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アトピーで気をつけることは?日常生活の注意点を札幌市のアレルギー科が解説

アトピーで気をつけることは?日常生活の注意点を札幌市のアレルギー科が解説

札幌市周辺で「アトピーで気をつけること」を調べている方の中には、「毎日お風呂に入ってもよいのか」「食べ物を制限したほうがよいのか」「子どもが掻くのをどう止めればよいのか」と悩んでいる方もいらっしゃると思います。

アトピー性皮膚炎では、乾燥、汗、摩擦、衣類、ハウスダストなど、日常生活の中にあるさまざまな刺激が症状の悪化に関係することがあります。ただし、何が影響するかは一人ひとり異なり、すべての刺激を避ければよいわけではありません。

当院では、アトピー性皮膚炎を皮膚表面だけの問題ではなく、アレルギー体質、これまでの経過、生活環境なども関係する問題として捉えています。日常生活の工夫だけで炎症を抑えようとせず、保険診療で行う治療とスキンケアを組み合わせることが大切です。

この記事では、アトピー性皮膚炎の方や、お子さんがアトピー性皮膚炎と診断されたご家族へ向けて、日常生活で気をつけることを場面別に解説します。

アトピーで気をつけることは「刺激を減らす・治療を続ける・変化を見る」

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなっています。乾燥、汗、衣類との摩擦、掻き壊し、花粉、ダニ、ハウスダストなどが、かゆみや湿疹の悪化に関係する場合があります。

一方で、特定の要因がすべての患者さんに影響するとは限りません。生活環境から刺激を完全になくそうとすると、ご本人やご家族の負担が大きくなってしまいます。

大切なのは、症状が悪化した時期や場所、体の部位、その前後にあった生活上の変化を確認することです。新しい衣類や化粧品を使用した、汗を多くかいた、睡眠不足が続いた、季節が変わったなど、気づいたことを記録しておくと診察時の手がかりになります。

当院では、アトピー性皮膚炎を「皮膚だけの問題」として切り離さず、これまでの治療経過、アレルギー症状、かゆみの強さ、睡眠や日常生活への影響も確認します。

また、生活上の対策は治療の代わりではありません。赤みや湿疹などの炎症がある場合は、処方された薬を医師の説明に沿って使用することが重要です。症状が落ち着いて見えても、自己判断で薬を中止したり、塗る回数を変更したりせず、診察時にご相談ください。

アトピー性皮膚炎の症状や治療については、アトピー性皮膚炎の診療案内もご確認ください。

入浴・洗い方・保湿で気をつけること

皮膚に付着した汗や汚れを落とし、清潔な状態を保つことは、アトピー性皮膚炎のスキンケアで大切な要素です。ただし、洗いすぎや強い摩擦は皮膚への刺激になることがあります。

体を洗うときに気をつけること

体を洗うときは、ナイロンタオルなどで強くこすらず、洗浄料をよく泡立てて、手でやさしく洗うようにしましょう。洗浄料が皮膚に残らないよう、すすぎも丁寧に行います。

熱いお湯や長時間の入浴で、入浴後にかゆみや乾燥が強くなる場合は、湯温や入浴時間を見直すことも必要です。入浴後はタオルでこすらず、皮膚を押さえるように水分を拭き取ります。

汗を多くかいた後は、必要に応じてシャワーなどで汗を流します。外出先などですぐに洗えない場合は、濡らしたタオルなどで皮膚をこすらずに押さえ、汗が長時間残らないようにしましょう。

保湿剤と外用薬は説明された方法で使う

入浴後は皮膚が乾燥しやすいため、肌の状態に合わせて保湿を行います。保湿剤を塗るときも、強くすり込むのではなく、皮膚へやさしく広げることが大切です。

外用薬は、薬の種類だけでなく、塗る部位、量、回数、使用期間によって使い方が異なります。当院では、それぞれの湿疹の状態や年齢、これまでの治療経過を確認しながら、症状に合った薬の選び方と塗り方を整理します。

赤みが引いたように見えても、皮膚の炎症が十分に落ち着いていないことがあります。「良くなったから薬をやめる」「悪化したときだけ塗る」と自己判断せず、どのように減らしていくかも含めてご相談ください

