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コロナに有効な薬はない

コロナに有効な薬はない

1)コロナ感染症は、生きものの間を感染して回ります

コロナ感染は、くしゃみ・咳・唾液などに含まれたウイルスで感染する「飛沫感染」と、ウイルスのついた手で物を触ることによって、それを触った人が感染する「接触感染」があります。

他の人に感染させてしまう期間は、コロナの症状が出る2日前から症状が出た7〜10日間程度と言われています。

実際に症状の発症直後がもっともウイルス量が多く、当然感染力も高いと報告されています。

つまり、症状のない方や症状がない期間から感染してしまうことも多いため、予防が最も重要なのです。

2)世の中では、病院に行けば何とかなると思われています

残念ながら、コロナに感染してしまうと有効な治療方法はありません。

#「高齢者ほどひどくなる」

例えば、熱がでた。

今熱が出ればコロナ感染の可能性はありますが、原因はもちろんコロナだけではありません。

つまり、心配になって病院に行けば行くほど、本当のコロナ感染の人から逆にコロナ感染をもらうことが多くなるのです。

なので、厚生労働省では、明らかに重症感がある場合を除き、「発熱や咳が症状が4日以上続く場合はご相談(病院に)ください」としています。

#「つまり、国の方針」

3)感染すれば有効な治療はありません

様々な抗ウイルス薬が検討されていますが、現時点での結論は「有効な薬はない」です。

ムデシビル、ヒドロキシクロロキン、ロピナビル(LPV)/リトナビル(RTV)配合剤、インターフェロン(IFN)β-1aなど様々な薬が試されました。

しかし、有効性は認められず、早々と有効性を確認する試験は中止になっています。

また、アクテムラと抗ウイルス薬レムデシビルの併用も効果がありませんでしたし、バリシチニブも有意性は認められませんでした。

ようするに、現時点では「治療する薬がない」とゆうことです。

4)抗体は効果が認められている

一方で、抗体療法は効果が認められています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する中和抗体bamlanivimab(LY-CoV555、700mg)とetesevimab(LY-CoV016、1,400mg)の併用療法がCOVID-19軽症~中等症例の入院及び死亡を有意に減少させました。

つまり、コロナ感染症に効果があったとゆうことです。

コロナウイルスの中和抗体であるcasirivimabとimdevimabを併用する抗体カクテル療法は、入院または死亡リスクが70%有意に低下したと報告されています。

中和抗体とは、人間の身体に害をなす病原性を抑えるもの。

上記の治療は、この中和抗体を薬として投与しました。

とゆうことは?

つまり、予防接種と同じことです。

コロナ予防接種とは、この抗体を外から入れるのではなく、自分の身体に作らせるものなのです。

#「だから、コロナ予防接種が必要なの」

5)だから、感染しないことが必要です

①感染しないこと、これしかありません

永遠に自粛を続ける羽目になりかねません。

②コロナ予防接種は「受ける」以外の選択肢がありません

予防接種を受けた人同士はマスクが要りません。つまり、孫に堂々とキスできます。

③大富豪やアメリカ政府が驚愕するほどの資金をワクチンに提供した

だから、開発が素早かったのです。巷で言われる手抜きではありません。

 

参考文献

1)WHO Solidarity Trial Consortium, etal. Repurposed Antiviral Drugs for Covid-19 – Interim WHO Solidarity Trial Results. NEJM. 2021, 11;384(6):497-511.

2)アクテムラ+レムデシビル、重症新型コロナに伴う肺炎に有用性示さず

3)GSKとLilly、Vir Biotechnology 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するbamlanivimab(LY-CoV555)とVIR-7831(GSK4182136)の併用療法について評価する拡大臨床試験「BLAZE-4」で最初の患者さんへの投与が行われたことを発表.

4) 中外製薬、ロシュより COVID-19 に対する抗体カクテル療法を導入

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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