例えば、こんな症状ありませんか?
薬を塗っても飲んでも現状維持が精一杯?
赤ちゃんの頃から体を中心にかゆくて赤い湿疹が突然出るようになった。
蕁麻疹だと思っていたが、その後も治まらず長年続いている。
特に、疲れる、生理、入浴剤すると必ず悪化してかゆい。
病院で出された薬を飲んでも、現状維持が精一杯で、時々悪くなり改善しない。
周囲の人からは病院を変えるようアドバイスを受けたが、良い病院がわからず。
通える範囲の病院をいくつか変更してもこれ以上やる事はないと言われている。このままずっと薬を飲み続けなければいけない上にこの状態が続くのかと、かゆくなるたびにいつも不安に思うようになった。
採血では大丈夫なはずなのに?
食べるとお腹が痛くなったり、逆に、食物アレルギーだと言われたものを食べてもなんともない、もしくは、医師にそんなアレルギー聞いたことないと言われ、どうしたら良いのか悩んでいませんか?
実は、食物アレルギーの採血は、年齢、食べ物、症状、合併するアレルギーによって、見るべきポイントと対応が全く違ってくるので、幅広い経験と知識が必要です
蕁麻疹で、長年同じような薬を飲み続けていませんか?
お医者さんに相談しようにも薬を飲みなさいと言われるだけ。
時々悪くなり、周囲の人から病院を変えるようアドバイスを受け、通える範囲の病院をいくつか変更しても、これ以上やる事はないと言われている。
良くも悪くも良くもならないまま、こんなものだと諦めているかもしれませんが、実は、どんな症状が出るかによって、薬の組み合わせを変えることで、蕁麻疹をゼロにすることが、現代の医学では可能です。
アレルギーとは
アレルギーと聞いて、思い浮かべるのは何ですか?
食べ物?
花粉症?
アトピー?
「アレルギー」と名前につかなくても、いろいろなアレルギーがあるんです。
毎日なんだか肌の調子が悪かったり、くしゃみや鼻水が止まらない…そんな経験はありませんか?
「市販の薬を試しても良くならないけど、病院に行くほどでもないかな」と我慢してしまうこと、ありますよね。
もし今、あなたが原因不明の肌荒れや体の不調に心当たりがあるなら、それはアレルギーが隠れているサインかもしれません。
アレルギーの症状
アレルギーの種類や重症度によって異なりますが、一般的なアレルギーの症状には以下のようなものがあります。
皮膚
皮膚のかゆみ、発疹
鼻
くしゃみ、鼻水、鼻づまり
目
目のかゆみ、目の充血、めやに、異物感
こうした症状が表れる代表的なアレルギーに、
・アトピー性皮膚炎
・花粉症
・アレルギー性鼻炎
・食物アレルギー
・気管支喘息
・じんましん
・動物アレルギー
などがあります。
一時的にちょっとかゆみが出るだけなら、わざわざ病院に行かなくても大丈夫ですよね?
いいえ、ある日突然「アナフィラキシーショック」を起こすこともあるので、今まで大丈夫だったという油断は禁物です。
※アナフィラキシーショック:
皮膚や粘膜の症状に加えて、複数の臓器にも症状が及び、血圧の低下や意識障害など、生命に危険が及ぶ非常に危険な状態をいいます。直ちに医療機関で治療を受けなければ、命を落とすこともあります。
アレルギーには早期治療が大切
以前は小さいうちのアレルギーは成長とともに治ると言われていましたが、実際はそうでもないことがわかってきています。
放置しているとどんどん治りにくくなってしまうため、なるべく早く治療を開始することが大切です。
最近だと、さまざまなアレルギーの低年齢化が進んでいます。
また、アレルギー症状の強さは、体の中に入ってきたアレルギー物質(アレルゲン)の量と、その時の体調や疲労度によっても異なります。
一方で、大人になってから食物アレルギーになる人も増加しており、アレルギーは年齢を問わず誰にでも起こる可能性があります。
アレルギーの検査
自分ではアレルギーとは思っていなかったけれど、実は不調の原因がアレルギーだったというケースもあります。
自分は花粉症などのアレルギーがないと思っていても、不調が続く場合はアレルギーを疑った方がいいこともあることはあります。
なので、自分がアレルギーを持っているのかどうか詳しく調べたい時、アレルギーを調べる検査方法はいくつかありますが、基本は血液検査です。
十数年前は採血検査の精度が低く、皮膚テストなど採血以外の検査を併用していました。
しかし現在では、血液検査がより手軽で精度が高いものに改良され、最も一般的な方法になっています。
中でも個人個人の症状に合わせて、必要な検査項目をオーダーメードで選ぶ方法をおすすめします。
30数種類などの複数のアレルギー物質を一度に調べる検査は精度が低く、検査項目も網羅されていません。
そのため、医師の診断のもと、患者さんに必要な項目を1種類ずつ測定できるものがおすすめです。
より専門的で精度の高い結果が得られれば、適切な治療を選択するのにも有効です。
アレルギー治療の基本は、原因となる物質である「アレルゲン」を可能な限り避けることです。
検査でアレルギーを引き起こす原因物質を特定できれば、日常生活でも注意して避けることができます。
アレルギー検査
アレルゲンとは?
