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第31回 介護施設で入居者さんの肌荒れに困っています・・・

第31回 介護施設で入居者さんの肌荒れに困っています・・・

要約

このテキストは、アレルギーに関する知識を広めるラジオ番組の内容です。番組内では、アレルギーの基礎知識や花粉症、アトピー、ハウスダストなどの対策法について解説しています。番組の後半では、リスナーからの高齢者の肌荒れに関する質問について、専門医が回答しています。専門医は、高齢者施設の事情を考慮し、施設内での対応が困難な場合は専門医の往診を依頼することを提案しています。また、ステロイド外用薬の使い方と、担当医との相性の大切さも強調しています。

チャプター

家畜の歴史がDNA解析からわかる

牛や羊などの家畜は、当初は食料として利用されていましたが、次第に乳製品や毛皮などの利用価値が認識されるようになった経緯がDNA解析から明らかになっています。

高齢者施設では専門医の訪問が解決策

高齢者施設では利用者を外出させることが困難なため、施設内でのケアには限界があります。肌荒れなどの症状改善には、施設に訪問して診療できる専門医を探すのがよいでしょう。

ステロイド薬は症状に合わせて強度を選択

ステロイド薬の強さは一般的な分類ではなく、利用者の症状に合わせて判断する必要があります。効果が出る最小限の強さを見極めることが大切です。

担当医との相性も治療効果に影響

担当医との相性が合わないと治療が継続しづらくなるので、必要に応じて医師を変更することも検討するべきでしょう。

行動項目

高齢者の肌荒れがひどい場合は、訪問診療が可能な専門医を探す。

ステロイド薬の使い方は医師の指示に従う。効果がない場合は医師に報告する。

担当医との相性が合わないと感じたら、上司に相談して医師を変更することを検討する。

文字おこし

猪飼:皆さん、こんにちは!「知れば勇気が湧くアレルギー攻略講座」へようこそ。この番組では、アレルギーに関する常識や、花粉症、アトピー、ハウスダストなど日常に溢れるアレルギーの悩みに焦点を当てていきます。リスナーの皆さんのアレルギーに対する理解を深めるため、様々な知識と知恵をお伝えします。

猪飼: 今日は札幌市アルバアレルギークリニック院長の続木康伸先生にお越しいただいています。続木先生、今日はよろしくお願いします。

続木康伸先生: よろしくお願いします。

猪飼: さて続木先生、今日の注目トピックは何でしょうか?

続木: 今日はDNAについて話したいと思います。

猪飼: DNAですか。それは興味深いですね。

続木: 実はDNAを通じて、家畜の歴史を知ることができるんです。例えば、現代の馬や犬のDNAを分析することで、彼らがいつから人間と共に生活してきたか、どこから来たのかということが分かるんです。

猪飼: それは驚きです。では、最初に家畜化された動物は何だったのですか?

続木: 最初に家畜化されたのは犬です。そして、人間が穀物を栽培し始めたことにより、穀物を食べにくるネズミが現れ、それを駆除するために猫が飼われるようになりました。

猪飼: なるほど、その後はどうなったのですか?

続木: 実はその後、ヤギと羊が家畜化されました。最初は狩猟の対象として捉えられていましたが、やがてヤギのミルクが栄養価が高いことや、置いておくとチーズのようになることが発見されたんです。

猪飼: はい。

続木: ヤギ飼い始めたんだ。

猪飼: はい。

続木: そしてね、冬の寒さの後、羊の毛をまとって暖かくなるんじゃないかって思ったんだ。

猪飼: はい。

続木: 気付く人がいるんだよね。

猪飼: はい。食べるだけじゃないんだよ。

続木: 食べるだけじゃないんだ。一挙両得だよね。

猪飼: うん。

続木: それが価値化されていくんだよね。買って増やしたり、いっぱい取れるよね。ユニクロの始まりみたいなものかもしれないね。

猪飼: ええ

続木: 次に家畜にされるのがイノシシだって。

猪飼: 牙を抜かれてブタになるんだ。

続木: そう、馬はもっと後。

猪飼: そうだね。なるほど、続木先生。もっと詳しくこの話を聞きたいんだけど、DNAでいろいろわかるとか、聞きたいんだけど、ちょうど3分の約束の時間を過ぎちゃったね。

続木: はい、すみません。

猪飼: なかなか3分でギュッとやるのは難しいですが、次回またこの話の続きをしましょう。多くの人が興味を持っていると思います。

続木: はい、それでいいと思います。

猪飼: 今回の話題は、家畜の歴史でした。では、李さんからの質問に答えてみましょう。

続木: ありがとうございます。

猪飼;介護施設勤務の方から質問があります。コロナのクラスターで臥床時間が長くなり、肌荒れが増えています。内科医が往診していますが、改善が見られません。何か良い方法はありますか?

