食物運動負荷試験
札幌市南区のアレルギー科・小児科(アレルギー)のアルバアレルギークリニックです。
経口負荷試験の具体的な予定と準備頂くものを、ご説明いたします。
食物運動負荷試験とは
食物運動負荷試験とは、「食べ物を食べて、運動し、はじめてアレルギー症状が出るタイプ」の食物アレルギーに対する検査です。
「食べ物を食べて、運動し、はじめてアレルギー症状が出るタイプ」の食物アレルギーは、「食物依存性運動誘発」とも言われており、小児より成人に多く、ある日突然発症するのが特徴です。
これは、ある日突然発症するため、慣れた医師でなければ診断することが難しいです。
このため、何度か救急車で搬送されなければ、気が付かないことも多く、アレルギーの最重型のアナフィラキシーを起こすことが多いです。
成人の場合、圧倒的に多いのが小麦で、ほぼ小麦が全てと考えてもよいくらい。
ですが、採血だけで確定させることは難しく、「コムギ」だけではなく、「コムギ」の詳しい検査が必要になってきます。
説明
- 9時(13時)に来院して下さい。
- 12時頃(16時頃)終了で帰宅予定(症状の出現により時間は変更)です。
- 体調不良時(カゼ、発熱、湿疹の悪化、感染症の兄弟と接触があったなど)の際には負荷試験が中止になります。
- 事前中止薬:3日前から抗アレルギー剤は中止です。
- 被疑食品を指定した量の摂取30分後から、階段を上り下りしていただき、症状がでるかどうかの検査となります。
- 症状は、軽い症状から重い症状まで幅があるため、アレルギー症状があると判断した時点で検査終了となります。
準備食品
それぞれの方で異なるため、指定された食品をお持ち下さい
検査の仕方
被疑食品を食べて30分後から運動(階段の上り下り)を15分行います。
検査中の注意事項
- 試験中は保護者の方も付き添いになります。
- 最終摂取2時間程度は経過観察をさせて頂きます。
- 検査中は動き回ったり、離れた場所に移動することは出来ません。
- 検査中は負荷食品とお茶、水以外のものは飲食できません。
検査に伴う危険性と対応
検査に伴ってアレルギー症状が出る可能性があります。皮膚症状(赤み、蕁麻疹、かゆみなど)、呼吸器症状(鼻水、咳、喘鳴、呼吸困難など)、消化器症状(腹痛、吐き気、嘔吐、下痢など)、粘膜症状(のどのかゆみ、目の充血など)があります。これらの症状が急激に起きるアナフィラキシーや血圧が下がるアナフィラキシーショックに至る可能性もあります。症状は数時間経過後から出現することもあり、症状に応じて飲み薬、吸入、酸素投与などを行います。
検査をしなかった場合
現在の食品除去を継続します。
検査の中止
同意書を提出しても、不安や疑問などがあれば検査は中止することができます。また、試験日にカゼなど引いていれば検査は中止です。