花粉や食べ物、ダニやカビ、ペットの毛などさまざまなものがアレルギーの原因になります。
即時型:アレルゲンを摂取してから2時間以内に症状が出るもの。ほとんどのアレルギーはこのタイプです。
遅延型:数時間〜数日後に症状が出るもの。よく知られているものに、納豆があります。
アレルギーの血液検査は、年齢、アレルゲン、症状、合併するアレルギーによって、見るべきポイントと対応が全く違ってきます。
そのため、実は検査項目を選ぶにも、検査結果を見るにも、アレルギーを専門的に診る医師の幅広い経験と知識が必要なのです。
連続的にアレルギーを発症する「アレルギーマーチ」
「でも病院って混んでいるし、小さい子を連れて検査や受診するのって大変で……。症状が軽ければしばらく様子を見てもいいですか?」
ガンでも腰の痛みでも全ての病気は早めの受診が肝心です。
というのも、「アレルギーマーチ」といって、アレルギー体質の子どもは幼児期〜成人期にかけてさまざまなアレルギー疾患を連続的に発症するケースがよく見られます。
遺伝的にアレルギーを引き起こしやすい体質、「アトピー素因」を持っているとアレルギー疾患になりやすいため、アレルギーマーチを引き起こしてしまう可能性も高くなります。
特にアトピー性皮膚炎で肌のバリア機能が低下していると、アレルゲンや刺激物が侵入しやすくなってしまいます。
このためできるだけ早く治療を開始し、新たなアレルギー発症の予防に努めることが大切です。
同時に、発症してしまったとしても適切な治療を受ければ症状をコントロールすることが可能です]
なぜ起こるの?
そもそも、どうしてアレルギーになるのか?
アレルギーとは、私たちの体にもともと備わっている免疫システムが過剰に反応することで起こる病気です。
免疫システムは、体に侵入してきたウイルスや細菌などの有害な物質をやっつけてくれる機能ですが、何らかの要因で害のないもの(食べ物、花粉、動物の毛など)に過剰に反応してさまざまな症状を引き起こします。
<アレルギー発生のメカニズム>
1)アレルゲンが侵入→有害な物質と判断
2)細胞をアレルゲンから守るためにIgE抗体がつくられる
3)IgE抗体が皮膚や粘膜に多く存在するマスト細胞にくっつく
4)再び侵入したアレルゲンがIgE抗体のついたマスト細胞を刺激
5)刺激物質(ヒスタミン)を放出
6)かゆみや鼻水などの症状が出る
アレルギー疾患の発症には遺伝的な体質が関わっているといわれています。
「アトピー素因」と呼ばれるもので、IgE抗体を作りやすい体質といえます。
ただし、親がアレルギーだと子どもも同じアレルギーになることもありますが、アレルギーには遺伝だけでなく、生活環境などの「環境要因」も関わっていて、これらが複雑に影響し合って症状として表れます。だから必ずしも親子で同じアレルギーになるわけではありません。
アレルギーの治療方法
アレルギーは、症状が出ている時だけ薬で抑えるイメージがある
アレルギーは症状に合った薬の選択と使用、そして継続的な治療で症状をゼロ、あるいはほとんど出ない状態を目指すことができます。
アレルギーによっては、根本的に治すことを目指せるものもあります。
代表的なものが花粉症で、治療法の1つがアレルゲン免疫療法です。
シラカバ・イネ科の治療:自由診療(自費)
アレルギーは体の中の問題なので、症状が出ているところだけでなく、体全体の問題として治療する必要があります。
症状の表れ方は違ってもすべてつながっています。だから、皮膚だけ、目だけ、鼻だけといった見方ではなく総合的に判断できることがアレルギー科の強みです。
※アレルゲン免疫療法とは:以前は減感作療法と呼ばれていた治療法で、アレルゲンを少量ずつ体内に投与し、体を徐々にアレルゲンに慣らすことで反応を抑えます。
当院での治療
症状が出ていないときに受診しても大丈夫です
適切な治療のためには丁寧な問診と個々人に合った検査が必要です。
当院では医師による診察の前に看護師が問診を行い、症状はもちろん今までの経緯なども詳しく伺います。
アレルギーは個人によって症状が多様で、対応が難しい場合もある病気です。
目に見える症状を一時的に薬で抑えるだけでなく、問診や検査によって症状の原因を突き止めることで初めて最適な治療が選べます。
当院で実施しているのは、今までの状況をよく聞いた上で、患者さんごとに必要な検査項目を個別に選んだ検査です。そのため、より専門的で精度の高い結果が得られます。
アレルギー検査
たとえば、アトピーですでに他の病院で薬を処方してもらっていますが、症状が改善しません。お医者さんにも「これ以上やることはない」と言われていても、これまでの治療で効果のなかった重度のアトピー患者さんが使用できる薬もあります。