続木: 高齢者施設での肌の改善には、まず施設の状況を理解することが大切ですね。

猪飼: はい、施設で働く人たちの実情を理解しなければなりません。

続木: そうですね、高齢者施設では不可能なことがいくつかあります。

猪飼: 例えば、寝たきりの人を他のクリニックに連れていくことは難しいですよね。

続木: そうですね、動かすのが困難です。それに認知症があると、肌荒れしても落ち着かないんですよ。

猪飼: 精神的にもストレスが大きくなりますね。攻撃的になったりする可能性もあります。

続木: その通りです。だから、外に連れて行くのは本当に大変です。

猪飼: 往診医ができることは限られていますが、本格的な治療は難しいですね。

続木: そうですね。専門性と施設の内情の理解が必要です。一般のクリニックと同じ感覚で薬を出しても、寝たきりの患者には合わないこともあります。

皮膚関係の薬が増えると管理が難しくなります。施設の内情を理解して戦略を立てることが重要です。

猪飼: はい。

続木: ただ、この質問者さんのケースを見ると、パターンが色々あるわけですよね。

猪飼: はい。

続木: この質問者さんの場合、おそらくは弱いステロイドを長期間使用していると思うんです。

猪飼: それでは、必要な強さでは治らない可能性がありますね。

続木: そうなんです。ステロイドの強さって、その人の症状によって決まるんですよ。ステロイドには強いタイプと弱いタイプがありますが、それは一般的な分類で、実際にはその人の症状の重さで使うステロイドを決めるわけです。

猪飼: そういうものなんですね。

続木: でも、このケースでは、一般的な分類で安全な方を選んでしまって、だから治らないんです。

猪飼: そうですか。

続木: 目標としては、3日から5日で症状がゼロになるようなステロイドを出して、徐々に保湿剤に切り替えるべきです。そうすれば、入居者も精神的に安定し、施設側も薬の管理が楽になります。

猪飼: そうなんですね。注意しなければいけませんね。

続木: はい、経験値がないと対応が難しいですが、やり方次第で改善できる可能性はあります。

猪飼: 難しいと思いますが、可能性はありますね。

続木: でも、どうしたらいいですかね。何かいい方法はっていうふうに質問されていますけど。

猪飼: もう相談するしかないですよ。改善しないんですよね。うん、それに往診を頼むしかないですね。

続木: 方針を頼む。今生きてる人じゃなくて、皮膚を見てくれる医者に専門性の高いお医者さんに来てもらえたらラッキーですよね。

猪飼: はい、来てくれなければ、来てくれるところを見つけるまで探すしかないんですよね。

続木: そうですね。いよいよなったら、連れて行くしかないですけど、移動が大変とはいえ、症状がひどければ、そうなりますよね。

猪飼: 施設では連れて行けない状況だと、ご家族に来てもらって連れて行くっていうパターンもあります。だけど、ご家族も高齢で、寝たきりの方を持ち上げるのは難しいですよね。

続木: 探すことが大切です。探すポイントは、何となく気が合うかどうか。違うかどうかも大切です。

猪飼: そうですか。やっぱり相性って大切なんですね。

続木: 気が合わないと治療を続けられないので、ちょっと変えた方がいいんですよ。

猪飼: はい、そうですね。これは質問者さん以外の方にも言えることですよね。

猪飼: 気が合うし、肌についての専門性が高い方に相談するのがいいですね。

続木: そんな感じですね。

猪飼:ありがとうございます。知れば勇気がわくアレルギー攻略講座、札幌市アルバアレルギークリニック院長続木康伸先生に聞きました。続木先生ありがとうございました。ありがとうございました。

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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