アトピー性皮膚炎とは

札幌市南区のアレルギー科・小児科(アレルギー)のアルバアレルギークリニックです。

本日はアトピー性皮膚炎について、お話します。

1)トピーは体の中の問題

アトピー性皮膚炎は、体の中の問題。

つまり、アレルギー体質が表現の形として皮膚に出ているイメージです。

この表現の形が、卵に来れば卵アレルギーになるし、花粉にくれば花粉症になります。

なので、一つだけのアレルギーのこともあれば、たくさん持っていることもあります。

一方で、アトピー性皮膚炎の治療が遅れれば遅れるほど、アレルギー体質に傾いていきます。

ここでのポイントは、一つのアレルギーが治って次のアレルギーになるわけではなく、これ+これ、+これ、とゆうように次から次に増えていくことがポイントで、アレルギーマーチと呼ばれています。

つまり、このすべての始まりのアレルギーが、アトピー性皮膚炎で、治療が長引けば長引くほど、アレルギーが増えるリスクが高まります。

また、子どもの時にアレルギーが増えなくても、このアレルギー体質は負債のように残ります。

中学生や高校生、20代になってから急にアレルギーが増え始めることも普通です。

このため、持っているアレルギーを一気に治療することが必要です。

例えば、ダニアレルギー(15年くらいまえはハウスダストアレルギーと言われていたもの)は、冬のアトピー性皮膚炎の悪化に直結しています。

いくら肌だけ治療してよくなっても、ダニアレルギーの治療をしなければ、「冬になったらまた荒れてきちゃいました」を繰り返します。

子ども ハウスダストとダニアレルギー

2)トピーはルールで決まる

アトピー性皮膚炎と言われないままに、長年薬だけ出されていることも多くあります。結局、なぜこの薬を使っているのかわからないままに使っているとゆうことでもあります。

どうやら、あまり良い状態ではないようです。

だって、理由もわからないし、良くもなってないってことですよね?

アトピー性皮膚炎は、「アトピーっぽい」とか「見た目」ではなく、ルールを満たしているかどうかで決まります。

そのルールが、「かゆみのある湿疹が繰り返しているかどうか」です。

かゆみのある湿疹とは、「赤くなる」、「小さいブツブツができる」、「肌がカサカサになる」、「皮膚が厚くなる」、「かさぶた(痒いので掻くので傷ができる)」

繰り返しているとは、1歳未満であれば2ヶ月以上、1歳以上であれば6ヶ月以上繰り返していることを言います。

3)3~5日で、症状をゼロ

アトピー性皮膚炎の薬が強いか弱いかは、その人の湿疹に対して強いか弱いかで決まります。

つまり、一般的な強さで薬を決めると、あなたには合っていないのでよくはならないとゆうことです。

あなたにあった薬は、「3~5日で症状がゼロ」になる薬です(アトピー性皮膚炎ガイドライン2018より)。

症状がゼロになったら、それを3週間~1ヶ月は続けます。

実は、ここがスタート地点です。

アトピー性皮膚炎の治療は、かゆいときだけ薬を塗ったり、延々と薬を塗り続けるのが治療ではありません。

全く症状が何もない、この状態を維持しながら半年から1年以上かけて徐々に薬を減らし、最終的には保湿剤だけで症状がない、また保湿剤からの卒業も目指していくのがアトピー性皮膚炎の治療です。

4)肌を回復させる保湿

肌を回復させるために必要なのは保湿です。

通常処方される、ピンク色の蓋の保湿は、アトピー性皮膚炎治療のため油分が強く非常に良い薬ですが、肌を回復させるセラミドが入っていません。

このため、当院では肌を回復させるためだけに保湿剤を開発して、それを使って治療してもらっています。

しかし、その人の肌によって、油分が必要な時期、水分が必要な時期、肌を回復させる時期などは違います。これは、治療の段階においてこちらで必要なものを選びます。

スキンケア製品

5)うまくいく3本柱

①スキンケア

年間のべ7000人もの患者さんを見ていて、これじゃなければとゆうスキンケア方法があります。

②肌を回復させる保湿

肌を回復させる保湿が重要ですが、薬を減らすためには、症状をゼロにする必要があります。

これは、ほぼ知られていません。

③全部のアレルギーを治療する

体の中はつながっています。これだけに焦点を当ててもうまくいきません。

 

【参考文献】

馬場実. アレルギー・免疫 2004: 11: 734-747.

下條直樹. 薬局. 64(3):P27-31. 2013

Jacob S et.al. JAMA dermatology. 2014.

アトピー性皮膚炎ガイドライン2018.

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