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果物とゴムアレルギー

果物とゴムアレルギー

子どもの頃から、そば、キウイを食べても口が痒いだけだった。

いつもと同じソバを食べただけなのに、全身真っ赤になり動けなくなって、救急車で運ばれた。受診した病院で、うちでは検査出来ないと大学病院を紹介されたが、そちらでも、うちで対応する病気ではないと言われた。アドバイスも、そばは食べない、症状が出たら救急車を呼ぶようにと言われただけ。

日常生活で何を食べて良いかわからず、常に不安に思っていたら、友人の同じ状況を解決してくれたアレルギー医を紹介された。

アレルギー医では、ゴムでかぶれることがあるか聞かれたが、子どもの頃に風船を膨らませると唇が真っ赤に腫れることが多かった。

1)ゴムアレルギーから果物アレルギーへ

ラテックスは天然ゴムの成分で、ゴム製品の原材料です。

実は、ゴムアレルギーを起こす成分と、果物アレルギーを起こす成分が一部同じで、ゴム(ラテックス)アレルギーの、約30%の人が果物アレルギーを起こします。

一方、果物アレルギー人でゴム(ラテックス)アレルギーを合併するのは、約10%。果物・野菜アレルギーの患者様が多く受診される私にとっては、年に数人しか診ることはありません。

最も合併しやすい果物は、バナナ、アボガド、クリ、キウイで、これ以外の果物の合併(メロン、トマトなど)もありますが、あまりメジャーではありません。

2)「口の中が痒いけど、これなに?」

特定の食物で、口が痒い、唇が腫脹する、悪心があるなどの時、ほとんどの場合はアレルギーです。もちろん、例外はありますので、これまでの経過をよく聞いて、症状の出るものを分類して、十分に判断しないといけません。

ですが、口周囲がメイン症状のアレルギーの場合、採血ではわかりません。

#やっぱり、採血はポイントを押さえないとわからない

あなたの経過をよく聞くことが大切なのです。

3)私が、知りたいのはそこじゃなくて・・・

食物アレルギーの場合、多くの方が知りたいことと、医師側が説明したいことはズレがあります。

①治るのか、治らないのか?

②ひどい症状(アナフィラキシー)を起こすのか?

③ほかに食べられないものはあるのか?

が、多くの方は知りたいのですが、実は採血ではわからないのです。特に、近年は体質も多様化し、その人しか持っていない珍しいアレルギーも多く、沢山の研究結果を調べ、医師が自分の経験をもとに、患者さんの症状から判断しなければいけないことが多いです。

4)検査した方が良いんですか?

果物・野菜アレルギーは、健康保険の採血ではわかりません。

判断できるのは、コンポーネントと呼ばれる、我々アレルギー医が行う検査以外では判断できません(先進国では、日本だけコンポーネントが、健康保険でほとんど計測できない)。

なので、一般的には、皮膚テストで検査を行いますが、出きる病院は限られています。

結果、自分の希望に合わないところに受診してしまうと、「じゃあ、今症状のあるものは食べないでください。今後他のものがアレルギーになるのかはわかりません」となってしまい、検査してもしなくても結果は一緒になってしまい、別の病院に行った時にやり直しになってしまうのです。

5)検査しても、日常生活は変わらないかも

①データを解釈できる医者を選ぶ

なぜなら、健康保険の採血では、研究結果を知らなければ判断できません。

②大人は治らないので・・・

成人の食物アレルギーは治らないと考えて頂いて結構です。

食べて治す方法(経口免疫療法)を気にされる方がいらっしゃいますが、治療が年単位でかかるので、これまで成人の方で継続できた方はゼロ、最高でも3ヶ月です。

#大人は難しい

一方で、アレルギー医であれば、命に関わるアレルギーであるアナフィラキシーを起こした方を含め、新生児〜成人までたくさんの患者さんを診察してきたため、治療や検査のレパートリーのノウハウがあります。

症状を起こさないように生活する方法がわかります。

③じゃあ、どうすれば?

コントロール「できるもの」と「出来ないもの」に分ける必要があります。

これが出来れば、大きく生活が変わります。

この記事を書いた人

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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