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食物アレルギー 減感作:牛乳のレシピ

[2022.04.25]

1)減感作=免疫療法

以前「減感作」と言われていたのは、「免疫療法」と呼ばれています。

特に食べ物では、「経口免疫療法」と呼ばれています。

免疫療法の基本は、自分の体が敵(アレルギー)だと思っているものを、ちょっとずつ体に入れて慣れさせていく方法です。

牛乳は黙っていても治りません。

2)食べることが治療です

15年くらい前の食べ物アレルギーは「完全除去」といって、含有している食品(例えば、卵アレルギーの子のパンとか)も全く食べずに、治ってくるのを待つことが主流でした。

以前はこれで治ると言われていましたが、特に牛乳アレルギーは考えられているよりも治りません。

牛乳は、4歳までに26%が治ったと報告されています。

つまり、74%は治っておらず、16歳までみても約12%の子が治っていないとゆう結果です1)。

特に牛乳の場合には、採血で牛乳(とカゼイン)の値が高い、1歳過ぎで逆に値が上がる、治療していても下がってこない、アナフィラキシーを起こしていると治らない確率が上がることが分かっており、年齢が上がるほど、治りずらくなることがわかります。

3)牛乳アレルギーの攻略方法

牛乳アレルギーを治すコツは、「症状のない範囲で食べ、食べられる範囲を徐々に増やしていくこと」に加えて、「できるだけ早くから治療する」ことです。

完全除去の期間が長ければ長いほど治る確率は減っていくので、出来るだけ早い段階から治療を開始します。

治療を開始前には、必ず経口負荷試験を行って、「症状なく食べられる量」を確認します。

特に、牛乳アレルギーは症状が出ればでるほど、その症状が強ければ強いほど、体ががっちり敵だと認識するので、治りずらくなっていきます。

このため、牛乳が重症の子はアレルギー成分を弱めて治療することも多々あります。

牛乳は加熱しても発酵してもアレルギー成分は変わりませんが、小麦と調理するとアレルギー成分が減ります。

このため、牛乳そのものではなく、クッキーやパンを食べて慣らしくいくとゆうことです。

チーズは牛乳の13倍くらいアレルギー成分が強いので、食べられるようになるのは結構後です。

4)調理方法がポイント

経口免疫療法は、施設によってやり方が様々にありますので、そのクリニックの方針を確認しましょう。

アレルギー医であれば、細かいやり方はそれぞれ違いますが、ゴールとするところは一緒です。

登山で上るコースに違いがあるようなものです。

さて、牛乳アレルギーの治療は食べることで、それも週2~3回を1~3年が必要です。

このため、飽きさせない調理方法に工夫が必要です。

牛乳はヨーグルトでも同じなので、量が少ないときはヨーグルトの方が便利です。

牛乳だと、今月は3mlとなった場合には、注射器などで3mlを計測しないといけないですが、ヨーグルトだとスプーンに乗せて測りでおしまいです。

牛乳は加熱してもアレルギー成分が変わらないのですが、食べ慣らしの場合にはこれが非常に有効に機能します。

つまり、週何度か牛乳200mlを飲むとかヨーグルト食べるとか、牛乳アレルギーの子には結構な努力なので、加熱した料理で食べ方を工夫します。

5)例えばこんな感じ

鉄板① 味の変わるストロー Magic sipper

鉄板② 含有で慣らしていく子 進撃のパンケーキ

鉄板③ 寒天

食材をいれると分量は大体こんなくらいになります。

フローズンヨーグルト

3:13 ~頃から

飽きてきた子用

ヨーグルトレシピ明治ブルガリアヨーグルト

こんなのもあります。

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アトピー性皮膚炎は毎日薬を塗り段階的に減らしていくのが主流で、きちんと治療していれば、症状が無いもしくはほとんど無い日常を目指しています。

あなたが良くならなかったのは、これまでは治療の選択肢が少なすぎたから、本来なら良くなるはずのものを治せていなかっただけ。本当はたくさんの、さまざまな症状にあった効果的な薬と使い方があって、症状を無くし、最終的には薬自体を使わなくてもよい状態を目指すのが私たちの行う現在の世界標準です。

早くから知っていれば大きく生活が変わるアレルギーの治療が健康保険でも多くあります。悩み続けている私の患者さんには受けてほしいと思っています。

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