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12~18歳:ワクチン副反応

12~18歳:ワクチン副反応

さて、学校の始まりと共に感染者数が増大しているアメリカでは、10代の接種が進んでいます。札幌でも12歳以上の接種が始まりしたので、副反応についてお書きします。

1)10代の注意点

【基本の副反応】:発熱は接種日で終了、接種部位の痛みは3~4日

副反応は、腕の疼痛(90.5%)、倦怠感(77.5%)、頭痛(75.5%)、悪寒(49.2%)、筋肉痛(42.2%)、発熱(24.2%)、関節痛(20.2%)、接種部位の腫脹(9.2%)、接種部位の紅斑(8.6%)、リンパ節腫脹(0.8%)、吐き気(0.4%)があります。

腕の痛みは6時間後、発熱は9時間後くらいから始まります。発熱期間は接種後24~60時間で、突然始まり突然解熱します。

印象的には、腕の痛みは3~4日間続き、見た目で腫脹はしてないものの、本人は腫脹感があることが多い印象です。12~16歳までの副反応は、2回目の方が頻度も多く、強そうです。

もう一つが、注射の刺激による「失神」です。

世界ではワクチンの種類に関係なく、「迷走神経反射」と呼ばれるワクチン注射後の失神が3%程度います。そして、ワクチン後に失神する人の62%が11~18歳です。世界ではこれが当たり前になっているので、大きな報道になっていませんが、これは日本だけがワクチン接種が皮下注射のためです。

世界では、ワクチン接種は皮下注射より効果が高い筋肉注射が当たり前、一定数の失神があるのは当たり前なので、研究論文でも大きく書かれていません。

このため日本ではワクチン接種での失神に慣れていませんが、一番問題なのは失神した際に、頭を打ったなどのケガです。以前に、注射で具合が悪くなった方は事前に伝えましょう。

寝ながら接種すれば大丈夫です。

#失神の話はこちら

2)知られていない注意点

・痛み止めや発熱は、完全に痛くなってから、発熱してからでは効果がとても低い。

・てんかんを持っている子は、発熱が痙攣を誘発しやすいので、予防内服をする。

#ワクチンと解熱剤の話はこちら

・コロナに感染すると心筋炎になりやすいです。

ワクチンでも重症例はありませんが、モデルナでは胸痛がでる場合があり、心筋炎になっている可能性が言われています。胸痛が出た場合は必ず病院に行きましょう。

3対策はこれ

・痛みは我慢しない。早めに鎮痛剤を飲む。

・良く休む。

4)旅行、定期テストを考えた接種スケジュールを

副反応が出る期間を考えて、イベントは避けます。ぎりぎりになった場合、最低5日前に接種するのが良いでしょう。

また、ファイザー/バイオンテックの場合、2回目の接種は3週間後です。2回目を考えて予定を立てます。

5)だから、これが必要です

①スケジュールは突然決まらない

学校行事を考えたスケジュールを組みましょう。

あなたのキャンセルはワクチンが1人分廃棄されることを意味します。

②鎮痛剤は・・・

カロナール(アセトアミノフェン)効かない、ブルフェン効いてる(イブプロフェン)、ロキソニン(ロキソプロフェン)効くけど、持続時間が短いのですぐに効果が切れます。

③よく寝る

学校は休めます。倦怠感があるなら寝ることです。

診療予約はこちら

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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