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食物アレルギーの治し方

食物アレルギーの治し方

札幌市南区のアレルギー科・小児科(アレルギー)のアルバアレルギークリニックです。

1)食物アレルギーの治療

食物アレルギーの診断がついたら、
「症状が出ない範囲で、少しずつ食べ、そして数年かけて慣らしていく」
をできるだけ早く行うことです。

この食べて慣らす方法が「成功するかどうか」と「かかる治療の年数」は、

①アレルギー食物の種類
②食物アレルギーの重症度
③治療を開始する年齢
④どのくらいを症状なく食べられるのか
⑤最初の採血の値

に、よって変わります。
①~④で、ゴールが「治ることを目指す」のか、「間違えて食べても救急車で運ばれるようにはならない程度にする」のか、が決まってきます。

2)治すために

①食物の種類

牛乳は、とても治りにくいです。魚は、4~5年はかかります。
果物は食べて慣らす方法は無理ですが、花粉症を含むアレルギー性鼻炎の治療で97%の子は、食べられるようにはなります。

②食物アレルギーの重症度

以前に起こしたアレルギー症状が重ければ治りにくいです。
食物アレルギーは、症状を起こせば起こすほど、症状が重ければ重いほど、体が敵だと認識するからです。
色々な方法を使って、体をだましていく必要があります。

③治療を開始する年齢

全ての病気がそうですが、早ければ早いほど治りやすいです。
なので、当院では、乳児から治療を開始します。
特に牛乳は早いほうが良いです。
しかし、慣れている医者じゃなければ難しいです。

④どのくらいを症状なく食べられるのか

治療を開始するまでに、まったく食べていない(完全除去)のと含有しているものを食べている(つまり、卵アレルギーならパンとか)のでも、治りが全くことなります。
負荷試験の結果によって変わりますが、食べて慣らす治療にも方法が色々とあります。

3)治療期間

治療は早く始めれば始めるほど、早く治りますが、逆に早く始めなければ治すのに時間がかかります。
また、食べ慣らしているときは症状がでなくても、定期的食べるのをやめた途端にアレルギー症状がぶりかえし、結局「本当の意味で治ってない」ことにもなります。
つまり、ある程度の予測はできますが、治療開始までに時間がかかると、やってみないとわからないのです。
このため、食物と重症度によって大きく変わりますが、治るまでに1~5年は必要だと思っていてください。

4)食べて慣らす

食物アレルギーは食べて慣らす、つまり定期的に食べ続ける方法です。 子どもは飽きます。 大人でも、「週2~3回卵を食べろ」と言われたら、無理じゃないですか? 実際、私の成人の患者さんで、食べて慣らす方法を行った人は35人中アニサキスアレルギーの3人のみが終了、残り33人は3ヶ月以内に治療を中断し全員が受診すら中断しました。
不思議とこの33人に共通する特徴がありまして、「私、大丈夫です」、「絶対できます」と、100%やり切れる単語を述べます。
「大人は、(やりきるのが)無理ですよ」と毎回言ってもです。
子どもの場合にもあてはまります。
アトピー性皮膚炎も同じですが、子どもではなく「親のやりきる力」が必要とされます。
これは、長年食べて徐々に量が多くなってくると飽きるのが当たり前なので、レシピをドンドン変えないといけないからです。

また、治療に長引けば当然飽きるリスクが高まるので、
「食事じゃない、治療なんだ」
と、絶対に子どもを怒りたくなります。
我慢なんです。
職場で部下を育てるのと一緒です。
自分の思うようには動かないのです。
我慢です。
「忍」の一字です。
このストレスを減らすために必要なのが、レシピを変えまくることです。
「好きそうだから」で、同じレシピでやっているとある日突然飽きるので、ご注意を。

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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