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コラム

子どもが出来る前にやっておくべきアレルギー対策

子どもが出来る前にやっておくべきアレルギー対策

良くならない方は、一般的な強い弱いで決めた薬を悪い時だけ使う。

もしくは最初から自然の力を信じて薬を使わない。

しかし、これだと基本的に悪い状態がさらに悪くなったときだけ薬を使う羽目になるので、どこの病院に行っても同じ事の繰り返しです。

例えばアトピー性皮膚炎。

これは毎日薬を塗り段階的に減らしていくのが主流で、きちんと治療していれば、症状が無いもしくはほとんど無い日常を目指せます。

あなたが良くならなかったのは、これまでは治療の選択肢が少なすぎたから、本来なら良くなるはずのものを治せていなかっただけ。

本当はたくさんの、さまざまな症状にあった効果的な薬と使い方があって、症状を無くし、最終的には薬自体を使わなくてもよい状態を目指すのが私たちの行う現在の世界標準です。

症状を無くして薬を使わなくても良くするために、これまでの経緯をよく聞いて、あなたの症状に対して薬を選び、これまでとは違った角度で血液検査の分析を行い、あなたのアレルギーを全く別の方向から見直すことで、じっくり治療方針を立てます。

つまり、まったく別の方向からアプローチするので、これまでにない結果を得られます。

1)妊娠中に悪化する

妊娠中、赤ちゃんのために薬を使ってはいけない、我慢しなければと思うのは普通です。

しかし、母親の願いむなしく、医学的治療に関しては、しなくても良い我慢のことが多いのも現実です。

一方で良かれと思って我慢しているとどうでしょうか?

病気は現時点が一番良いのですが、以後は悪化していきます。

黙っていても良くなるものは、毎日良くなっていきます。

そうでなければ、経過をみても良くなりません。

2)妊娠中は我慢しなければいけないと思われています

もちろん、薬は使わないに越したことはありません。

が、必要なのに、薬を使わないのは赤ちゃんへの影響は大きいです。

#赤ちゃんへの影響がある

特に日本人は妊娠中の薬に対する不安が強く、重症化してから受診する方が多いです。

最も多いのは、アトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎。

アトピー性皮膚炎がひどくなりすぎて出血したり、鼻つまりで呼吸が出来なくなるほどひどくなり、耐えられなくなってから受診する方も結構います。

3)私は妊娠前からやっておいたら?と思います

生理中や妊娠中など女性特有の悪化要因にも対応しておりますが、事実、当院の患者さんの80%が女性です。

何人も大変な思いをされている方を診てきましたので、、女性は妊娠前に予防できるものは予防しておくのが大事だと思っています。

これには、予防接種、歯科、アレルギー、ガン検診が含まれます。

ガン検診、性感染症の検査は妊娠時に産婦人科で行われますが、その前に子宮ガン検診は20歳以上で2年に1回、乳がん検診は40歳以上で2年に1回は受けておくことをお勧めします。

予防接種こそお忘れなきよう。

特に百日咳は既定の日程で接種していても、学童期には免疫が切れると報告されています。

現に、私が研修医の頃は成人で百日咳が大流行しておりました。

なので、母親が百日咳にかかると、確実に赤ちゃんもかかります。

4)現に、治療が出来ない人も

産婦人科の先生に専門外の治療を依頼するのは、とても難しいです。

しかし、お住まいの近くに妊婦の治療が出来る内科の医師がいるとは限りません。

そういった意味でも、妊娠前に出来ることは全て終わらせて、予防しておくのが、最善の策なのです。

5)だから、これが必要です

①予防接種

子宮頸ガン(出来ればガーダシル9)、百日咳は妊娠前に終了させておきます。インフルエンザも忘れずに。

②アレルギーの予防

これには妊娠中の予防が入ります。

 

アトピー性皮膚炎予防と乳酸菌

生まれてからの予防も含まれます

スキンケアで、アトピー性皮膚炎を予防する

③アレルギーを完治させておく

落ち着いているは、完治ではありません。

妊娠中にぶり返します。

アレルギーを持つ女性が30代前半までにやっておくと良いこと

鼻は確実に悪化します。

④歯科治療

ホルモンバランスの影響、つわりで歯茎が痛むと大変な目に合います。

⑤パートナーと家事の役割分担

日本では特に重要です。

「言ってくれたらやったのに」は通用しません。

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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