アトピー性皮膚炎改善率
アトピー性皮膚炎・かゆみの改善率
当院での2023年度ランダムに抽出した151名の改善率のデータになります。
重症~最重症の方を含みます。
デュピクセントなどの生物学的製剤投与の方は含みません。
1週間後
症状改善率 | 97.3% |
症状なし | 71.5% |
1部に痒みあり | 25.8% |
改善に時間がかかっている | 2.6% |
・少しでも症状があれば「1部に症状あり」と判定。
1か月後
症状改善率 | 92.1% |
症状なし | 51.2% |
1部に痒みあり | 40.9% |
再発 | 7.9% |
・「薬を塗れなかった」、「薬が切れてなくなったままになっていた」のため、「1部に痒みあり」が増加。
・最重症で生物学的製剤を未導入、「薬を塗れなかった」もしくは「薬が切れてた」のため、再発。
3カ月後
症状改善率 | 92.8% |
症状なし | 45.5% |
1部に痒みあり | 47.3% |
再発 | 7.3% |
・「薬を塗れなかった」、「薬が切れてなくなったままになっていた」のため、「1部に痒みあり」が増加。
・最重症で生物学的製剤を未導入、「薬を塗れなかった」もしくは「薬が切れてた」のため、再発。
デュピクセント
・44名分の統計です。
投与後の診察
症状改善率 | 95.6% |
症状なし | 63.6% |
1部に痒みあり | 31.8% |
改善なし | 4.4% |
花粉症
・重症~最重症を含みます。
・免疫療法開始例は含みません。
1週間後
症状改善率 | 91.7% |
症状なし | 72.9% |
何らかの症状あり | 18.8% |
改善していない | 8.3% |
・何らかの症状あり:少しでも症状があれば判定しています。多くの場合、花粉量が多い日は症状が出る場合となります。
1か月後
症状改善率 | 90.0% |
症状なし | 88.0% |
何らかの症状あり | 2.0% |
再発 | 10.0% |
・何らかの症状あり:少しでも症状があれば判定しています。
・再発:重症の方の場合、一般的な治療ではアレルギー症状が抑えられない場合があります。
3カ月後
症状改善率 | 94.7% |
症状なし | 94.7% |
何らかの症状あり | 0% |
再発 | 5.3% |
・何らかの症状あり:少しでも症状があれば判定しています。
・再発:重症の方の場合、一般的な治療ではアレルギー症状が抑えられない場合があります。
よくあるご質問
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アトピー性皮膚炎は治りますか?
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短期間での治療は難しいですが、適切な治療を早くから継続することで、緩解、症状がないか軽微な状態を目指すことができます。出来るだけ早く症状をゼロにし、半年~1年程度かけて薬を減らし、3~4年かけて最終目標の、日常生活に支障がなく、薬がないもしくは薬物療法も少ない状態を維持することです。
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プロアクティブ療法ってなんですか?
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アトピー性皮膚炎の標準治療です。症状がでない最小限の治療で症状ゼロを目指す治療です。ステロイド外用薬を用いて皮膚を健康な状態にしてから、徐々に使用回数を減らし、副作用を最小限に抑える治療方法です。皮膚の状態が良くなった後も、予防的に定期的に使用して状態を維持します。
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乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の違い
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乳児湿疹はアトピー性皮膚炎の初期とも言われています。乳児湿疹は、赤ちゃんの肘窩や膝窩などに痒みを伴う皮膚湿疹が現れますが、アトピー性皮膚炎と症状の区別はつきません。症状が長引く場合、掻痒がある場合はアトピー性皮膚炎の可能性が高まります。
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アレルギー性鼻炎を放っておくとどうなりますか?
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アレルギー性鼻炎を放っておくと、ダニアレルギーだけだった場合には、花粉症や気管支喘息も発症する可能性が高くなります。北海道の場合、花粉症になると約50%の人が果物・野菜アレルギーになるとも言われています。
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採血結果は持参する必要がありますか?
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採血結果からみるべきポイントは、年齢や食べ物、症状、合併するアレルギーによって、全く違ってきます。しっかりお話しを聞いたあとで、あなたに合った検査を医師が選ぶので、全く違う項目を検査する場合が多いので、手元になくても大丈夫です。
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