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コラム

赤ちゃんとスキンケア

赤ちゃんの頃から乾燥肌で、小児科では乳児湿疹と言われるも良くならない。初めての子どもなのでわからなかったので、こんなものかと思っていた。

そのうち、徐々に口の周り、オムツかぶれがひどくなり、病院に行って塗り薬を使って治るを繰り返している。

心配になり、病院を変えて何度相談しても、これ以上やる事はないと言われ、帰ることを急かされる。

そのうち、肌荒れが体にまで広がり、薬を塗っても現状維持が精一杯、時々悪くなるのを繰り返すようになった。

1)乳児湿疹って、全員なるの?

「今時ですね、乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の治療を区別する人なんていないですよ。厳密に言うのであれば、1歳くらいまでほっとかないとわかんないし、ほっとく人なんていてますか?」

乳児湿疹でもアトピー性皮膚炎でも、親としてはやれることがあるなら様子を見てそのままになんてしたくはありませんよね?

そもそも、乳児が肌荒れで悩むなんておかしくないですか?

2)乳児湿疹は自然に治ると思われている

  • 乳児湿疹は、約半分の子がアトピー性皮膚炎の可能性あり。
  • 湿疹が典型的な部位に出現、出血するくらい掻痒が強い場合はアトピー性皮膚炎の可能性が高い。

つまり、軽症アトピー性皮膚炎との乳児湿疹の鑑別は出来ないので、今はアトピー性皮膚炎と治療方法は区別はしません。

アトピー性皮膚炎は治療しないで放っておけば、次々にアレルギーを発症していきます。

肌が乾燥すると、痒みがありませんか?

自然に良くなったとしても、良くなる間は何もしないで痒みを我慢することがないようにしたいですね。

3)乾燥肌は、肌バリアが壊れている

ちなみに、乾燥肌はすでに皮膚バリア機能が壊れている状態です。

次々にアレルギーを起こす始まりだと言われています。

 

Skin barrier dysfunction is starting point for the allegy march.

Infantie eczema pediatric and dermatology section (EAACI 2014)

そもそも、「あかちゃんのような肌」と化粧品で宣伝されるほど、乳児の肌はなめらかです。

肌荒れや乾燥肌で悩む乳児はいません。

乾燥肌の時点で、対処が必要です。

あれ?これって、アトピー性皮膚炎と同じでは?

4)だから、アトピー性皮膚炎になる

子どものために!と思って様子を見たけど、問題を先送りしただけだったとなっては、母親としては悲しさ以外は何も残りません。

肌とアレルギーの問題は様子をみて、良いことは何もありません。

ここは、夫の出番だと思って、夫婦で協力して乗り切ります。

5)だから、保湿が大切

では、何をすれば?

毎日保湿を全身に塗るだけなんです。

保湿の回数は1日1~2回ですが、我が子の実感として、親や兄弟がアレルギーを持っている場合には、何回も塗った方が明らかに良い感じを受けています。

利点

・市販品で十分

・難しいことがいらない

・保湿してても肌荒れしたら早い段階で受診出来る

欠点

・知らないとやらない

①食品成分が入った保湿を使うのはNG

肌が荒れている時は特に、食品成分が入った保湿は、その食品成分の食物アレルギーになります。。

・食べ物、フグランスが入っているものはダメ

・セラミド入りがベスト(乳児用品コーナーに売ってます)

・保険適応の保湿剤も良い

②いつから開始するのが良い?

例えば、両親や兄弟にアレルギーがあり、アトピー性皮膚炎が心配な場合。

保湿を始めるのは、生後1週間以内くらいから全身に塗ります。

アレルギー科がある病院で出産すると、助産師のスキンケア指導があります。病院によっては、前述のセラミド入りの保湿剤が出産セットに最初から入れてある病院もあります。

産後におちついてから、始めるのが良いでしょう。

③ワンオペ育児は絶対にやめる

肌が荒れてから病院にいっても、患者側として満足いくことは少ないです。

なので、荒れる前から保湿して予防することが大切ですが、ワンオペ育児だと、絶対に続きません。

そもそも、初めてのお子さんで授乳しながら家事もやって、保湿もやってなんて無理です。

ここは積極的に、父親が入浴と保湿を担当しましょう。

顔を塗るポイントはこちら

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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