衣類・寝具・室内環境で気をつけること

衣類や寝具は、長時間にわたって皮膚へ触れるものです。素材の名前だけで選ぶのではなく、実際に着用したときにチクチクする、蒸れる、締めつけられるといった刺激がないかを確認しましょう。

衣類と寝具による摩擦を減らす

衣類のタグ、縫い目、襟、袖口、ウエスト部分などが湿疹のある場所に当たると、摩擦によってかゆみが強くなる場合があります。汗をかいた衣類を長時間着続けることも刺激になるため、必要に応じて着替えを準備しておくとよいでしょう。

洗剤や柔軟剤を変更した後に症状が悪化した場合は、使用開始の時期と皮膚症状の変化を振り返ります。ただし、特定の製品がすべての方に適さないわけではありません。症状との関連が疑われる場合は、一度使用を中止して医師へ相談してください。

ダニ・ハウスダストと乾燥への対策

ダニやハウスダストが症状に関係する場合は、床や寝具の掃除、シーツの洗濯など、家庭で無理なく続けられる範囲の環境整備を行います。すべてを完全に除去しようとするのではなく、継続できる方法を選ぶことが重要です。

札幌市では、冬の暖房によって室内が乾燥しやすくなります。室温だけでなく湿度にも気を配りましょう。ただし、加湿しすぎると結露やカビにつながることがあるため、換気や室内の状態も確認する必要があります。

汗・運動・外出時に気をつけること

汗は、アトピー性皮膚炎のある皮膚に刺激となり、かゆみを強くする場合があります。しかし、汗をかくからといって、運動や外出を一律に避ける必要があるとは限りません。

汗をかいた後は放置しない

運動や外遊びの後は、汗をこすらずに押さえて拭きます。可能であればシャワーで汗を流し、必要に応じて着替えや保湿を行いましょう

運動中は、通気性、衣類の締めつけ、皮膚との摩擦にも注意します。汗を吸った衣類を長時間着続けると刺激が続くため、学校、園、職場などにも着替えを準備しておくと対応しやすくなります。

季節によって刺激になるものは変わる

夏は汗や蒸れ、冬は乾燥や暖房、春には花粉など、季節によって気をつけたい要因が変わります。紫外線対策として日焼け止めを使用する場合も、刺激やかゆみが出ていないか確認してください。

新しい日焼け止めやスキンケア製品を使って症状が出た場合は、無理に使い続けず、製品名や使用した部位を記録してご相談ください。

食事・睡眠・ストレスで気をつけること

アトピー性皮膚炎について調べると、「特定の食品を避ける」「食事で体質を変える」といった情報を目にすることがあります。しかし、アトピー性皮膚炎があるという理由だけで、自己判断による食事制限を始めることは避けましょう。

食べ物を自己判断で除去しない

特にお子さんの食事制限は、成長や栄養状態にも関わります。食後に毎回じんましんが出る、口の周りが腫れる、咳や嘔吐が起こるなど、食物アレルギーが疑われる症状がある場合は、食べたもの、量、症状が出るまでの時間を記録してアレルギー科へご相談ください。

食事だけでアトピー性皮膚炎が治るわけではありません。原因が確認されていない食品まで除去すると、必要な栄養を摂取しにくくなる可能性があります。

眠れないほどのかゆみは相談する

夜間のかゆみで眠れない状態が続くと、ご本人だけでなく、ご家族の生活にも影響します。日中の眠気、学校や仕事での集中力の低下、お子さんの機嫌の変化なども、診察時にお伝えください。

当院では、湿疹の見た目や範囲だけでなく、かゆみ、睡眠、学校生活、仕事、家事などへの影響も確認して治療方針を考えます

大人の症状や生活上の注意については、大人のアトピー性皮膚炎についてもご覧ください。

子どものアトピーで家族が気をつけること

お子さんのかゆみは、本人の意思だけで抑えることが難しいものです。「掻かないで」と注意し続けるのではなく、かゆみが強くなる時間帯や場面を確認し、治療や環境を見直すことが大切です。

