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猫アレルギーでも猫と暮らしたい!

猫アレルギーでも猫と暮らしたい!

「猫と一緒に暮らしたいのに、くしゃみや目のかゆみがつらい…」

「猫が大好きで本当は飼いたいのに、近づくと鼻はムズムズ、くしゃみが止まらず目も赤くかゆい…。」

猫アレルギーを持つ方にとって、これは本当につらい悩みですよね。

猫と暮らしたい気持ちアレルギー症状の苦しさとの板挟みで、「自分には猫と暮らすのは無理なのかな」とあきらめかけている方も多いでしょう。

同じ悩みを抱える人は決して少なくありませんし、適切な対策と治療で「猫と快適に暮らす」ことを目指せるかもしれません。

 猫アレルギーを放置するリスクとは?

猫アレルギーは珍しいものではなく、実は約5人に1人が猫アレルギーとも言われています 。

症状としては、軽い場合は鼻水・くしゃみ・涙目・息苦しさ程度で済みますが、放置して悪化すると喘息発作や蕁麻疹を引き起こし、最悪の場合アナフィラキシーの危険もあります。

毎日くしゃみや鼻づまりに悩まされる生活はつらいですし、アレルギー症状を軽く見ていると、ある日突然深刻な症状が出て救急搬送…といったケースもあります 。

「そのうち慣れるかな?」と我慢することは大変危険です。

さらに知っておいていただきたいのは、猫アレルギーは後から発症することもあるという点です。

以前は平気でも、ある日を境に急にアレルギー体質になってしまうケースも珍しくありません。

したがって「昔検査で陰性だったから大丈夫」と思い込まず、症状が少しでも出ているなら油断しないようにしましょう。

とくにネコの場合だと、「明らかに症状があるのに採血が陰性」の方が、救急搬送されるように強い症状が出やすいです

猫アレルギーと上手に付き合うための一般的な対策

猫アレルギーそのものを完全に治せる可能性がある治療は免疫療法だけになりますが、残念ながら、アメリカから薬を輸入しなければならず、日本の保険はききません。

医者としてはお勧めではありませんが、ネコを譲渡することも簡単にはできないので、いくつかの工夫次第で症状を和らげ、猫と暮らせる可能性があります。

以下に、猫アレルギー持ちの方ができる一般的な対策を紹介します。

住環境を清潔に保つ:

猫のフケや毛に付着したアレルゲン(タンパク質)をできるだけ家の中に溜めないことが重要です。

床やカーペットはこまめに掃除機をかけ、カーテンやソファなど布製品も定期的に洗濯しましょう 。

可能であれば、絨毯をフローリングに替える・布張りのソファを革張りに替えるなど、ほこりや毛が溜まりにくいインテリアに工夫するのも良いでしょう。

猫のケアをこまめに行う:

猫自体に対するケアも欠かせません。特に抜け毛の対策として、毎日のブラッシングを習慣にしましょう。

抜け毛を減らすことで唾液のついた毛が舞い上がるのを防ぎます。

可能なら猫を定期的にシャンプーするのもまだましにはなり、ブラッシングとシャンプーで清潔に保つことで、アレルゲンの量を減らすことができます。

接触を減らす工夫:

猫との触れ合い自体を制限するのも症状軽減に役立たなくもないです。

例えば、寝室やベッドには猫を入れないようにして、人が長時間過ごす空間はできるだけアレルゲンフリーに保ちましょう 。

猫のいる部屋では空気清浄機や換気扇を回します。また日常的にも、猫を触った後は必ず手を洗う、できればうがいや洗顔もする、掃除のときはマスクを着用する、といった自衛策も習慣づけましょう。こうした工夫で猫からのアレルゲン曝露量を減らせれば、体の負担もかなり軽減されるはずです。

低アレルゲン猫種を選ぶ:

これから猫をお迎えしようと考えている場合は、比較的アレルギー症状が出にくいと言われる猫種を検討する方法もあります。一般にサイベリアンロシアンブルーバリニーズデボンレックススフィンクスなどは「低アレルギー性の猫」と紹介されることがあります。

これらの猫種は唾液中のアレルゲン(Fel d1というタンパク質)の分泌量が少なめだったり、抜け毛が少なかったりするとされるためですが、科学的には「絶対にアレルギーになりにくい猫種」は証明されていない点に注意が必要です 。

個体差も大きく、人によって反応するかどうかは異なるため、「この猫種なら大丈夫」とは言い切れません。

それでも候補の一つとしてこういった猫種を検討する価値はありますが、実際に何度か触れ合ってみて症状が出にくいか確認することをおすすめします。

以上のような一般的対策を組み合わせれば、「猫アレルギーだけど猫と暮らす」夢の実現に一歩近づける可能性があります

実際、これらを実践することで「くしゃみの回数が減った」「薬を飲めば一緒に寝られるようになった」という声もあります。

ただし、これらの対策だけでは症状を完全になくすことは難しく、人によって効き目も異なります。

基本的には、内服、点鼻、眼薬、吸入薬などを使用し続ける必要があります。

専門的な検査と治療で猫アレルギーにアプローチ

アレルギー検査で原因を特定:

まずは何に対するアレルギー反応がどの程度あるのかを調べることが大切です。

血液検査では、血中の猫アレルゲンに対するIgE抗体値を測定することでアレルギーの有無と感受性の強さを調べます。また、北海道の場合ネコアレルギーがあると馬とウサギのアレルギーも併発しやすく、これらの検査によって、本当に猫アレルギーかどうか、他に反応しているアレルゲンはないか(ダニやカビなど)を詳しく特定できます。検査結果に基づいて、最適な対策プランを立てましょう。

免疫療法でアレルギー体質を改善:

アレルギー症状を根本から和らげる方法として期待されるのがアレルゲン免疫療法(減感作療法)です。これは、アレルギーの原因物質を少しずつ体内に投与し、免疫系を慣らして過剰反応しにくくする治療法です。

猫アレルギーの場合、アレルゲンをごく微量から始めて徐々に増やしていくアレルギー注射(皮下免疫療法)が行われます。週

1~2回の頻度で猫アレルゲンのエキスを注射し、一定量まで増量した後は月1回の維持注射を3〜5年程度続けます。この長期にわたる治療により、身体が猫アレルゲンに慣れて反応しにくくなり、症状が軽減する効果が期待できます。

現時点で、猫アレルギーを完治できる可能性がある唯一の治療法は免疫療法だとも言われています 。

ただし、日本の健康保険は適応されませんので、自費診療になります。

このように猫アレルギーがあっても、「絶対に猫を飼えない」というわけではありません

もちろん個人差があり簡単ではないケースもありますが、適切な対策と治療を組み合わせれば、症状をコントロールしながら大好きな猫と暮らせる可能性があります。

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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