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アトピー性皮膚炎と子どもへの遺伝

アトピー性皮膚炎と子どもへの遺伝

これまで、年間のべ7000人の方を診察してきましたが、アトピー性皮膚炎が良くならない方は、「薬の選び方と塗り方」が間違えているからです。

良くならない方は、一般的な強い弱いで決めた薬を悪い時だけ塗る。もしくは最初から自然の力を信じて薬を使わない。

しかし、これだと基本的に悪い状態がさらに悪くなったときだけ薬を使う羽目になるので、どこの病院に行っても同じ事の繰り返しです。

アトピー性皮膚炎は毎日薬を塗り段階的に減らしていくのが主流で、きちんと治療していれば、症状が無いもしくはほとんど無い日常を目指しています。

 あなたが良くならなかったのは、これまでは治療の選択肢が少なすぎたから、本来なら良くなるはずのものを治せていなかっただけ。

本当はたくさんの、さまざまな症状にあった効果的な薬と使い方があって、症状を無くし、最終的には薬自体を使わなくてもよい状態を目指すのが私たちの行う現在の世界標準です。

症状を無くして薬を使わなくても良くするために、これまでの経緯をよく聞いて、あなたの症状に対して薬を選び、これまでとは違った角度で血液検査の分析を行い、あなたのアレルギーを全く別の方向から見直すことで、じっくり治療方針を立てます。

つまり、まったく別の方向からアプローチするので、これまでにない結果を得ることを目指します。

私たちは、子ども達に自由な未来を残したいのです。

1)まず、3日で症状を消す

身体を掻いているのに、「別に、痒くない」と答えることはありませんか?

これは「痒い状態が普通」になっており、本人はその状態が普通なので、特に何も感じていないからです。

これが問題になるのが2つです。

①ストレスなのが親

子どもを良くしてあげられない気持ちが心の底にある一方、何も出来ないもどかしさは、強いストレスに変わります。

②細菌感染

アトピー性皮膚炎で細菌感染をおこすのは黄色ブドウ球菌。

この菌は、傷ついた皮膚に感染をおこしますが、実はアトピー性皮膚炎のない方の皮膚にはいません。

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリアが壊れており、傷付いているのと同じ。また、掻くことで容易に見た目でもわかる「傷」がつきやすく、出血する場合も少なくありません。

しかし、これを防ごうと思い、良かれと思ってやっている「掻かないようにする」のは、我慢しているだけで本末転倒です。

かゆければ塗る。

なので、治療を始めたら一気に「痒くない」状態にし、脳に症状がないのが普通なのだと覚えてもらう必要があります。

#このために、症状を3~5日でゼロにする

2)症状がない状態を維持しながら、薬を減らしていく

この症状がゼロの状態を保ちながら、薬を減らしていくのがスタンダードです。

症状があるのに薬を減らすのは、赤字のままで赤字対策をやめるのと同じです。

症状を消すのは急いで、薬を減らすのはゆっくりです。

治療はやっておいた方が良いかなくらいなら、今のままのあなたが幸せです。

実は、無理に有名な病院に通って治療してみても、生活に違和感が出るだけです。

通っているうちに医者と意見が食い違いだし、通いずらくなります。一方で、薬だけもらえれば十分と思っている方が多いクリニックに、時間をかけても治したい人が行くと、これも医者と話がかみ合いません。

クリニックは、何件か通院して決める必要がありますが、良くならないなら通い続けても良くはなりません。

これも、症状がないのに、薬がない状態を保つためには重要なのです。

3)保湿が命

症状が出始めであればあるほど、子どもの頃であればあるほど、治療も簡単にかつ治りやすくなります。

では、大人はもう遅いのでしょうか?

そんなことはありません。

大人でも、保湿剤だけで済む状態を十分目指すことができます。

ライフスタイルをアトピー性皮膚炎に合わせることはなくなります。

これは大人が「アトピー性皮膚炎ってこんなものだよね」と思っているといつまでもそのままの未来だとゆうこと。

つまり、あなたが保湿剤だけになるきちんとした治療を行い、子ども達にアトピー性皮膚炎は症状はないのが普通なのだ、そもそも予防できる可能性が高いと話してくれるだけで、子どもたちに自由な未来を残すことが出来るのです。

子ども達は未来のことはわかりません。

でも、私たちは、「このままだとこうなる」とゆう未来がわかります。

このために、あなたが保湿剤だけで過ごせるようになり、子ども達に伝えていって欲しいのです。

だから、うちでは大人の女性に力を入れて診ているのです。

4)だから、これが必要です

①症状がない状態を脳が覚えます

コンフォートゾーンとも言います。勉強も同じです。

②無くすのは急いで、減らすのはゆっくり

急いで良いのは、症状をゼロにする時だけです。

③保湿こそが治療の中心

大人が治療することで、子ども達が治療する重要性が理解できます

 

【写真はステロイドを減量中の方の治療6ヶ月後】

【治療内容】ベタメタゾンを毎日塗布から開始、その後デキサメタゾンに変更、保湿剤による治療に変更しながら塗布日数を減量。治療開始6ヶ月後の現在アルクロメタゾンを、週1回体幹だけに塗布しています。

【治療費用】家族診察6ヶ月自費

【治療中に起きる可能性】多毛、膿痂疹などの感染症、酒さ用皮膚炎など

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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