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メロンアレルギー

メロンアレルギー

札幌市南区のアレルギー科・小児科(アレルギー)のアルバアレルギークリニックです。

当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。

アトピー・かゆみの治療の患者様に多数ご来院いただいています。

メロンとは

メロンは初夏から出荷が始まる果物ですが、メロンにはさまざまな種類があります。

一般的な種類には、カンタロープ、ハニーデュー、マスクメロンなどがあります。これらのメロンは、外観や味、香りにおいて異なる特徴を持っています。

メロンは通常、球形または楕円形をしており、外皮はネット状や溝があり、色は緑、黄色、オレンジ、またはその他の色になることがあります。

成熟したメロンは指で押すとわずかにやわらかく、香りも豊かになります。

メロンは非常に甘く、ジューシーで爽やかな味わいが特徴です。

多くの人々は生食が一般的で、スライスやくり抜いてスプーンで食べますが、アイスクリームやケーキなどのデザートにも使用されます。

メロンは低カロリーで、ビタミンCやカリウム、食物繊維を豊富に含んでいます。

基本情報:

学名: Cucumis melo

科: ウリ科(Cucurbitaceae)

原産地: アフリカ原産ともいわれ、古代エジプトやギリシャでも栽培されていたとされています。

貯蔵と選び方:

メロンは熟してから早めに食べることがおすすめです。

成熟度は香りや触感で判断できます。

買うメロンを選ぶ際には、外皮に傷ややわらかさがないことを確認しましょう。

未熟なメロンは室温で熟成させ、成熟後は冷蔵庫で保管すると鮮度を保つことができます。

メロンアレルギーとは

メロンによってアレルギー症状がでる食物アレルギーです。

花粉症と関連しており、メロン単独ではなく、花粉症からメロンアレルギーに発症します。

関連している花粉は、夏のイネ科、秋のヨモギなどです。

果物アレルギーは北海道の人が圧倒的に多いのですが、果物アレルギーの中でも珍しい部類に入るため、人数は少ないです。

また、同じウリ科のスイカはさらに珍しいアレルギーで、経験的にはメロンよりも症状は軽いです。

メロンアレルギーは重症化することもあり、呼吸困難なども引き起こすことが多いです。

メロンアレルギーは、分子量10~80kDaの異なる少なくとも10のメロンアレルゲンが同定されています。

主なメロンアレルゲンは14、36、54、67 kDaのタンパク質ですが、14kDaのタンパク質はCuc m 2として知られるプロフィリンです。

花粉症との関係

ブタクサ花粉とメロンアレルゲンの関連が指摘されていましたが、今はブタクサだけではなく、色々な花粉に反応することが分かっています。

特にイネ科とキク科(ブタクサ、ヨモギ)の花粉症とメロンアレルギーは関連しています。

症状

メロンアレルギーの症状は、軽度から重度までさまざまです。

重度とはアナフィラキシーを含む。「命の危険もある」症状になります。

皮膚のかゆみや発疹

口の中の痒み

喉の腫れやかゆみ

咳やくしゃみ、鼻づまり

嘔吐や下痢

呼吸困難や喘鳴(重度の場合)

これらの症状が代表的です。

治療

メロンアレルギーは、自然に治ることがないため確実な治療方法は、メロンを避けることです。

経験的な治療としては、イネ科の花粉症が始まりなので、イネ科花粉症の治療をしていただくと、ほとどの方でメロンをはじめとする果物を食べることができるようになります。

また、詳しくは解明されていませんが、シラカバ花粉症の治療をすると、果物アレルギーがあっても果物が食べられるようになります。

つまり、果物アレルギーが治ることを複数経験しています。

シラカバ・イネ科の治療:自由診療(自費)

【参考文献】

R Asero. Fennel, cucumber, and melon allergy successfully treated with pollen-specific injection immunotherapy. Ann Allergy Asthma Immunol. Apr;84(4):460-2.

Asero R, etc. The nature of melon allergy in ragweed-allergic subjects: A study of 1000 patients. Allergy Asthma Proc. 2011 Jan-Feb;32(1):64-7.

Sankian M, etc. Validity of using recombinant melon profilin, Cuc m 2, for diagnosis of melon allergy. Rep Biochem Mol Biol. 2012 Oct;1(1):14-20.

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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