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食物アレルギーって何?

食物アレルギーって何?

採血では大丈夫なはずなのに、食べるとお腹が痛くなったり、逆に、食物アレルギーだと言われたものを食べてもなんともない、もしくは、医師にそんなアレルギー聞いたことないと言われ、どうしたら良いのか悩んでいませんか?

実は、アレルギーの採血は、年齢、食べ物、症状、合併するアレルギーによって、見るべきポイントと対応が全く違ってくるので、幅広い経験と知識が必要です。

1.その食べ物は、敵だと認識されている

簡単に言うと体質です。

特定の食べ物を、免疫が敵だと誤認識し、排除しようとします。

アレルギーの場合には、排除しようと免疫が暴走するところがポイントです。

暴走した免疫は、その食べ物が付いた部分のみならず、自分の好きなところを攻撃します。なので、キウイを食べて口が痒くなったり、小麦を食べたのに呼吸が苦しくなったり、蕁麻疹が出たりするのです。

2.食べて、症状が出て初めてアレルギーです

食物アレルギーは、採血ではわかりません。

食べて、アレルギー症状が出て、初めて食物アレルギー。

つまり、いくら採血の値が高くても、食べても症状がなければ、食べ物アレルギーではありません。

なので、最終的な判断は「負荷試験」、実際に食べてみる試験になります。

採血の値が高い低いは、意味がないのです。

3.採血でアレルギーが解る?

採血の結果だけみても、アレルギーの判断はできません。

採血結果は、症状が出る確率を判断しているだけで、症状が強くでる出ないはわかりません。また、研究結果の理解がなければ、判断できません。

アレルギー医は、その人の数十年先を予想するために検査をするので、注目する検査項目が全く異なります。

実は、アレルギーは総合的に判断するので、その人の経過をじっくり聞かなければわかりません。

我々アレルギー医は、その人が何歳の時から、どのような状態で、どのアレルギーを持ち、どの程度の悪さになっているか、が非常に大切になってきます。

例えば、生後3ヶ月までの口周囲の湿疹は卵アレルギーと相関しています。

生後7ヶ月で初診だったとしたら、口周囲が荒れていたことが解れば、卵アレルギーになっている可能性が高いかも、生後2ヶ月から肌がづっと悪いままなら牛乳や小麦にもアレルギーになっているかもと検査の前に予想ができます4。

4.あきらめることも必要

採血結果を検査会社が決めた基準(採血結果の横にある数値)で、医者が説明した場合には諦めましょう。

質問しても、答えはありませんし、質問するだけ嫌な感じになるだけです。

本当に困っているなら、他の病院に行くことをお勧め致します。

5.遅発性小麦アレルギーが原因?

違います。

「小麦を食べると、数時間後に絶対気分が悪くなります」

「翌日必ず下痢になるんですよ」

成人の場合には遅発性でも即時でも、典型的なアレルギーの方は病院に来る前に自分で原因に気が付いてから受診します。

小麦の遅発性アレルギーを検査するIgGでは、遅発性アレルギーは絶対に判断できません。

アレルギーの採血は、年齢、食べ物、症状、合併するアレルギーによって、見るべきポイントと対応が全く違ってくるので、幅広い経験と知識が必要です。

治るアレルギーと治らないアレルギーがあるのも事実です。

一方、イメージで言えば、時間が経てば経つほど、免疫が固まって治りにくい状態になります。これは、小児でも同じで、子どもだから治りやすい訳ではありません。

6.食べなければ症状は出ない

治らない食物アレルギーは、「食べない」ことが治療になります。

成人は小児と違い、修学旅行など食べられないと困るシチュエーションがありません。

逆に、他の方と一緒の時に症状を出してしまうと、周囲が驚いてしまいます。

治らないアレルギーは、症状を出さないことが、自分と周囲のために必要です。

①周囲やレストランに、「禁」を伝える

伝えないと、症状が起きた時に周囲が大パニックです。

②会食の最低30分前には、抗アレルギー剤を内服。

私がおススメしている薬は2択です、ジェネリック不可。

もし、症状が起きても、まだ軽く済みます。

③エピペン(緊急時に使う自己注射)を持ち歩く。

自分で対応できることはして、周囲を驚かせないようにすると良いでしょう。

エピペンを使ったあとは、必ず救急車で病院です。

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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