その他のアレルギー疾患についても、国内外の最新の治療を取り入れた免疫療法や、漢方薬による治療も行っています。
また海外の学会に所属し、世界標準の治療法も積極的に導入するよう努めています。
そのためさまざまな選択肢から一人一人に合った治療法を選ぶことができるのです。
また、当院では患者さんと話す時間をしっかりと作って、これまでの経緯を伺います。
アレルギーには生理や妊娠など、女性特有の悪化要因も存在します。
それらを考慮した対応を行っていることもあり、当院の患者さんの70%が女性です。
もし何か心配なことや疑問に思うことがあれば、受診前にLINEで相談することもできます。
それに、受付や会計などシステム化できる部分は改良して、その分診療時間を確保しています。
当院ではアレルギーを総合的に判断し、きめ細かい対応で症状をなくし、最終的には薬を使わなくてもよい状態を目指します。
症状が良くならない方は、「薬の選び方と使い方」を間違っている場合が大半です。
一般的な治療法では、症状の強さに応じた薬を悪化時に使うだけで、同じ治療が延々と続きます。これではどこの病院に行っても同じことの繰り返しになるばかりか、さらに症状が悪くなりかねません。
当院では初診で個々人に合わせたオーダーメードの検査を行い、問診結果と症状に基づいた薬を処方します。再診時には、初診で出した薬の効き方と検査結果から、改めて適切な治療方針を立てていきます。
専門的かつ継続的な治療によって徐々に薬を減らしていくことで、薬を手放すことを目指すことが可能なのです。
アレルギーの原因物質
アレルギーを引き起こす原因物質をアレルゲンと呼びます。以下は主なアレルゲンの例です。
食物アレルギー:
卵、牛乳、小麦、大豆、エビを含めた甲殻類、果物などの食材は、アレルギー反応を引き起こすことが知られています。
卵アレルギー
卵アレルギーは、ほとんどが新生児期に発症しますが、成人でも発症します。最も多い食物アレルギーでもありますが、子どもの食事では大きな問題になります。
牛乳アレルギー
牛乳アレルギーは、卵に次いで多い食物アレルギーです。成人での発症は少なく、加熱してもアレルギーの成分が弱くなることもありません。治りにくいアレルギーの一つです。
小麦アレルギー
小麦アレルギーは、新生児期に発症しますが、成人での発症も多いです。成人の場合、アナフィラキシーを起こすことも多いのが特徴です。
大豆アレルギー
大豆アレルギーは、北海道においては大人での発症の方が子どもよりも多い印象です。
甲殻類アレルギー
甲殻類アレルギーは、成人での発症の方が多い印象で、高い確率でアナフィラキシーを起こします。
果物アレルギー
果物アレルギーは、年齢によって違いがあります。乳児の場合、ほとんどがバナナかキウイですが、北海道の場合には乳児期以上ではほとんどが花粉症に関連した花粉・果物アレルギー症候群として発症します。
植物アレルギー:
ハンノキ、シラカンバ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ、スギ、ヒノキなどの花粉症のことです。
花粉症がある場合、眼や鼻のかゆみだけではなく、眼の腫脹、全身の蕁麻疹、呼吸苦、湿疹などを起こします。また、その花粉の成分が入った化粧品にも、痒みや湿疹などの症状を起こすことがあります。
温暖化の影響で、花粉時期が前出しかつ後ろ倒しにもなっており、これまでになかった低年齢でも発症しています。
1月~
スギ、ヒノキ、ハンノキなどが飛び始めます
4月~
シラカンバなど
5月~
オオアワガエリ、チモシー、ブナ、コナラなど。
6月~
ポプラなど
8月~
ヨモギなど
動物アレルギー:
ネコ、イヌ、ウサギ、ハムスター、ウマなどで、眼のかゆみや呼吸苦などのアレルギー症状が起きます。
動物のフケや毛がアレルゲンとなります。
ネコアレルギー
一番症状が強い印象です。ネコの毛は一旦空気中に48時間は落ちてこないので、違う部屋で飼っているなどは通用しないです。動物園に行くと、トラやライオンの近くにいるのがわかるくらい眼が痒くなります。
イヌアレルギー
他の動物の中ではですが、比較的症状は軽い人が多いです。毛にアレルギー成分があります。
ウサギアレルギー
最近飼育頭数の増加とともに増えています。眼と呼吸に来ることが多いです。
ハムスターアレルギー
嚙まれえるとアナフィラキシーを起こします。床剤のイネ科の花粉症を区別が必要なこともあります。
ウマアレルギー
アナフィラキシーになることも多いです。
化粧品:
化粧品やスキンケア製品の成分が原因で肌にアレルギー反応を起こすことがあります。
タトゥー:
タトゥーのインクでアレルギーを引き起こします。
アレルギーを起こしやすい色は赤で、痒み、図柄の変形などの症状があります。
アレルギーなのか感染症なのか判断がつかないことが多いです。