家庭では塗り方を統一する

ご家族の中で薬を塗る人が複数いる場合は、使用する薬、部位、量、回数を共有しましょう。塗り方が日によって変わると、治療経過を判断しにくくなることがあります。

爪を短く整えることは掻き傷を減らす助けになりますが、爪を切るだけではかゆみの原因は解決しません。掻き壊しが続く場合は、炎症やかゆみを抑える治療が足りているかを確認します。

また、皮膚症状だけでなく、食後の症状、咳や喘鳴、鼻水、目のかゆみなどがある場合もお伝えください。当院では、アトピー性皮膚炎だけを切り離さず、合併するアレルギー症状も含めて確認します。

子どもの症状について詳しく知りたい方は、子どものアトピー性皮膚炎についてもご確認ください。

園や学校と必要な対応を共有する

園や学校では、汗をかいた後の着替え、体育や水泳後のスキンケア、保湿剤や薬の取り扱いなど、必要な対応を事前に相談しておくと安心です。

かゆみによる睡眠不足や集中しにくさも、学校生活へ影響することがあります。配慮してほしい内容が分からない場合は、医師へ相談しながら整理していきましょう。

アトピーで気をつけることに関するよくある質問

Q1.アトピーの人は毎日お風呂に入ってもよいですか?

皮膚に付着した汗や汚れを落とし、清潔を保つことは大切です。ただし、熱いお湯、長時間の入浴、強くこする洗い方などは、刺激になる場合があります。入浴後にかゆみや乾燥が強くなる場合は、洗い方や湯温などを見直しましょう。

Q2.保湿剤だけで様子を見てもよいですか?

保湿は乾燥を防ぐために重要ですが、赤みや湿疹などの炎症がある場合、保湿だけでは十分でないことがあります。処方されている外用薬がある方は、自己判断で中止せず、塗る部位や回数について医師へご相談ください。

Q3.アトピーの子どもは食べ物を制限すべきですか?

アトピー性皮膚炎があるという理由だけで、特定の食品を一律に除去することは避けます。食後に繰り返し症状が現れるなど、食物アレルギーが疑われる場合は、自己判断で制限せずアレルギー科へご相談ください。

Q4.汗をかく運動は避けたほうがよいですか?

運動を一律に避ける必要があるとは限りません。汗を放置しない、刺激の少ない衣類を選ぶ、運動後に着替えるなどの対策を行います。運動のたびに強いかゆみや湿疹が出る場合は、症状に合った対応を相談しましょう。

Q5.受診日に症状が落ち着いていても相談できますか?

症状が軽い日でも、これまでの経過についてご相談いただけます。症状が強かったときの写真、悪化した時期、使用した薬、生活上の変化などが分かると、診察時に状態を整理しやすくなります。

初めて受診される方は、初診時の流れと持ち物もご確認ください。

Q6.どのような変化があれば早めに相談したほうがよいですか?

湿疹が急に広がる、かゆみで眠れない、皮膚がじゅくじゅくする、痛みや発熱を伴う、いつもと違う発疹が出た場合などは、早めにご相談ください。アトピー性皮膚炎では皮膚のバリア機能が低下しているため、細菌やウイルスによる感染症を伴うことがあります。

皮膚の変化を確認する際は、アトピー性皮膚炎の症例写真も参考にしていただけます。

まとめ|アトピーで気をつけることを一人で抱え込まないために

アトピー性皮膚炎では、入浴や保湿、衣類、寝具、汗、室内環境など、日常生活の中で皮膚への刺激を減らすことが大切です。ただし、悪化要因は一人ひとり異なるため、すべてを一度に変えたり、過度な食事制限を行ったりする必要はありません。

症状が悪化した時期、かゆみが強くなる場面、使用している薬、睡眠や学校・仕事への影響を記録し、診察時に伝えましょう。

当院では、アトピー性皮膚炎を皮膚表面だけの問題として捉えず、アレルギー症状、これまでの経過、生活への影響も含めて診療しています。薬についても、種類だけでなく、その方の湿疹に合った強さ、量、塗り方を確認しながら治療を進めます。

札幌市周辺で、アトピー性皮膚炎の専門的な相談先を探している方や、お子さんの症状について相談したい方は、保険診療のアレルギー科へご相談ください。

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記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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