メニュー

子どものコロナウイルス感染の後遺症

[2022.03.08]

札幌市南区のアレルギー科・小児科(アレルギー)、アルバアレルギークリニックです。

【質問】小児は、コロナに感染しても重症化しないと聞きました。接種しなくてもよいですか?
【回答】重症化って、どうゆう状態をイメージされてます?後遺症も問題ですよ。

1)子どもでコロナウイルス感染が増加

現在コロナウイルス感染症は、小児で増加しています。割合では10代以下が30%で、感染者数で最も多いのは、10歳以下(特に5~9歳が最多)となっています1)

小児は特に家族から感染することが多く、70%が家族感染ですが、幼稚園・保育園で感染することも少なくありません。

この場合、当然子どもから子どもです。

そうなると閉園になります。

とゆうことは、仕事中に迎えに行かないといけないです。

PCR陽性なら、家族は濃厚接触者で隔離期間に突入するので、仕事を休むことになります。

休業期間の給与支払いは、会社の規模、勤務規定によります。

2)コロナウイルス感染症の後遺症

コロナに感染して回復しても、24%は原因不明の症状で悩まされています3-5)

疲労(10.6%)、不眠(5.9%)、臭覚異常(4.7%)、頭痛(3.5%)などです。 

後遺症は18歳以下で起こりやすく、平均年齢は11.6歳です。つまり、5-12歳くらいが起こりやすそうな感じです。

後遺症は、時間とともに軽快していきますが、60日経過後では42.6%の子どもに後遺症が残っていました5)。6ー7ヶ月経過した後でも、疲労は8.8%、臭覚異常4.7%、不眠5.8%、味覚異常3.1%、頭痛3.5%、呼吸困難感1%の子どもに残っていました3-5)

つまり、10人に1人は治るかどうかわからないままになっているとゆうことです。

3)後遺症が残りやすい子

なんらかのアレルギーを持っている子が残りやすいと報告されています3)

後遺症が残っている子を後から調べてみると、特に食物アレルギー、アレルギー性鼻炎を持っている子がハイリスク(残りやすい可能性がある)です3)

これはヘルパーT細胞とゆうアレルギーに関係する細胞の反応が原因ではないかとも疑われており、普段からアレルギー体質にしないことが大切です。

4)重症化しないから接種しない?

5~11歳の小児に対する同ワクチンの発症予防効果が90%以上と報告されています1)。

重症化をどう定義しているのかは不明ですが、後遺症が残るとダメージは大きく、子どもはつらい、親は病院をめぐるために仕事を頻回に休むことになります。

具合が悪ければ、当然ですが幼稚園や学校から連絡が来るでしょう。

感染する可能性を減らせるのであれば、減らす手立てはなんでもやっておいたほうが良さそうです。

 

【参考文献】

1)第74回(令和4年3月2日)新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード「新規陽性者数の推移等」

2)日本小児科学会. 5~11歳小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方

3) Ismail M Osmanov, etal. Risk factors for post-COVID-19 condition in previously hospitalised children using the ISARIC Global follow-up protocol: a prospective cohort study
 Eur Respir J. 2022, 3;59(2):2101341.
 
4)Helen Thomson. Children with long covid.  2021; 249(3323): 10–11.
 
5)Danilo Buonsenso, etal. Preliminary evidence on long COVID in children.

 

 

ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください

アトピー性皮膚炎は毎日薬を塗り段階的に減らしていくのが主流で、きちんと治療していれば、症状が無いもしくはほとんど無い日常を目指しています。

あなたが良くならなかったのは、これまでは治療の選択肢が少なすぎたから、本来なら良くなるはずのものを治せていなかっただけ。本当はたくさんの、さまざまな症状にあった効果的な薬と使い方があって、症状を無くし、最終的には薬自体を使わなくてもよい状態を目指すのが私たちの行う現在の世界標準です。

早くから知っていれば大きく生活が変わるアレルギーの治療が健康保険でも多くあります。悩み続けている私の患者さんには受けてほしいと思っています。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME