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生後1か月の肌荒れ

生後1か月の肌荒れ

札幌のアレルギー科・小児科(アレルギー)のアルバアレルギークリニックです。

本日は生後1か月の肌荒れとゆうタイトルでお話しさせて頂きたいと思います。

1)生後1ヶ月の肌荒れ

生後1ヶ月の子に多い肌荒れは、一番多いのが乾燥、次がざらつきやオムツかぶれです。

そして、生後1ヶ月の肌荒れは、30%が乳児湿疹と言われています。

この時に大切なのが、保湿だけで乾燥やざらつきがまったく無くなれば、「原因はよくわからないけど荒れた時期あったよね」で済みますが、保湿を塗っていても「治らない」、「荒れてくる」のどちらかがあれば、それは単なる乳児の肌荒れではなく、乳児湿疹とはもはや呼べません。

この乳児湿疹の半分の子はアトピー性皮膚炎の初期症状と言われています。

生後1ヶ月の肌荒れの時に、すでにアトピー性皮膚炎が疑われる状態は

①急激に広がってくる

②保湿だけで治らない

③湿疹が典型的な部位に出現、掻痒が強い場合

上記では、アトピー性皮膚炎が怪しいとゆうよりほぼ確定と思ってよいでしょう。

ちなみに、乳児アトピー性皮膚炎は生後2~3ヶ月頃までに発症し、8ヶ月くらいまでに急激に悪化していきます。

一旦おちついたとしても、1~3歳くらいでまた悪化することが多く、悪化すればするほど治らなくなっていきます。

2)保湿剤の選び方

生後1ヶ月の肌荒れの場合、油分成分の多いクリームか軟膏一択です。

冬に荒れてきた場合、ローションによるスキンケアでは水分成分が多くて効果は期待できないです。

成分的には、「セラミド入り」かつ「食物・植物が入っていない」ものです。

成分としては、肌を回復させるセラミドが入っているものを選びます。

食物・植物が入っているものはダメです。

荒れた肌に、食物・植物が入っているスキンケア製品を使うと、その成分のアレルギーになる確率が跳ね上がります。

現在はオーガニックやナチュラルが主流のため、ほとんどの製品に食物・植物成分が含有されていますが、荒れた肌には逆効果です。

3)保湿作用のないもの

保湿作用がない代表的なのが、ワセリン、亜鉛華軟膏、尿素製剤です。

ワセリンは水分をはじく力が強いですが、べたつきも強く、使用感が悪いです。

一方で、よだれなどをはじく力は強く、「よだれが付かなければ荒れないよね」とゆう目的で、よだれが多い子の口回り、オムツかぶれの時に使用します

ワセリンを全身に塗るのは使い心地も悪く、ほこりなどの汚れが付きまくるのでまったくお勧めではありません。

亜鉛華軟膏を保湿剤として使用している地域があるようですが、保湿作用はないので意味はありません。

亜鉛華軟膏は、これもオムツかぶれの時になど使用します。

またかゆみ止めとして処方されるステロイド以外の薬も、効果はほとんどないばかりか、色素沈着を引き起こすことが多いので使用はしません。

4)スキンケアと保湿

家族にアトピー皮膚炎があると、その子がアトピー性皮膚炎になる確率がはね上がるため、出来るだけ早く治療が必要です。

大切なことは「スキンケアをしているのに肌が荒れている、湿疹が治らない」のに、同じ治療を続けるのはやめた方がよいとゆうことです。

つまり、「保湿をしておいて」、「自然に治るから」と言われて、良くなってないのにそのままスキンケアや保湿を続けてはいけないとゆうことです。

この場合、ステロイド以外のものを単独で使うのは、「まだマシになる」程度のしかなく、その後もずっと繰り返します。

この時のステロイドは、かゆみやざらつきを無くし、全くなにもない状態を維持しながら保湿剤へ移行するために使います。

しかし、治療が遅れれば遅れるほど、湿疹が出ている期間が長ければ長いほど治りにくくなり、ステロイドの使用は長期になります。

全ての病気がそうですが、それまでの経過が長ければ長いほど治りにくくなります。

また、乳児にかゆみ止めとして内服をさせるのも効果がありません。

5)生後1ヶ月の肌荒れにはこれ

①クリームか軟膏

特に、冬はこれ一択です

②セラミド入り

セラミドは肌の保湿のメイン成分です

③食物・植物入りは

無添加と書いてあるのに、入っているときがあります

【当院の治療内容】

治療内容:各種検査を行います

費用:保険診療の範囲です。

考えられる副作用:保湿が合わないなどの特殊な例を除きありません

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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