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こどもの日焼け止め:2025 | 【公式】アルバアレルギークリニック|札幌のアレルギー・アトピー・かゆみの治療ならアルバアレルギークリニック

こどもの日焼け止め:2025 ~札幌市南区のアレルギー科・小児科(アレルギーのみ)|アルバアレルギークリニック

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こどもの日焼け止め:2025

こどもの日焼け止め:2025

子どもの日焼け止め—いつから、なぜ、どう選ぶ?

〜ミルクボトル片手に外遊び?乳幼児から学童期までの紫外線対策ガイド〜

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  「うちの子、まだ◯ヶ月だから日焼け止めなんて早いかな?」「何を基準に選べばいいかわからない…」 乳幼児や学童期のお子さんをお持ちの保護者の方で、そうした不安を抱える方は少なくありません。 私たち、「子どものうちに適切な紫外線対策を始めること」が、その後の肌の健康を大きく左右すると考えています。

  1. 子どもの肌の特徴:なぜ大人とは違うのか
  2. 開始時期とシーン別対策:いつから使う?どんな場面で必要?
  3. 製品の選び方:成分、SPF/PA、低刺激・物理遮断製品など
  4. 塗り方・注意点:正しい使い方をマスターするには
  5. まとめ:今日から取り組める家庭での具体策

これらを踏まえ、「なぜ子どもに日焼け止めが必要なのか」「いつからどうやって使うのか」「選ぶ基準は何か」を丁寧にお伝えし、保護者の方が安心して製品を選び、実践できるようサポートします。


1. なぜ子どもにも日焼け止めが必要なのか?

紫外線によるダメージは「子どものうちに浴びた量」が大きく、国際的な調査によると、私たちが一生で浴びる紫外線の約80%は、18歳までに浴びるとされています。

幼いころから無防備に戸外で過ごし続けると、将来的にシミ・しわ・たるみといった「光老化」のリスクが高まるだけでなく、皮膚がんの発生リスクも増加すると報告されています。

また、子どもの肌はバリア機能が未熟で、

  • 皮膚の表皮角層が薄く、水分保持能力が弱い
  • 真皮のコラーゲン、エラスチンが未発達で紫外線を吸収しにくい
  • 成長期のため、ターンオーバー(皮膚細胞の生まれ変わり)サイクルが大人よりも短い

そのため、紫外線を浴びると「急性の日焼けダメージ(赤み・痛み)」が出やすいだけでなく、長期的に見ると「メラニンの過剰生成による色素沈着」「皮膚バリアの乱れによるアレルギー感作」など、肌トラブルが拡大しやすいのが特徴です。


2. いつから必要?どう使う?

2-1. 使用開始時期の目安

  • 生後6ヶ月以降から: 国立成育医療研究センターなど多くのガイドラインで「外出時には生後6ヶ月以降から日焼け止めを検討する」ことが推奨されています。乳児期はまだ紫外線吸収のメカニズムが未熟ですので、「屋外に長時間いる場合」に使用を開始するとよいでしょう。
  • 乳児期前期(0〜6ヶ月頃): まだ肌が非常に薄く敏感なため、主に「日陰に移動する」「帽子や薄手の長袖でガードする」といった物理的対策と併用して、日焼け止めを使うようにしましょう。

2-2. 学童期(小学生〜中学生以降)の継続ケア

幼稚園・保育園での外遊び、学校の運動会や部活動など、毎日のように屋外で過ごす場面が増えます。

  • 毎朝の習慣化:登校前に顔・首・手足など露出部に塗布
  • 再塗布のタイミング
    • プール遊び・スポーツをした後
    • 汗をかいたり、タオルで拭いた後
    • 長時間屋外で過ごす場合は「2〜3時間ごと」に塗り直し

3. 製品の選び方

、特に以下の5点を重視してください。

3-1. 表示・成分の確認

  1. 「子ども・赤ちゃんにも使える」旨の表示 
    • あれば選びやすいです。
    • 「アレルギーテスト済」「パッチテスト済」などの表示があるとなお安心。
    • 医薬部外品(薬用)ではなく、スキンケア化粧品扱いの製品が多い。
  1. 低刺激・無香料・アルコールフリー
    • 香料やアルコール、食品成分は可能な限り避ける。
    • 成分表に「パラベンフリー」「シリコーンフリー」などの表記もチェック。
  2. SPF・PA値の目安
    • 日常レベル(登下校や近所への外出):SPF20〜30、PA++程度で十分。
    • レジャー・スポーツ(海水浴・プール・長時間屋外):SPF50、PA+++など、より高い防御力が必要。

3-2. 紫外線吸収剤フリーの「ノンケミカル(物理遮断)」がおすすめ

  • 参考スライドでも紹介されている通り、「ノンケミカル(日焼け止め吸収剤を含まない)」製品は、紫外線を肌表面で反射・散乱させる「酸化亜鉛」「酸化チタン」といった物理遮断剤が主成分です。
  • 化学反応によって紫外線を吸収・分解する「紫外線吸収剤」には、稀に肌刺激(ピリピリ感)を生じることがあるため、敏感肌や乳幼児には物理遮断タイプが適しています。

3-3. クレンジング不要で石鹸・お湯で落とせるタイプ

  • 乳幼児や学童期では強力なクレンジングが難しいため、「お湯や弱酸性石鹸でオフできる」製品を選ぶとお風呂での負担が減ります。
  • 無理に強い洗浄剤を使うと、必要な皮脂まで落としすぎて「肌乾燥→バリア機能低下→アレルギー感作」という悪循環を招くリスクがあります。

3-4. 使用可能な年齢・量の確認

  • 「生後6ヶ月〜」など年齢制限と、「○g/日 皮膚に塗布」など使用推奨量をパッケージや添付文書で必ず確認しましょう。
  • 年齢表示のない製品は、“自己判断で塗布”する形になるため、なるべく年齢に合わせて安全性が確保された製品を選ぶのがベターです。

3-5. 顔・体どちらにも使えるか

  • 顔と体で製品を切り替えると管理が煩雑になり、結局どちらかを省略してしまうリスクがあります。「顔にも体にも使える」マルチユース製品を推奨します。ただし、目の周りに近い部分は専用ジェルやスプレーを併用してもよいでしょう。

4. 主な成分とその特徴(解決策提示③)

4-1. 物理遮断剤(ノンケミカル)

  1. 酸化亜鉛(Zinc Oxide)
    • 吸収波長:UVB(280〜320nm)からロングUVA(340〜390nm)まで幅広くカバー
    • 利点:肌刺激が少なく、敏感肌や乳幼児でも使いやすい。透明感のあるタイプや、ナノ粒子ではない非ナノ粒子製剤も市販されており、使用感が向上している。
    • 注意点:白浮きしやすい。最近では微粒子化技術(シアラスレッドなど)で白浮きを減らした製品もある。
  2. 酸化チタン(Titanium Dioxide)
    • 吸収波長:主にUVBから一部UVA(270〜350nm)までカバー
    • 利点:肌に対する刺激は少ない。
    • 注意点:純粋な酸化亜鉛ほどロングUVA領域(350〜400nm)を防御できないため、酸化亜鉛との併用製品が多い。

5. 日焼け止めの正しい塗り方と注意点(解決策提示④)

5-1. 塗布量の目安

  • 顔全体:500円玉大(約2g)
  • 首〜手足含む体全体(小学生低学年想定):3g程度(約8分目までのチューブ)
  • 推奨量を守らないと、SPF/PAの表示数値どおりの防御力が発揮されません

