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口の周りが荒れやすいのは、ポイントを知らないだけ

口の周りが荒れやすいのは、ポイントを知らないだけ

赤ちゃんの頃からよだれが多く、口の周りが荒れていた。病院では荒れてると言われ、薬を出されるだけで悪くなるばかり。

病院に行って塗り薬を使っても現状維持が精一杯、悪くなるのを繰り返している。離乳食が進むめば進むほどひどくなり、病院に行っても赤ちゃんだからと言われるだけ。

同じくらい荒れていた友人の子どもは、今は週1回だけお腹に軟膏を塗るだけでキレイな肌で痒みも無くなっており、来月からは保湿剤だけになるとゆう。

治ってない自分の子どもを見て泣きそうになったから、かかりつけのアレルギー医を教えててくれた。

1)赤ちゃんの口の周りはみんな荒れるの?

ヨダレや食事がついただけでも肌が荒れやすいデリケートなだけなので、子どもだからではなく、荒れないように予防していくことが大切です。

口の周りが荒れやすいのは、これまでポイントを知らなかっただけです。

ポイントを押さえて、今まで通りケアしてあげると良いです。

だって、荒れたら病院にいくまで子どもは痒いのを我慢しなければなりませんし、そもそも病院に行っても良くなる保証がありません。

2)肌のトラブルは予防が全て

口の周りを含めて、肌トラブルは毎日のケアで積極的に予防します。

荒れてから対応するのではなく、荒れさせないことが大切です。

なぜなら、口周囲の湿疹は単なる荒れでは、収まらない子がいるからです。

  • 生後3ヶ月までの顔の湿疹:卵アレルギー
  • 生後1年までの体の湿疹:ダニの感作

 (J Invest Derm.2014;134:345-50)

これらは、思いっきり関係していると言われています。

つまり、湿疹があるだけで、アレルギーを起こしやすくなり、「口の周りが荒れてる」では済まされなくなるのです。

※感作:採血で、値が上がること。体が敵だと思っている証拠。

3)口周囲のケアのポイントはこれ

子どもの口周囲が荒れると、指と並んで治りにくいです。

よだれが治ったと思ったら手づかみ食べ、それが終わったら自分で食べる

終わりがありません。

なので、荒れる前にポイントを押さえてしまいましょう。

①口の周りは、何回も保湿を塗る

荒れるタイプの子はローションよりも軟膏タイプの方が良いです。

回数は多いほど良く、20回/日塗っても良いくらいです。

1回だけしか塗ってはいけないと思ってませんか?

②よだれが多い子はこれ

ワセリンは保湿作用はありませんので、バリアーです。

ワセリンでヨダレをはじきます。保湿→ワセリンの順番で塗ります。

ヨダレが多くない子は保湿だけで大丈夫です。

③塗るタイミングはこれ

食事で荒れやすい子は、食事の前に保湿を塗ってからワセリンを塗ります。

そして、食後は必ず口周囲を拭いて、保湿を塗ります。

④実際はこれ

口の周りが荒れやすい子は、頬と顎の下も荒れやすいです。

このため、口周囲を拭く時には、

・口の周りだけでなく、

・頬と顎の下も拭きます。

保湿を塗る範囲もこの赤線の部分。

ちなみに、冬になると口唇周囲が荒れやすい子は、舐めているだけ。

「舐めないで」と言っても子どもはやめてくれませんので、違うシステムが必要です。

舐めても良いようにリップクリームやワセリンを、気が付いたら塗るくらい頻回に塗ると良いでしょう。

この場合、1日2~3回だと全く治りません。個人的には10回は塗りたいところです。

唇の横が切れると、1ヶ月くらい治りませんので、切れやすい子は、最初から塗っておくのも予防になります。

4)だからこれが必要です

子どもいっても聞きません

今日のお話は、ワンオペ育児では無理です。

夫婦2人で行うと良い結果がでますので、役割を分担すると良いでしょう。

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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