食物アレルギー 減感作:ナッツのレシピ

1)減感作=免疫療法
以前「減感作」と言われていたのは、「免疫療法」と呼ばれています。
特に食べ物では、「経口免疫療法」と呼ばれています。
免疫療法の基本は、自分の体が敵(アレルギー)だと思っているものを、ちょっとずつ体に入れて慣れさせていく方法です。
2)自然には治らない
ナッツは治療しなければ、自然には治りませんし、症状が軽くなることもありません。
ナッツは自然に治ることがないので、治療しなければそのままだとゆうことです。
3)ナッツアレルギーの攻略方法
ナッツと言えば、ピーナッツを思い浮かべる方も多いかと思いますが、仙台より北はクルミが圧倒的に多いです。
また、クルミアレルギーがあると50%の確率で、マカダミア、カシューナッツ、ピスタチオ、(ちょと少ないのがヘーゼルナッツ)を合併します。
中でもピスタチオが急激に増えている印象です。
この中で、クルミとカシューナッツ以外は採血できないので、負荷試験を行って確定します。
食物アレルギーを治すコツは、「症状のない範囲で食べ、食べられる範囲を徐々に増やしていくこと」です。
完全除去の期間が長ければ長いほど治る確率は減っていくので、出来るだけ早い段階から治療を開始します。
治療を開始前には、必ず経口負荷試験を行って、「症状なく食べられる量」を確認します。
アレルギーは症状が出ればでるほど、その症状が強ければ強いほど、体ががっちり敵だと認識するので、治りずらくなっていきます。
特にナッツは少量でも、大きな症状が出るので、注意が必要です。
ナッツはどう調理しても、アレルギー成分が弱まることはありません。
4)レシピが9割
経口免疫療法は、施設によってやり方が様々にありますので、そのクリニックの方針を確認しましょう。
アレルギー医であれば、細かいやり方はそれぞれ違いますが、ゴールとするところは一緒です。
登山で上るコースに違いがあるようなものです。
さて、ナッツアレルギーの治療は食べることで、それも週2~3回を1~3年が必要です。
さらに、複数種類のナッツにアレルギーを持っていることが多く、通常は同時に治療をおこないます。
このため、種類が多いと食べる量も増えるので、飽きさせない調理方法に工夫が必要です。
また、ナッツの場合微量から食べ慣らしがスタートすることも多く、0.01g単位で計測できるデジタル計量器をAmazonなどで購入しましょう。
5)レシピはこんな感じ
ナッツの最大の特徴は、砕けば何にでも混ぜられるとゆうこと。
レシピはいくつも持っておいて、ローテンションで回します。
飽きるまで食べさせると、その後が大変です。
鉄板① 混ぜる
ナッツの基本は何かに混ぜて一緒に食べるです。
ヨーグルト、ふりかけ、卵、フライの衣、ハンバーグ、コロッケなど、少量の時には混ぜます。
特に子どもは、一度アレルギー症状が出たものを見るだけで、嫌がります。バレないようにふりかけに混ぜてしまうと良いでしょう。
市販品のふりかけほかに、好きなものだけを集めた自家製がおすすめです。
卵や牛乳アレルギーの時にも使えるかもしれませんが、こういったメニューを作り、一緒にこそっと食べさせてしまうことも手ですね。
コロッケもよいです。
大きなものより一口大にしてしまう方が良い気がしています。
診療のながれ
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1 受付
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初診時は受付にお声かけいただき、保険証の提出をお願いいたします。2回目以降の受付は、アプリにて壁にありますQRコードを読み取っていただければ、自動受付になります。受付詳細はこちら
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2 問診
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これまでの経緯をよく聞くので、症状が出てなくても大丈夫。
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3 診察
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話合いで、一人ひとりに合った検査と今後の治療方針が決まります。
このため、症状がないときに受診しても大丈夫です。
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4 採血
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採血結果からみるべきポイントは、年齢や食べ物、症状、合併するアレルギーによって、全く違ってきます。
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5 治療方針決め
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どの薬を、どの部位に、どのくらいの期間で使うのか、あなたの症状にあったさまざまな薬と使い方がポイントです。
アレルギーを総合的に判断することで、症状を無くし、最終的には薬自体を使わなくてもよい状態を目指すために、きめ細かい対応をしています。
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