5-2. 塗り方の手順

  1. 保湿後に日焼け止めを塗る
    • 参考スライドでも示されている通り、保湿を先に行うことで皮膚バリアを整えたうえで日焼け止めを密着させることができる。
    • 朝のスキンケアとして、顔・首まわりに低刺激の保湿剤(セラミド配合など)を塗布し、日焼け止めを重ねる。
  2. ていねいに「少量ずつ」重ね塗りする
    • 一度に大量に塗るより、少量ずつ薄く伸ばしながら重ねるほうがムラなく塗りやすい。
    • 特に「鼻」「頬骨」「こめかみ」「耳の裏」など凹凸がある部位は、よくなじませる。
  3. 家を出る15〜30分前に塗布
    • ノンケミカル(物理遮断)成分は「塗った瞬間から効果」を発揮するが、ケミカル成分を含む場合は肌に吸着・化学反応するまでに時間が必要なものもある。念のため15分前の塗布を心がける。
  4. 再塗布はこまめに
    • 汗や水に濡れた後、タオルで拭いた後などは防御力が低下しやすいため、「2〜3時間ごと」「遊びやプール後」は再度塗る。
    • スプレータイプは手軽だが、風向きや量が不安定になるため、特に鼻や眼の際はクリームタイプを手で伸ばすほうが確実性が高い。

5-3. 塗布後のケア

  • 帰宅後はぬるま湯やベビー用石鹸でやさしくオフする。
  • 強すぎる洗浄剤(洗顔フォーム・ボディソープなど)を使わず、必要最低限の洗浄で済ませることが大切。
  • 水分を拭き取ったらすぐに保湿ケアを行い、バリア機能を補強して肌を整えてあげる。

6. よくある疑問・Q&A(応用的知識)

Q1. 「顔と体で別々の製品を使ったほうがいい?」

  • A1. 顔・体兼用の製品を選ぶほうが親の手間が省け、継続しやすい。ただし、顔は汗で流れやすいため「ウォータープルーフ」や「ティントタイプ」を部分的に使うのも○。

Q2. 「一年中日焼け止めは必要?」

  • A2. **ロングUVA(波長340〜400nm)**は、窓ガラスを透過して室内にも降り注いでいるため、曇りや室内にいる場合でも軽いもの(SPF15〜20、PA+程度)を使うのがおすすめ。冬でも保湿ついでに軽い日焼け止めを使う習慣を。

Q3. 「SPF・PAが高いほど良い?」

  • A3. 高数値(日焼け止めのSPF50+、PA++++など)は長時間の海遊びや真夏のアウトドアに適するが、日常の通学・公園遊びで毎日使うのは肌負担が大きい可能性がある。PA++以上、SPF20〜30の低刺激タイプを日常使いにし、レジャー時のみ高数値をチョイスするとバランス的に安全。

7. まとめ(結論)

  1. 子どもの肌はバリア機能が未熟で紫外線ダメージを受けやすい
  2. 生後6ヶ月以降から外出時に日焼け止めを使い始める(乳児期は帽子・衣服・日陰を優先)
  3. 低刺激・ノンケミカル(酸化亜鉛・酸化チタン)製品を第一選択し、SPF/PAをシーンに合わせて選ぶ
  4. 塗布量とタイミングを守る(朝出かける15分前、こまめな再塗布、帰宅後のやさしいクレンジング&保湿)
  5. 一年を通した習慣化で「光老化」「アレルギーリスク」「皮膚がんリスク」を低減

子どもの肌は一度ダメージを受けると回復に時間がかかります。また、「乳幼児期〜学童期」に浴びた紫外線が将来の肌状態や健康に大きく影響することは、数多くの研究が裏付けています。まずは今日から、家庭でできるシンプルな「日焼け止め習慣」を取り入れ、未来の肌を守ってあげてください。


参考文献(References)

  1. WHO(世界保健機関). “Global Sun Protection Guidelines.” WHO, 2020.
  2. Diffey B. “Time course of change in sun protection factor of sunscreens.” Photodermatology, Photoimmunology & Photomedicine, 1989;5(3):134–137.
  3. Liu & Flohr. “Cutaneous exposure and sensitization in pediatric eczema.” Pediatric Dermatology, 2015;32(2):178–185.
  4. 日本小児皮膚科学会. “こどもの紫外線対策について.
  5. Thiele J, et al. “Physical vs. chemical sunscreen: what are the differences?” Journal of Dermatological Treatment, 2018;29(3):221–227.
  6. Yamagishi A, et al. “Appropriate application amount and reapplication interval of sunscreen for children.” Pediatric Allergy and Immunology, 2021;32(7):1422–1430.
記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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