アトピー性皮膚炎:頭皮の治し方
1)頭皮の治し方
頭皮の症状は、「痒み」と「落屑(フケ)」です。
両方の症状ある場合もありますが、掻痒だけがあることが多いです。
頭皮が赤かったり、フケのような皮がむけた状態になっていれば、アトピー性皮膚炎の悪化だとわかりますが、
わかりずらいのは、掻痒だけであれば、「シャンプーが合わないのか」と思ってしまいます。
アトピー性皮膚炎で頭皮の治りは、「頭皮に薬が塗れるか」できまります。
頭皮が悪化しやすい部分は、側頭部、後頭部で、女性は額の生え際と髪を縛ってテンションがかかる部分が悪化しやすいです。
特に、女性の額の生え際はなかなか改善しずらいのが現状でした。
このような理由で、女性の額や髪の生え際に色素沈着が残ることが多いのです。
2)使う薬
アトピー性皮膚炎のみで頭皮が荒れている場合とカビが悪さをしている場合があります。
ステロイド、カビに対する薬、もしくはこの2つの併用になります。
ステロイドは、シャンプータイプとローションタイプの2つがあり、カビの薬はローションタイプのみです。
3)薬の財形
①シャンプータイプ
シャンプーに薬が入ったタイプです。
シャンプータイプの薬はこれまでの「塗りずらいので、頭皮に届かない。だから、治らない」といった最大の課題を克服した薬になります。
一般的には「乾いた頭皮に塗り、15分待ってください」と言われますが、効果を最大にするやり方があります。
うちのクリニックから言われたやり方でやりましょう。
アトピー性皮膚炎は、「どこになんの薬を」、「どの塗り方で」、「どのくらいの期間使って」、「どのタイミングで減らしていくか」で治り方が全く違います。
ちなみに、頭皮に傷があってもしみた人はいませんが、量を多く塗ってしまうと、ものすごく泡が出るので流せないくらいです。ここ注意です。
ポイントは乾いた頭皮に塗るのではなく、①最初からシャンプーとして使う、②15分待つことです。
②ローションタイプ
一般的には、ローションタイプの薬が使用されます。
ローションタイプは髪の毛をかき分けて塗らないといけないので、非常に薬が塗りずらいです。
また、塗るのにも非常に時間がかかり、薬が髪の毛につく量が多いので、頭皮に到達できる薬の量が少なく、髪の毛の長い方は改善がかなり難しかったです。
以前は、頭皮が悪化しやすい男の子は髪の毛をショートにしていました。
3)薬をやめるタイミング
頭皮の場合には、症状がゼロになってから最低1ヶ月は毎日使用します。
そこから薬を減らしていきますが、数カ月かけて徐々に減量しないと、再発することが多いです。
4)だから、これが必要です
①悪いときだけ塗る?
平成元年(約30年前)はそうだったようです
②ローションタイプを併用することもある
シャンプーと併用する場合もあります
③いままではこうだったんですが
いままでは忘れましょう。