アトピー性皮膚炎:体の洗い方
赤ちゃんの頃から肌荒れがひどく、小児科では乳児湿疹と言われるも悪くなるばかり。
病院に行って大量の塗り薬を使っても現状維持が精一杯、時々悪くなるのを繰り返している。
病院を変えて何度相談しても、肌を見てくれることもなく、これ以上やる事はないと言われ、帰ることを急かされる。
病院に通うたびに悲しかった。
しばらくぶりに会った友人の子は、同じくらい肌が荒れていたのに、通っている病院で薬の塗り方と体の洗い方の説明を詳しく受けており、毎回肌を触って診察してもらっていた。
そのせいか、今は週1回だけお腹に軟膏を塗るだけでキレイな肌で痒みも無くなっており、来月からは保湿剤だけになるとゆう。
治ってない自分の子どもを見て泣きそうになった。
1.アトピー性皮膚炎のスキンケアにはポイントがある
アトピー性皮膚炎の治療は、皮膚の汚れを取って保湿することが全てです。
ただし、1週間や2週間でこうなるわけではありません。残念ながら、手順を飛び越えて手に入れることはできませんが、手順を踏めば本来の自分を取り戻すことはできます。
つまり、この状態を出来るだけ早く目指すために、しなければならないことがあります。
アトピー性皮膚炎が良くならない方は、「薬の選び方と塗り方」が間違えているからです。
良くならない方は、一般的な強い弱いで決めた薬を悪い時だけ塗る。もしくは最初から自然の力を信じて薬を使わないことがほとんど。
しかし、これだと基本的に悪い状態がさらに悪くなったときだけ薬を使う羽目になるので、どこの病院に行っても同じ事の繰り返しです。
アトピー性皮膚炎は毎日薬を塗り段階的に減らしていくのが主流で、きちんと治療していれば、症状が無いもしくはほとんど無い日常を目指します。
いままで良くならなかったのは、これまでの治療は選択肢が少なすぎたから、本来なら良くなるはずのものを治せていなかっただけです。
本当はたくさんの、さまざまな症状にあった効果的な薬と使い方があって、症状を無くし、最終的には薬自体を使わなくてもよい状態を目指すのが私たちの行う現在の世界標準です。
2.体の洗い方もとても大切
アトピー性皮膚炎の治療は、皮膚の汚れを取って保湿することに集約する。「薬の選び方と塗り方」と合わせて必要なことが、「体の洗い方」です。
難しいことはありません。丁寧に洗うだけです。
ただし、洗い忘れすると悪化しやすいところはあります。
- 頸まわり
- 脇
- 太ももの付け根
- おしり
- 肘、膝(特に内側)
- 指
関節は曲げ、皮膚のしわは伸ばして洗います
ボディーソープの種類にこだわる方もいるようですが、子育てや仕事、家事のことを考えると現実的ではありません。種類や値段と機能は相関していない印象を受けています。
ただし、絶対に避けた方が良いのは、「香料を含めた食品」が入ってるもの。
「香料を含めた食品」が入っている場合には痒みがでる場合も少なくありませんし、アトピー性皮膚炎を持っている場合には「その食品」のアレルギーになる可能性もあります。
無添加のものを選んだ方がよいでしょう。
おすすめしているのは、無添加で泡のでるタイプです。
#例えば、カウブランド 無添加泡のボディソープ
ボディソープもそうですが、泡に汚れを吸着させて洗い流すように出来ています。
このため泡の固さ(濃度)が大切で、泡は手を逆さにして落ちてこないくらいの固さですが、これを子どもや仕事をしながらにして毎回作るのは現実的ではありません。
ボディーソープが残っていれば、アトピー性皮膚炎は関係なく痒みがでるのは当たりまえ。洗い流すのも丁寧にやりましょう。
これを丁寧にやれば、乳児でなければ30分はかかります。
3.つまり、家庭内の仕事は分担しなければならない
これは1週間や10日で終わることではなく、ダイエットと同じ。長く続ければ続けるほど、意識を変えれば変えるほど良い状態が続きます。このためには、お子さんがいるいないにかかわらず家庭内の仕事は必ず分担して、スキンケアにかける時間を作り出す必要があります。
例えば、男性は女性に比べて大雑把な場合が多く、女性は繊細です。
このため、初めてのお子さんの場合、子どもは顔を洗うのが苦手で、泣き叫ぶことが普通であることを知りません。
このため、顔を洗えなかったり、洗いがとても不十分になることが多いです。
一方父親は、「この子には絶対に必要なことだから、泣こうが関係ない」と割り切ることができる反面、「こんな感じで良いだろう」と軟膏塗布は大雑把になります。
つまり、これまでの経験からも、お子さんがいる場合には、体を洗うのは父親、軟膏を塗るのは母親と分けるのがうまくいくコツです。