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子どものアトピー アルバの治し方

子どものアトピー アルバの治し方

これまで、多くの方を診察してきましたが、アトピー性皮膚炎が良くならないのは、「薬の選び方と塗り方」が間違えているからです。

良くならない方は、一般的な強い弱いで決めた薬を悪い時だけ塗る。もしくは最初から自然の力を信じて薬を使わない。しかし、これだと基本的に悪い状態がさらに悪くなったときだけ薬を使う羽目になるので、どこの病院に行っても同じ事の繰り返しです。

アトピー性皮膚炎は毎日薬を塗り段階的に減らしていくのが主流で、きちんと治療していれば、症状が無いもしくはほとんど無い日常を目指しています。

 あなたが良くならなかったのは、これまでは治療の選択肢が少なすぎたから、本来なら良くなるはずのものを治せていなかっただけ。本当はたくさんの、さまざまな症状にあった効果的な薬と使い方があって、症状を無くし、最終的には薬自体を使わなくてもよい状態を目指すのが私たちの行う現在の世界標準です。

症状を無くして薬を使わなくても良くするために、これまでの経緯をよく聞いて、あなたの症状に対して薬を選び、これまでとは違った角度で血液検査の分析を行い、あなたのアレルギーを全く別の方向から見直すことで、じっくり治療方針を立てます。つまり、まったく別の方向からアプローチするので、これまでにない結果を得ることを目指しています。

アルバの治療方法は、「アルバスタイルのスキンケア」、「持っているアレルギー全部治療する」、「症状がゼロまま薬を減らす」が3つの柱です。

1)アルバのスキンケア

アルバのスキンケアの目的は、症状を3~5日でゼロにし、何もない状態を維持することです1) 。

ポイントは2つです。

①あなたの症状に対して、その薬は強いのか弱いのか

一般的な強い弱いで決めた薬は、当然ですがあなたには合っていません。

症状がゼロになっていなければ、その薬はあっていないので調整が必要なのです。

②軟膏の量はティッシュがくっついて落ちないくらい

薄くすりこんだりした方が良い気がしますが、アトピーでは肌のバリアが痛んでいるため、デコボコになっています。このため、薄くすりこんだりすると底の部分にしか入らないので、延々塗らないといけない割によくなりません。

このため、バリアの分だけ、具体的には、白さが消えて、ティッシュがくっついて落ちないくらいの量を塗ります。

 

2)症状がゼロのまま保湿に置き換える

ステロイドは、「保湿だけで症状がない」状態にするためのつなぎです。

なので、ステロイドを含めた薬は減らしていくのですが、減らし方に大きなポイントがあります。

それは、必ず症状がない状態を維持しながら減らしていくこと

つまり、症状があるうちは、スキンケアを見直すか、薬を調整するか、他のアレルギーを見直すかのどれかです。

具体的には半年から1年くらいかけて徐々に減らしていき、最終段階では保湿だけにします。

この保湿だけにする場合にも、保湿選びにコツがあり、必ず傷ついた肌を回復させるセラミドが配合されたものを選びます。

このため当院では、肌を回復させるためにだけに保湿剤を開発いたしました。

10年以上は、アトピー性皮膚炎の症状を無くして薬を使わなくても良くするために、これまでの経緯をよく聞いて、あなたの症状に対して薬を選び、これまでとは違った角度で血液検査の分析を行い、アレルギーを全く別の方向から見直すことで、じっくり治療方針を立て続けました。つまり、まったく別の方向からアプローチするので、これまでにない結果を得て、「保湿だけの肌」になることを目指してきました。

その経験から、極度の乾燥したヨーロッパに住む姪っ子たちでもステロイドから卒業し、色々な薬や美容液やいくつもの保湿剤を使わず、この保湿剤1つで済むように、9ヶ月かけて「シルキーガール」を開発しています。

この段階までできるだけ早く到達することが必要です。

3)持っているアレルギーは全部一気に治療する

アトピー性皮膚炎を含めたアレルギーは内科の問題です。

つまり、糖尿病、高血圧、高脂質血症がある場合、「糖尿病だけ治療します」とはならないのと同じです。

持っているアレルギーは全部一気に治療します。

乳児の場合には、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎がほぼセット。特に年齢が小さいほど治る可能性が高いので、急いでいます。

小児の場合、例えばアトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎。これもダニアレルギーは冬のアトピー性皮膚炎の悪化と関連しているし、ダニアレルギーの治療は鼻炎が治る可能性が高く、また花粉症になるのを防いでくれる(つまり、その後の果物・野菜アレルギーも)ので、急いでいます。

また、乳児のアトピー性皮膚炎は食物アレルギーが必発で、食物アレルギーの治療も同時に行わないと皮膚の治療もうまく行うことができません。

アトピー性皮膚炎を内科の問題とみると、理解しやすいかと思います。

5)だから、これが必要です

①塗る量は少なくしない

少なくなると再発します

②長く放置するほど治らない

癌と同じ。すべての病気は同じです。

③消すのは早く、減らすのはゆっくり

薬を減らすのはゆっくりです。

【治療内容】

【治療内容】:各種採血検査、スキンケアを行います

【費用】:保険診療の範囲内、遠方の方や時間を取って相談を受けたい方は自費が選べます(詳細はこちら)。

【考えられる副作用】:多毛、膿痂疹などの感染症、酒さ用皮膚炎など

参考文献

1)アトピー性皮膚炎ガイドライン2018. 日皮会誌:128(12),2431-2502,2018

2) Yonezawa. K, et al. J Dermato. 2018 Jan;45(1):24-30.

3) Kenta Horimukai et al. JACI;134(4):824-830, 2014.

4)Eric L., et al.  JACI;134(4):818-23,2014.

5)Lowe ta al. Ann Allergy Asthma Immunol. 120(2):145-151, 2018.

6)下條直樹. 薬局. 64(3):P27-31. 2013

7)馬場実. アレルギー・免疫 2004: 11: 734-747

記事監修医師
続木 康信
                     

続木 康伸

岩手医大卒、蓮桜会理事長。医師・歯科医師のダブルライセンス。新生児から妊婦まで、人生を自由にするアルバアレルギークリニック院長 。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」、東京MX「医史」出演。学研「保湿を変えればアトピーは治せる」著者。

【所属】
・日本花粉学会(評議員)・ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会・アメリカアレルギー・喘息・免疫学会・日本小児アレルギー学会
・抗原研究会・日本美容皮膚科学会・日本痤瘡研究会・日本脱毛学会・再生医療クロスボーダー協会・日本臨床カンナビノイド学会

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