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コロナの予防接種とは

コロナの予防接種とは

我々医療者には常識でも、最も大事なことで知られていないことに「コロナ感染後の後遺症」があります。

これは、コロナ感染の後遺症は感染した症状が、「軽い・重い」に関係なく起こります。

ノルウェーでは、コロナ感染軽症者で自宅療養している人でも、50%の人が半年以上後遺症に苦しんでいることがわかっています1)

最も多いのは、疲労感(30%)ですが、集中力低下(19%)、記憶障害(18%)、呼吸困難(15%)もあります。

15歳以下では臭覚・味覚障害だけですが、16歳以上では、最も多いのは、疲労感(30%)ですが、集中力低下(19%)、記憶障害(18%)、呼吸困難(15%)もあります。

半年経過後も50%の子で、集中力低下、記憶障害、呼吸困難、疲労感は残っています。

つまり、学生がコロナに感染すると、受験、スポーツに大きな影響があり、治らないとゆうことです。

進学校、スポーツに力を入れている子がワクチンを接種しないでコロナに感染すると、大きな大きな影響があります。

1)コロナ感染の後遺症

コロナ感染症では、後遺症が残ります。

コロナ感染から回復しても、約2ヶ月後の時点で87%の患者が何らかの症状があり、特に40代と50代女性で割合が高いとされています。

特に多いのが、咳、息切れ、味覚障害、臭覚障害ですが、関節痛やうつ病様の症状も報告されています1)

また、 中でも倦怠感と息切れは後遺症として最も多く、倦怠感は87~95%の人、息切れは71~90%の人が感じていると報告されています2)。ダイエットどころではありません。

一方で、後遺症は20~30歳代でも、70~80%の人に残ると報告されています。

2)多いのはこれ

倦怠感と息切れの他の後遺症もあります。

胸部絞扼感44%、頭痛38%、筋肉痛36%、肩痛33%、動悸32%、咳29%、頻脈28%、めまい27%、咽頭痛26%、肺が痛い感じと灼熱感24%、発熱(37-37.9℃)・関節痛22%、気管の灼熱感20%、鼻の冷感・鼻汁18%、臭覚消失・眼の問題13%、吐き気・ほてり・耳関連の問題12%、味覚消失11%、下痢10%、突然の体重減少3%、発熱(39℃以上)・つま先の点状紅斑2%、吐き気1%、その他27%となっています2)

と、実に様々な後遺症を残すのがコロナ感染なのです。

中でも疲労感は、ウイルス感染後疲労症候群とも呼ばれています。

この後遺症、実は「検査しても、何も引っかからない」とゆうこと。

つまり、コロナの後遺症であることがわからず、精神的なものだと思われ、精神科の受診を勧められることもあります。

しかし、蔓延防止法が繰り返される割にワクチンが進まない現在、飲食店や接客業が辛くなっています。

感染も経済も治療方法がなく、ただ治ってくるのを待つだけです。

3)肺の機能が低下

コロナ感染後に肺が固くなる(線維化)人がいます3)

最も多い後遺症とされる息切れや呼吸関連の問題はこれが原因とも言われ、現時点では治療方法がありません。

これらの呼吸症状は、コロナ感染回復後1年を経過しても33%の人が残っています4)。コロナに感染して呼吸器系統の後遺症が残ってしまった方は、少なくとも1年以上は、咳、息切れ、呼吸苦などが残る可能性が高く、そして回復するかどうかわからないとゆうことなのです4)

そして、現時点でも治っていません。

呼吸機能は年齢で落ちてくるため、運動が趣味の方は若い段階で趣味をあきらめなければいけない可能性が高いです。つまり、後遺症が残った時点で、自宅でできる趣味をいまのうちに見つけおきなさいと言われる可能性があります。

4)80%の人に後遺症

一方で、コロナ感染による後遺症は若年者でも同様です。

第61回呼吸器学会では、「呼吸困難、倦怠感、嗅覚障害は4ヶ月経過しても約10%の患者に、脱毛は24%に見られ、うち64%では改善が見られなかった」と報告されています5)

コロナ感染すると、「咳、味覚障害、嗅覚障害、呼吸困難、倦怠感、痰などの症状が持続する期間については、100日、150日を超えて200日継続するケースもある」と報告されています5)

つまり、コロナに感染してしまったら、若者でも半年以上後遺症が残ります。

それは、「治らない」もしくは「治るかもしれない」程度の回復です。

5)ワクチンのみ

しかし、コロナ感染に対する恐怖やこういった後遺症が忘れられている傾向にあります。

現在、成人での研究結果が進んでいますが、今後は小児や妊婦感染などでも後遺症の研究は進んでいくでしょう。

小児では、「小児多系統炎症性症候群」と言われ、発熱、腹痛、下痢、首の痛み、目の充血、発疹、倦怠感など、全身の症状が出てきます。

幸い全例回復していますが、この状態になるのは、コロナウイルスに感染した回復期(2~6週後)、小学校以降の子に多い傾向にあるとされています。

また、2021年4月ころまで小児の死亡はありませんでしたが、世界では死亡例が出てきています。

原時点では、コロナ感染に治療方法はなく、感染したら後遺症が残る。

つまり、ワクチンでかからないようにするしかありません。

コロナワクチンのアレルギーが心配な場合、事前に持病のアレルギーの治療をしておくことが大切です。

アレルギーは全身の病気です。

このため複数のアレルギーを持っていることの方が多いですが、一つのアレルギーが不安定だと、他のアレルギー症状を起こしやすい印象があります。

かならず、コロナワクチン前にアレルギーの治療をしておきましょう。

6)だから、これが必要です

①コロナに感染しないようにする

20歳代で最も頻度が高い後遺症は嗅覚障害、30歳代以降では咳でした。

②コロナワクチンが一番合理的です

結局は予防接種で、感染しないようにするのが最も効果的で合理的なのです。

③毎年予防する?それが大切です

今時マスクをしているのは、日本だけです。

【参考文献】

1)Bjørn Blomberg, etal. Long COVID in a prospective cohort of home-isolated patients. nature medicine.

2)Yusuke Miyazato, etal. Prolonged and Late-Onset Symptoms of Coronavirus Disease 2019. Open Forum Infect Dis. 2020.

3)Yvonne M J Goërtz, etal. Persistent symptoms 3 months after a SARS-CoV-2 infection: the post-COVID-19 syndrome? ERJ Open Res. 2020 Oct 26;6(4):00542-2020. 

4)Jessica González, etal. Pulmonary Function and Radiologic Features in Survivors of Critical COVID-19: A 3-Month Prospective Cohort. Chest. 2021 Mar 4;S0012-3692(21)00464-5. doi: 10.1016/j.chest.2021.02.062.

5)Chaolin Huang,etal. 6-month consequences of COVID-19 in patients discharged from hospital: a cohort study. Lancet. 2021 Jan 16;397(10270):220-232. doi: 10.1016/S0140-6736(20)32656-8. Epub 2021 Jan 8.

6)大曲氏が解説、若年でも8割にコロナ後遺症 日本呼吸器学会で疫学調査の結果発表. Medical Tribune 5.13

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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