第4回 保湿剤選びを間違った危険な事例とは?
札幌市南区のアレルギー科・小児科(アレルギー)のアルバアレルギークリニックです。
当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
アトピー・かゆみの治療の患者様に多数ご来院いただいています。
まとめ
石鹸や保湿剤の成分表記を確認し、食物アレルギーの原因となりそうな成分を避ける。
思いがけない食べ物アレルギーの症例を調べ、自分に当てはまりそうなリスクに注意する。
アレルギー症状が出た場合、すぐに医師の診断を受ける。
周囲の人にもアレルギーへの理解を深めてもらうよう働きかける。
内容
猪飼雄一: 知れば勇気がわくアレルギー攻略講座この番組は、知られざるアレルギーの常識や花粉症、アトピー、ハウスダストといった日常にあふれるアレルギーの悩みにお応えしていく番組です。リスナーの皆さんのアレルギーリテラシーを高めるために、様々な知識と知恵をお伝えします。
猪飼雄一: 知れば勇気がわくアレルギー攻略講座ナビゲーターの猪飼唯一です。そして、札幌市アルバアレルギークリニック院長の続木康伸先生です。続木先生、よろしくお願いします。
続木康伸: よろしくお願いします。
猪飼雄一: 続木先生前回、保湿剤を選ぶときの注意点というね、ことについていろいろと伺っていきましたけど、その中で出た話で、アトピー性皮膚炎の方は、植物由来食べ物由来の成分が入っている保湿剤は使わない方がいいというお話が出ました。
続木康伸: 結構いっぱい僕らの中ではそういう論文というのもあって、一番有名なのが日本では大きい事例があって、ちょっとぐってもらえばすぐ出てくるような感じだったんですけど、
猪飼雄一: はい、はい、
続木康伸: とある石鹸がありまして、それに小麦の成分が入ってたんすよ、せっけんに小麦の成分が入っていて、モチモチさせるために小麦の成分を入れたんすよ。モチモチした肌みたいな感じのなんか肌触りがいいみたいな。
猪飼雄一: はい。
続木康伸: それで小麦のアレルギーの人たちが大量に出てしまい、
猪飼雄一: はい。
続木康伸: しかもその小麦のアレルギーっていうのが、俗に言うアレルギーの一番ひどいやつアナフィラキシーっていう、状態があるんすね。命に関わっちゃうぐらいひどくなるアレルギーの症状があるんすけど、
猪飼雄一: はい。それをハチに刺されたりするとアナフィラキシーショックみたいなこと聞きますけど、
続木康伸: そうです。それで、アナフィラキシーを起こす人たちが増加しちゃって、
猪飼雄一: はい。
続木康伸: 救急搬送される人が大量に増え、
猪飼雄一: はい。
続木康伸: 社会問題になったという経緯がございます。
猪飼雄一: 石鹸その小麦の成分の入った石鹸を使って、
続木康伸: 何人も救急車見ました。
猪飼雄一: 実際ご覧なったんですか。
続木康伸: 何人もって言い方ちょっと多いですけど、10人ぐらいすかね。
猪飼雄一: いやでも結構じゃないですか。そうなんすか。
続木康伸: そうですね。総合病院に勤めてたときはアレルギーに関する救急車は基本的には僕が全部1人で受けてたので、
猪飼雄一: ええ。そうなんです。症状としてはどんな感じですか。
続木康伸: 全身じんましん出て呼吸苦しくなってみたいな感じ。
猪飼雄一: 結構大変な症状ですね。
続木康伸: ポイントが皮膚から入って、例えばその石鹸を使うじゃないすか。石鹸使って肌が荒れてくるわけではなく石鹸を使ってて、小麦を食べたときに小麦のアレルギーとして症状が出てくるぞ。
猪飼雄一: 皮膚は別に何ともないからみんな気づかないで使い続けるんでしょ。
続木康伸: もちろん出る人もいるんだと思うんですけどはい。
続木康伸: はい。
猪飼雄一: 出ないんですね基本的に。
続木康伸: はい、その石鹸を使った後に小麦の入ったものを食べるパスタを食べると。
猪飼雄一: 小麦のアレルギーとしてし発症しちゃうと、症状が出ちゃうと。
猪飼雄一: そうなんです。でも小麦なんか口にする機会、頻度高いですよね。
続木康伸: 高いっすね。
猪飼雄一: その石鹸を使った方は、それもわからず症状として皮膚に現れるわけでもなく。
続木康伸: 最初わかんないっすよね。
猪飼雄一: そういう患者さんを何人か見てる先生が。
続木康伸: はい。
続木康伸: あれ最近小麦のアレルギーで搬送されてきてる人多いぞ。あれおかしいなっつって調べたら共通点としてみんなそのとある石鹸を使っていたということなんです。これであれこれ皮膚から入ってきたのが体に取り込まれて、はい、発症してるんじゃないかみたいな話になって、あれれみたいな。
猪飼雄一: なるほどそういうことですか。でもそれまでそんなに小麦のアレルギーて病院来る人がそんなにいなかったってことですよね。逆に今何でこんなに増えてんだっていうことに気づいてくれ。
続木康伸: そうそうそう。あの急激に増えてきた時期があるんで、はい5人連続で来たらおかしいよなって話になるじゃないすか。
猪飼: そうですよね、今までそんな頻度じゃなかったわけですよ。
続木康伸: 今までよりも急に頻度が多くなったってこと。
続木康伸: そうなんです。それでもよく気づきましたねって、ちょっと言い方なんですけど。
猪飼雄一: そうですねよく気づいたと思います、昔からそれ系の話っていうのはあったんですよ。
続木康伸: これは結局その食物アレルギーってちょっとずつ食べて慣らしていく、直していくっていう方法が、あるんですけど。
アレルギーのものをちょっとずつ食べていくんです。
猪飼雄一: 昔、ピーナッツオイルを伝統的に保湿剤として使う習慣ってのがあったらしいんですよ。
続木康伸: うん。ピーナツオイルを保湿として塗るわけですよね。
続木康伸: うん。ヨーロッパ乾燥してるんで、
猪飼雄一: はい。
続木康伸: 赤ちゃんに保湿剤として塗る
猪飼雄一: はい、はい。
続木康伸: そのロンドンに住んでる先生が、イスラエルから来た移住してきた方々と、元々イギリスに住んでるネイティブとピーナッツアレルギーの頻度が違いすぎるぞ、これ何でやと、
猪飼雄一: はい、
続木康伸: ということを気づいた人がいて。イスラエルから移住されてきた方々は結構ピーナツ食べるらしいですよね。ちっちゃいときから
猪飼雄一: そうなんですね。
続木康伸: うん。
猪飼雄一: そんな軽い言い方だったかちょっとあれですけど、イメージねあくまでイメージですね。
続木康伸: そうなんです。
続木康伸: これ系の話ってのはもう昔からあったんですよ。魚アレルギー魚工場に勤めてる人が、はい。でも手の湿疹が結構ひどくて、そのまま作業がしづらいからっていうことで、手袋をしないで、魚さばいてたりしたら魚のアレルギーになっちゃったとか、
猪飼雄一: 知らないです。