波を使用して肌を内側から加熱することで、メラニンの生成を抑制、またシミが排除されやすい肌にします。
- レーザー:レーザーを照射し、色素を粉砕します。主にメラニンに作用し、シミやそばかすの改善に効果があります。
2. 効果の持続性
- シルファーム:徐々に効果が現れ、長期的な肌質改善が期待できます。効果が安定しやすく、逆戻りしにくい特徴があります。
- レーザー:即効性があり、シミなどの色素斑に対して速やかな効果が得られます。ただし、新たなシミの発生を完全に防ぐことは難しいです。
3. 痛みとダウンタイム
- シルファーム:麻酔が必要ですが比較的痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどありません。治療翌日からメイクも可能です。
- レーザー:麻酔が必要です。レーザー種類によって痛みに違いがあります。治療後の一定期間は赤みが出るため、ケアが必要です。
4. 治療間隔と回数
- シルファーム:1〜3ヶ月ごとの治療を3〜5回程度行うのが一般的です。
- ピコレーザー:1〜2ヶ月ごとの治療を、症状に応じて数回〜10回程度行います。
おすすめのひと
どちらの治療法も効果的ですが、患者さんの肌の状態や悩みによって最適な選択肢が異なります。
通常は様々なシミが混在しているために、併用治療が効果的です。シルファームで全体的な肌質を改善しながら、レーザーで気になるシミをピンポイントで治療する、またはシルファームで部分的な改善を行い、顔全体にレーザーで治療するなど、部位によって治療を変えることで相乗効果が期待できます。
- シミやそばかすなど、ピンポイントの色素斑が気になる方にはレーザーがおすすめです。
- 全体的なくすみや肌質改善、肝斑などの改善を目指す方にはシルファームがおすすめです。
当クリニックでの治療の特徴
①カスタマイズ治療
お一人おひとりの肌状態や目標に合わせて、最適な治療計画を立てます。
一般的には画一的な治療を行うことが多いですが、当クリニックではお悩みや部位によって様々な機械を組み合わせた細やかなカスタマイズ治療を心がけています。
例えば、シルファーム治療だけでなく、お肌の状態に応じて他の療法と組み合わせることで、より効果的な結果を得られるようにしています。
②徹底したアフターケア
治療後のケアも重要です。
当クリニックでは、ダウンタイムを抑え、治療の効果を最大にするために超音波によるLDM治療を併用、日常のケアとして2種類の外用剤をお勧めしています。
値段
1回(税込) | 5回セット(税込) | |
シルファーム | 44,000円 | 198,000円 |
シルファーム+ミンレーザー | 66,000円 | 298,000円 |
※上記には、毎回の肌診断機を使用した肌診断、麻酔代が含まれます。
注意事項
主な合併症と副作用
- 内出血: 施術後、軽度の内出血が発生する可能性があります。通常、7〜10日で消失します。長時間の入浴や激しい運動、飲酒は避けてください。
- 毛嚢炎: 施術後、数日から1週間程度、皮脂分泌が一時的に増加することにより毛嚢炎が発生する可能性があります。
- 赤み・ほてり: 数時間から数日間、赤みやほてりが生じることがあります。この場合はアイスパックなどで冷却することが推奨されます。
- 炎症性色素沈着: まれに色素沈着が生じることがあります。この場合は医師に相談することが推奨されます。
- 感染の可能性: 感染症を起こす可能性は極めて低いですが、万が一感染症を起こした場合には抗生剤の投与などの処置が行われます。
- 紅斑: 一時的に紅斑が生じる可能性があります。この場合もアイスパックなどで冷却することが推奨されます。
- 長期の紅斑・浮腫: アレルギー性の敏感肌または血管病変のある患者様に長期の紅斑や浮腫が現れる可能性があります。
- 吹き出物やかさぶた: 高エネルギーを使用した場合に吹き出物やかさぶたができることがあります。
- 妊娠中はできません。